南野知惠子の発言 (国旗及び国歌に関する特別委員会)
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○南野知惠子君 よくその御趣旨を体しながら、法案成立後、またさらに我々の頑張りというもの、または周知徹底ということも必要になってくるのかなと思っております。
日の丸・君が代が過去の日本の戦争のシンボルであり忌まわしい記憶と結びついている、日本の国旗・国歌にふさわしくないのではないか、そのように思っておられる意見が国民の一部にはございます。
どこの国におきましても、その歴史には光の部分と影の部分があると私は思っております。日の丸・君が代が我が国の過去の栄光とともに不幸な歴史を背負ってきたことは否定することはできないわけでありますが、しかし、過去に不幸な戦争があったからといっても、それは日の丸・君が代が悪い、日の丸の旗、君が代のせいではないと私は思っておるわけでございます。
明治維新から昭和二十年の終戦までの我が国の歴史は、欧米列強諸国に追いつき追い越せ、いわゆる富国強兵と言われる背伸びした国の方針のもとに何回も対外的な大きな戦争を行い、アジア諸国に御迷惑をかけたことは事実であろうかと思っておりますが、それでも今現在、平和なときの方をはるかに長く経験いたしております。また、戦後は、現在まで五十四年の長きにわたり、二度と戦争は起こさない、そのような反省と決意の上に我が国は平和国家としての道を歩いております。これは大きな声で諸外国に申し上げることができると思っております。日本はいかなることがあっても二度と戦争は起こさない、特に我々女性は起こさせてなるものかと思っているところでございます。
平成五年二月には、カンボジアにPKO通信関係、医療関係の視察に行かせていただきました。平和のために赴いておられるPKOの方々の激励と同時に、カンボジアの友好というところを大きなポイントにされておられるかと思いますが、カンボジア視察は、野中官房長官のお供として、私がまだ議員生活ぺいぺいのころにお供させていただいた経験がございます。自民党の派遣でございました。
そのとき、これからの日本が国際社会の一員として果たさなければならない役割について痛感いたしました。そのときの野中長官の御活躍ぶり、外交ぶりは今でも目に焼きついております。日本橋のたもとでどのような御感想であったか、今また日本橋が話題になっておりますが、我が国の役割ということも野中長官の胸にはひしひしとあると思います。また、通信の問題についても、野中官房長官の主たるトップのお役目でございますので、そのようなことについても思い入れが多かったのであろうかと思っております。
たまたまそこに行きましたときに、日本の国ではございませんが、よそのPKOの方にエイズが発生した、一人発見できたという悲しい出来事も体験いたしました。それは私、看護婦としての大きな痛手でありました。
また、清潔な場所で生命の誕生を迎えたいと願うベトナムの仲間がおります。その方々の母子保健の向上を目指すため、私はベトナムの助産婦協会の設立を支援してまいりました。今、大きな活躍を彼女たちが全土にわたって行ってくれております。
また、クロアチアの戦いの後にも、これは日本と関係のない欧州のことなのにと言われることはございますが、クロアチアの戦後に、五つの爆破された小学校の修復を、または里子の支援をボランティアとしてさせていただきました。
多くの感謝をいただいているところでありますが、感謝のためにしたのではないわけでございます。日本の顔が見えること、平和を願う我々としてどのように日の丸を印象づけられるのか、日本の国の顔を見させていけるのかというのが本心でございます。
今、自民党では、コソボ難民の支援に日本の顔が見えるよう、日章旗のイメージが伝わるよう、援助に取り組んでおります。いつまでも日の丸・君が代を過去の戦争の記憶と結びつけて、忌まわしいもの、嫌いなもの、敵対するもの、それは日本の旗じゃないと思う人たちがおられるとすれば、また論じられるのであれば、ある意味で日本の戦後の歩みを否定した時代錯誤的な議論ではないかと私は思います。そのようなものにとらわれず、これから先果たしていかなければならないアジアのリーダーとしての役割があるのではないかと私は感じております。アジアは我々の仲間の人たちでございます。我々の兄弟であろうかと思っております。
ここで官房長官にお伺いいたしますが、残念ながらまだ国民の一部に君が代・日の丸に対する戦争シンボル論というのがあろうかと思います。それと、戦後の我が国が歩いてきた平和国家としての歴史をどう評価されておられるのか、これは官房長官、文部大臣の両者から、もしよろしければコメントをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。