菅直人の発言 (予算委員会)
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○菅(直)委員 百四十五回の通常国会、きょうから予算委員会が始まりまして、最初の質問に立たせていただきます。
一月の十八日に民主党の結成後初めての大会を行いました。その大会で代表として再選をされまして初めての国会ということになります。小渕総理も、自自連立政権、野田さんがおられますが、それが誕生しての初めての国会ということで、ある意味では、自自連立政権対民主党という意味では初めてのいわば対決というのかあるいは議論というのか、それを行わせていただきます。
つくづく思いますのは、私もこの間いろいろな経験をしてまいりましたが、やはり野党第一党が持つ責任というのは大変重いということを最近特に痛感をいたしております。民主主義というものが本当の意味で機能するかどうかというのは、もちろん政権をとっておられる与党の責任が第一でありますけれども、逆に言えば野党が、特にその野党第一党がその政権のあり方をどこまで国民の皆さんに、一体何をやっていて、それが国民にとって本当にいいことなのかどうか、それらを明らかにすること、このことが民主主義の健全な発展をいわば保障できるかどうかの、大きな役目だと思っておりまして、一層強く責任を感じているところであります。
そこで、きょうは三時間というかなり長い時間をいただいておりますので、小渕総理との討論を通して、小渕政権の性格というものを明らかにしていくと同時に、私ども民主党という政党が内政、外交、あるいは安全保障などについてどういう考え方を持っているのか、総理との討論の中で国民の皆さんに明らかにしていきたい、このように考えておりますので、どうかよろしくそうした積極的な討論に総理も加わっていただきたいと思うところであります。
まず、今の日本の状況を考えますと、ことしは一九九九年、まさに一千年単位の一つの大きな節目を前にしている、あるいは百年単位の大きな節目を前にいたしております。しかし、残念ながら今日本は非常に閉塞感に包まれていると思います。それはなぜかと言えば、いろいろなことは小渕政権になられてからもやられておりますけれども、目の前のことについていろいろ対応はする、それはそれでわかるんですが、その先にどういう展望があるのか、その先にどういう夢が持てるのか、そういう将来の展望や夢というものが国民の皆さんに実感できない、見えてこない、このことに私は今の日本の閉塞感の最大の要因がある、このように思っております。
そういった意味で、今経済対策をやるにも、あるいは金融の問題を取り上げるにも、基本的には、日本という国の根本的な構造改革というものを避けて通ることはできない。逆に言えば、構造改革をやらない限り、今のような閉塞感は打破できないのではないか、このように感じているところであります。
こういった前置きはこの程度にさせていただきまして、具体的な問題に少し入っていきたいと思います。
まず、自自連立政権というものについてであります。
衆議院も、あるいはこの予算委員会も、衆議院でいえば、与党が自自連立によって三百人を超えた、予算委員会五十名のうち三十名が与党の議員になったそうであります。しかし、一体、この自自連立政権というのは、国民が選んだ政権なんでしょうか。
たしか二年前、衆議院選挙をやったときに、そのときは自社さ政権でありました。橋本総理でありました。そして、現在の与党自民党が獲得をした議席は二百三十九であったはずです。つまり、現在与党に入っている三百名余りの衆議院議員の中で六十人余りの人たちは、二年前の選挙では、少なくとも自民党政権に対して与党の立場ではない、自民党政権を批判して選挙を戦って当選された人じゃないでしょうか。国民は橋本政権に対する批判を含めてそれらの人たちを支持したんじゃないでしょうか。その人たちが、選挙も経ずして自自連立政権、こういうことを形づくったことについて、私は納得しているとは思えない。
これは率直に申し上げて、自社さ政権をつくるときに私も加わった一人でありますから、その反省も含めて申し上げているのです。つまりは、国民が選んだ政権でなければ永田町政権ではないか。
加えて申し上げますと、少なくともこれまでの連立政権は、連立政権をつくる前に政策合意をした上で首班指名をいたしました。ともに首班指名をして、例えば橋本総理なら橋本総理、あるいは、かつての村山総理なら村山総理に自社さの議員が投票したわけであります。
しかし、自自連立政権、小渕政権は、では、野田さんは小渕さんに首班として投票されたんですか。私は、そういう組みかえをするのなら、きちんと一たん総辞職をして国会で手続をとるべきだ。それが少なくとも国会のあり方じゃないですか。政策合意についてもいろいろと言われておりますが、結局のところは玉虫ではっきりしない。
結局は、国民の信任もない、国会の手続もない、そして政策のきちんとした合意もない、三ない内閣がこの自自連立政権じゃないですか。三ない政権じゃないですか。小渕総理の見解を伺います。