円より子の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○円より子君 民主党・新緑風会の円より子と申します。
 それぞれの参考人の方々のお話を大変有意義に聞かせていただき、ありがとうございました。
 いろいろ議論を尽くしたいぐらいの話なんですが、短く質問させていただきます。
 一つは、大淵参考人と舩橋参考人にお聞きしたいんですが、私は三十年ぐらい前から北欧諸国によく行っておりまして、何年か前に行ったときに、スウェーデンの小学校の先生が学校でいつもこういうことを教える、あなたたちは世界じゅうで一番幸せな国に生まれたのよと教えるとおっしゃった。それはどうしてかというと、親の条件に関係なく、子供たちそれぞれに権利が保障されている、つまり非嫡出子であれ差別されるようなことがない国に生まれている、そういうことを教えると聞いたことがあって、ちょっとすごいなと思ったことがあるんです。
 先ほど大淵参考人が、日本では非婚の子供というのが一%で、少子化の大きな原因は晩婚化、晩産化というあたりで、結婚して子供を産むというのが日本では普通だとおっしゃったのですが、シングルでも産めるというような状況、相続の差別だけではなくて、例えば社会保障の制度にしてもそうでしょうし、シングルで子供を産みながら企業に勤め続けるなんというのはやっぱりまだ難しい部分がたくさんあります。そのあたりのことについてどうお思いになっているか。
 このことだけに限らず、例えば家族というものが一体どういうものなのか。日本では、とても狭い意味での家族というものに人々がとらわれざるを得ないような制度ができていると思うんです。舩橋参考人が先ほど戦後五十年つくられてきた制度や政策は見直さなきゃいけないとおっしゃいましたけれども、まさにそのとおりで、例えば家族というときに、九十歳のおばあさんと隣に全く血のつながりのない四十歳のシングルの男性が住んでいて、その人が助けているときに、それは家族じゃないから日本では扶養控除はつかない。でも、フランスではそのあたりが変わってきている。そういったときに日本でも、例えば十代の子供が中絶せずに産んだ子を里子や養子にしたいと思っても、シングルで働いていると里子や養子がしにくいというような状況があったり、とても家族を狭く考えております。
 この辺がかなり子供を産むとか晩婚化の潜在的な阻害要因になっているような気がするんです。この辺を変えていく必要があるんじゃないか。それにはどうすればいいかということを含めて、非嫡出子の問題についてぜひ御意見を聞かせていただきたいことが一つ。
 それから、山田参考人のお話は大変おもしろかったんですが、私は十六年前に「主婦症候群」という本を出させていただいて、ベストセラーぐらいになったんですが、その中に母親業定年拒否症というのを書いております。
 これは、先ほどおっしゃったように、夫婦の関係が大変日本は希薄でございます。その上に、それは個人の問題や夫婦で楽しめないということだけではなくて、平均寿命が延びて子育て後の時代がとても長くなった。その上に、女性が中高年になってからの再就職は年齢制限があってしにくいとか、仕切り直し、生き直しが、最近は男性も定年が早くなって大変問題になっていますが、二十年ぐらい前は主に女性の仕切り直し、人生の選択のし直しのしにくさというものが子供にどんどん過干渉、過保護になっていく要因だと。
 今の若い女性たちが子育てをしやすい職場環境、長時間労働をなくす、それから職場環境をよくするだけではなくて、中高年女性の労働環境を変えることがかなり子供の自立とかそれから経済力のある男と結婚する方がいいというようなそういう状況を長い目で変えていけるんじゃないかという、その辺の中高年女性の労働などの問題について御意見をお聞かせください。

発言情報

speech_id: 114514324X00519990416_018

発言者: 円より子

speaker_id: 24788

日付: 1999-04-16

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会