森本晃司の発言 (国旗及び国歌に関する特別委員会)

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○森本晃司君 この参議院で審議している間に、私は何点か、国旗・国歌について、それからさきの大戦についてもう一度この法案をつくるときに考えなければならないなということを痛感しました。
 ちょうどこの参議院で審議が始まって、そして広島に原爆投下された日を迎えた。そして、きょうは長崎に原爆が投下されて五十四年です。我々は本当に、この国旗・国歌の法律を上げるときに、平和ということを心に刻んで、二度とあの戦争を起こしてはならないということを痛感するわけです。
 夕べ八時からBS2で吉永小百合さんがアメリカで原爆詩の朗読をされておった。長い間、大女優の吉永さんがずっと続けて原爆の悲惨さを朗読することによって訴えてこられた。そのテレビを見ながら私は感動し、また涙し、そして平和な社会をつくっていかなければならないなということを思いました。
 総理、官房長官、御多忙の中で、見ておられる機会はなかったかもわかりませんが、もし取り寄せることができたら、あの吉永小百合さんの朗読の詩をこの法律が上がると同時にまたお読みになって、日本の総理として平和への誓いを新たにしていただければと思うわけでございます。
 その中の一つ、九歳の少年の詩の朗読です。「原子爆弾が落ちると昼が夜になって人はお化けになる」、非常に短い子供の詩の朗読ではございますが、戦争のすべての悲惨さが私はこの短い詩の朗読の中にあると思えてなりませんし、他の朗読もそのとおりでございました。
 きょうは長崎で亡くなられた方々、また先日の広島で亡くなられた方々に心から哀悼を申し上げるわけでございますが、日本の長い歴史の中で日の丸・君が代が認められてきた。そして、今申し上げましたように、さきの大戦でいまいましい歴史があった。だけれども、私は、本会議場でも申し上げさせていただきましたが、日の丸・君が代に責任があったとは思えない。日の丸・君が代を使って時の軍国主義者、日本の指導者が間違ったのである、その事実はきちんと私どもは認識していかなければならないし、これから学校教育の場でも正しき認識の仕方を教えていかなければならない。
 あの戦争があったから日の丸・君が代が悪いので、そのことを掲げることはだめだというその考え方も、私は余りにも偏った考え方であると。歴史は歴史としてきちんと教えた上で、この国に生まれ、あるいはこの国によって育てられた私どもが日本人として、あるいはまた世界の平和を願う国の一員として、諸外国に出向いていったときも胸を張って日の丸を掲げ、同時に他の国の国旗を尊敬し敬愛していく、そういう社会人を、そういう社会の形成者としての人たちを教育の上で育てていかなければならない、この法律が上がることによって教育がさらに混乱するようなことがあってはならないと思います。
 この法案を上げるについて、もう一度総理の平和への誓い、それからこの旗を平和のシンボルとしていこうという誓い、さらにまた教育の場での混乱を起こしてはならないということについてお伺いいたしまして、時間でございますので、終えさせていただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 森本晃司

speaker_id: 20514

日付: 1999-08-09

院: 参議院

会議名: 国旗及び国歌に関する特別委員会