高村正彦の発言 (外交・防衛委員会)

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○国務大臣(高村正彦君) 今回の私の訪ロはロシアにおける内閣交代後であったわけでありますが、ステパシン新内閣におきましても対日政策に変更のないことを確認し、また来るべき首脳会談、首脳レベル対話への道筋をつけることができたと考えております。
 エリツィン大統領の訪日につきましては、引き続き本年秋を念頭に置いて準備を進めることを確認し、また六月のケルン・サミット開催時に日ロ首脳会談が予定されていることを確認いたしました。
 旧島民による四島自由訪問につきましては、大臣レベルの交渉を得て、その実施方式について基本的に一致するとともに、実施のための所要の作業を早急に完了することとなりました。本件自由訪問については、早期実施のため引き続きロシア側との作業を鋭意進めていく考えでございます。
 平和条約交渉につきましては、日ロ双方の提案を踏まえた率直な議論を行いました。この問題はもとより難しい問題でありますが、今後の首脳レベルでの交渉に向け、引き続きクラスノヤルスク合意に基づき粘り強く交渉を進めてまいります。
 その他の分野におきましても、あらゆる分野で日ロ間の協力を推進するとの考え方に基づき、有意義な協議を行いました。特に、今般私より退役原潜解体協力を含む軍縮と環境保護のための日ロ共同作業のイニシアチブを表明したところ、ロシア側の評価を得たわけであります。
 コソボ問題については、G8外相会合の一般原則に沿って早期に政治解決を達成すべく日ロ間でも協議、協力していくことで一致いたしました。
 今後の我が国の対ロ外交に関しては、今回話し合われた今後の首脳レベル対話の日程も念頭に置きつつ、東京宣言及びモスクワ宣言に基づき、二〇〇〇年までに北方四島の帰属問題を解決して平和条約を締結し両国間の関係を完全に正常化するよう引き続き全力を尽くしていく考えでございます。
 それから、五月二十日から二十四日まで行われた米国技術専門家チームによる北朝鮮金倉里の施設の訪問の結果、この施設は建設が未完成であり、その地下の部分は大規模な空のトンネル施設であることが判明をしているわけであります。米国政府は、今後さらに技術的な分析を行った上で報告をまとめる予定であるとしており、少なくとも現時点において、米国は疑惑が払拭されたとの結論に至っていないものの、北朝鮮が合意された枠組みに違反しているとの結論に至る材料も有していないと承知をしております。ペリー北朝鮮政策調整官は、今般の訪朝において、合意された枠組みを含む既存の米朝間の関係を維持することを双方が確認するとともに、同調整官が検討中の包括的かつ統合されたアプローチの基本的な方向性を説明したものと承知をしております。
 我が国政府としては、韓国とともに包括的かつ統合されたアプローチを全面的に支持しており、抑止と対話の双方をバランスよくとることにより、対応する基本方針のもと、北朝鮮側が対話の扉を開くよう引き続き粘り強く働きかけていく考えでございます。
 また、今回のペリー調整官の訪朝時にも、合意された枠組みの重要性が確認されましたが、我が国としては、合意された枠組みを踏まえて進められているKEDOの軽水炉プロジェクトにおいては意味のある財政的役割を果たす考えであり、そのために今般KEDOとの資金拠出協定を国会に提出しているところであり、これについては、委員各位の御理解と御協力をお願いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 高村正彦

speaker_id: 15829

日付: 1999-06-01

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会