小渕恵三の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(小渕恵三君) 中野清議員にお答え申し上げます。
冒頭、みずから中小企業経営者の一人でもございます中野議員から、我が国経済に占める中小企業の役割の大きさを指摘された上で、中小企業の現状についてのお尋ねがございました。
私は、我が国の景気低迷が長引く中で、中小企業の景況は、依然として低迷を続けており、極めて厳しい状況であると深く認識をいたしております。私は、昨年七月に総理大臣就任以来、中小企業の方々との直接の対話も踏まえまして、喫緊の課題である中小企業への貸し渋り対策を初めとして、各般の政策をスピーディーに実行してきたところでございます。中小企業が現下の厳しい状況に的確に対応し得るよう、今後とも中小企業対策を強力に推進いたしてまいりたいと考えております。
いわゆる貸し渋り対策についてのお尋ねでありましたが、貸し渋り対策につきましては、これまで、信用保証協会等の保証制度の拡充、政府系金融機関による中小、中堅企業に対する融資制度の拡充、早期健全化法による新たな資本増強制度の創設など、さまざまな措置を講じてきたところであります。
また、昨年末には、私みずから、借り手でございました中小企業団体等の皆さんや、また貸し手であります金融機関との懇談会を設けまして、融資の実態や意見等をお聞きするとともに、金融機関に対して、改めて、適切な対応を強くお願いしたところでございます。
早期健全化法におきまして、信用供与の円滑化のための方策を含む経営健全化計画の確実な実行が見込まれることが株式引き受け等の承認の要件となっているほか、当局が計画の履行状況をフォローアップし、公表することとされておるところでございます。こうした規定を踏まえ、政府といたしましては、信用供与の円滑化についても、金融機関の基本的な考え方や経営健全化計画の内容を十分審査することにいたしておりまして、今後とも、信用供与の円滑化に向け、万全を期してまいりたいと考えます。
経済再生の関連で、中小企業の役割について改めてお尋ねでございましたが、我が国経済の景気低迷が長引く中で、将来の発展基盤の整備のために、経済構造改革の一層の加速化、供給サイドの体質強化が必要となっております。こうした中で、中小企業は、経済のダイナミズムの源泉として、また地域経済の担い手として、また雇用の維持拡大の担い手として、ますます重要な役割を担うこととなると認識をいたしております。
中小企業基本法の見直しについてのお尋ねでありますが、近年の中小企業を取り巻くさまざまな構造の変化を踏まえ、中小企業を機動性、柔軟性を有する主体と位置づけ、その自助努力を積極的に支援することが重要と考え、所要の検討を進めておるところであります。この際には、中小零細企業に対しては、これまでどおり、適切な配慮を行ってまいりたいと考えております。
最後に、サッチャー元首相の政策や実績を指摘されました上で、中小企業育成のあり方についてのお尋ねがありました。
私は、中小企業を取り巻く環境変化や構造変化を踏まえ、多様で活力ある独立した中小企業の育成、発展を図ることがぜひとも必要と考えております。このため、中小企業の資金、技術、情報の確保の面での円滑化、創業、すなわち業を起こす、業をつくることでありますが、これを行おうとする意欲ある中小企業者への自助努力支援等を実施いたしまして、今後とも、中小企業対策を強力に推進してまいる所存でございます。
残余の質問につきましては、関係大臣から答弁させます。(拍手)
〔国務大臣与謝野馨君登壇〕