本岡昭次の発言 (国旗及び国歌に関する特別委員会)

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○本岡昭次君 ありがとうございます。そういうふうに私も理解したいと思います。
 次に、私は教育の緊急問題として文部大臣に訴えておきたいことがあるんです。もちろん、国旗・国歌の問題をどう教えるか、どう扱うかということも、これはある意味では非常に重要な部分であります。しかしながら、今、子供や青年にあらわれている危機的な現象があります。それは学びからの逃避であります。学ぶことから逃げていく、それが不登校とかいじめとか学級崩壊とかいろんなことになってくる。もう一つ大変なことは、働くことからの忌避、働きたくないということなんです。これはもう大変なことなのであります。学びから逃避し、働くことから忌避する子供を育てるということになれば、これは教育はそもそももう存在し得ない。
 この危機を解決するためには、関係者が英知を傾けて、逆に言えば学ぶことの喜び、働くことの大切さというものを懸命に教えていく努力が求められていると思うんですよ。日の丸・君が代を教えたらできるというなら、それはいいですよ。僕はそんなものじゃないと思っている。
 そこで、今全国四十七都道府県、三千三百の市町では、この問題は重要な問題としてさまざまな取り組みが行われていると私は見ています。
 その実践の一つとして、私の選挙区である兵庫県ではトライやる・ウイーク、一週間をトライやるするというんですね、という新しい創造的な教育実践を県、行政、教育関係者、地域の人々を挙げての協力で実施されて高い評価を受けておるんです。中学二年生の子供が一週間鉄工所へ行って、鉄工所で働いている人と同じ仕事をしてみる、またこちらは福祉で働いている人の一週間をやってみて、そして同じ働きをしてみる、農業の一週間をやってみる、さまざまな一週間をトライやる、トライするというわけです。そのことによって子供も変わるし、子供を引き受けたその事業所も変わるし、その子供と接触した大人も変わるという一石三鳥、一石四鳥の効果を上げている。考えてみたら当たり前のことなんですが、そういうものは指導要領に書いていないからというんでだれもやらなかったわけです。だけれども、指導要領を乗り越えて、創造的に一週間という大事な学習の時間をそういうところに当てていく。
 そこで、私はこういう取り組みで一つ心配するのは、今回の国旗・国歌の法制化というふうなことから、地域社会と一緒になった地域における教職員なり子供たちのための真剣な努力、こういうものが分裂させられたり、また今までやれておったことがやれなくなったりするようなことに結びついてはならないという心配をするんです。
 だから、国旗・国歌法制化法案というのは、そうした各地域における創造的な実践的な子供たちのための取り組みというものができなくなったり、つぶれたり、要するに、できないということは地域社会の信頼関係がつぶれるということなので、そのような心配は絶対ありませんという有馬文部大臣の決意というのか確認をいただければありがたいと私は思います。いかがですか。

発言情報

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発言者: 本岡昭次

speaker_id: 10540

日付: 1999-08-06

院: 参議院

会議名: 国旗及び国歌に関する特別委員会