荒井広幸の発言 (労働委員会)

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○荒井委員 当たり前のように思っていて当たり前でない世界の国もあると。本当に我々、今こういう改革、あるいは閉塞状況から少し脱してきたとは思いますが、何か日本はだめだとか、いやというような後ろ向きな、否定的な話ばかりなんですけれども、今の大臣のお話のように、やはり改めて世界と比べてみると、このセーフティーネット、失業している方にはまだまだ不十分、あるいは働く方々にもまだまだ意見はあるだろうけれども、私は、引き続きその網目が崩れないようにしていただくには、今のような、踏み込んでいただいたお話もありました、そういったことも必要なんだと思うんです。
 もう一つは、やはり勤労の権利というのは当然あるわけですけれども、当然に働く義務、勤労の義務というものもあるわけでございますから、それは表裏一体でございます。
 そういう意味で、雇用保険について言えば、やはり再就職をしていくというような意思をきちんと持っていただく人がその恩恵にあずかれるということもまた改めて国民全体、働く人皆さんで確認をしていかないと、一生懸命ネットを張っても、網目を含めて、働いている人が掛けているわけですから、何かそういう人たちにも申しわけない状況も出ると思いますので、そうした権利とともに義務もあるということも改めて私たち考えていかなくちゃならないと思います。
 次は、大臣には最後に総括して御意見をいただきたいんですが、産業政策も大臣は専門家でございますけれども、いわゆるSOHOでございます。スモールオフィス・ホームオフィスというのが非常にいろいろと言われているわけでございます。今、九六年ぐらいからNHK初めマスコミでどれぐらいSOHOというものが取り上げられているかというと、これはSOHOギルドという団体の調査なんですが、七百件以上いろいろな形で記事に出た、テレビで流されたというわけです。
 言葉的にはSOHOというふうに言うんですが、労働省では在宅就労、こういうふうに呼んでいるようでございます。在宅就労問題研究会というのもありまして、六月十九日にいろいろな資料をいただいております。労働省では、在宅就業を「「パソコン、ワープロあるいはファックスなどの情報通信機器を使って自宅で請負・フリーの仕事を行うこと」と定義して調査を行った。」こういうふうなことで、その定義が書いてあるのです。まだまだ概念が定まらない部分もありますが、簡単に言えばパソコン、そういったものを使って、通信回線を使って自分で仕事をしているというような形でとらえられると思うのです。
 そういうところで、労働省は、これも私は非常に画期的だったと思いますが、今度は、企業へ勤めながら自宅、あるいは遠隔地の事務所、ネットを使ってそこで仕事をするということで、日本サテライトオフィス協会などを中心にテレワーク相談センターというのを設けた。これは非常にいいことなんですが、このSOHO支援が、大臣、非常に不十分だと私は思っているのです。
 というのは、先ほども若手の失業者の方のお話が出ましたけれども、やはり自分なりの勤め方をしたいという人が非常に多いわけなんです。委員長、今そういう時代で、委員長も御認識いただいていると思います。
 そういう方々というのは、今、どちらかというと役所の壁に阻まれているのですね。一人企業者みたいな話ですから、通産で実際に対応しようか。しかし働くという側では労働省なんです。そして、それらのインフラ的な話は郵政省というふうなこともありまして、この方々も、自分も頑張りたいのだが、役所の方の窓口も一本化してほしいということが大変ございます。
 そのSOHOの人たちのお話を聞きますと、ある程度取引先が決まって自分で仕事を受けられるようになれば、ある程度支援はなくてもいい。支援の方法も変わりますが、ある程度なくてもいいのですけれども、これからやろうといういわゆる初心者の人たちに対しては、かなり後押しをしてあげないとなかなか進まないという御意見です。例えば、今まで勤めていた方が自分でパソコンを使って仕事をするというときに、全然帳簿のつけ方もわからないわけです、営業をやったこともない、そういう経営ノウハウなんです。
 それからもう一つが、一人でやるというようなことを含めて、規模が小さいですから、まず信用されないのですね。お金を貸してくださいと言っても、何ですかというぐらいの話でございまして、貸し渋りどころか、対象外になっているわけでございます。そういうような意味で、信用がない、こういうようなことなので仕事がやはり得られない、立ち上がり資金にも事欠きますということで困っている人も多いのです。そうした初心者への具体的なノウハウの提供などの支援が必要なんだと思うのです。
 サテライトオフィスというのは企業がやっているという場合が非常に多いですから、そことちょっと変わってくるのですが、ここについて御意見をいただきたいと思っております。

発言情報

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発言者: 荒井広幸

speaker_id: 667

日付: 1999-07-09

院: 衆議院

会議名: 労働委員会