松崎俊久の発言 (国民福祉委員会)

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○松崎俊久君 今の答えによりますと余り需要が高くない、あるいは高くないところもあるというようなお答えでしたが、私はここにやはり問題があるんだろうと思うんです。
 介護保険というものがつくられる理由は、弱ったお年寄りのお世話をするというような半分後ろ向きの問題ではなくて、積極的に自立性を高めていく、ちょっとでも弱った方あるいはちょっとでも体に不自由のある方に介護の手、援助を差し伸べて自立化の方向へ向かっていくという基本的なそういう積極面というものがより重要なのだろうと思うのです。デンマークはそう考えるがゆえに千人当たり三十五人も準備をしている。その結果が医療費に見事に反映するわけですね。医療費は非常にデンマークは安い。世界で一番介護福祉の準備をしたところが医療費が一番安いというような現象が起こってきている。これをもう少し積極的に考えていただきたい。
 そういう意味で、ホームヘルパーは第一線にいる、単に家事をお手伝いするというような意味ではなく、もっと積極的にお世話をし、同時に患者、家族に対して積極的な指導をも行い、その家庭を挙げて前向きにしていくという意味を持っているのだろうと思うのです。そういう働きがまだ日本のホームヘルパーに積極的に与えられていないからこそ、私はホームヘルパーの需要がまだ低いというような印象が厚生省の側に出るのだろう。現実に低いのでしょうが、それをもっと高めていく、そういうような努力が必要ではないかというふうに考えております。
 次に、ケアマネジャーの件でありますが、前回の委員会においてもこの問題に多少触れました。その折に触れたことは、ケアマネジャーのこの間の試験の合格者が一番低い秋田、全国都道府県四十七番目というところと、一番多い京都との間に四・五倍の開きを持っているということ。そして、概観すると西高東低、西日本にケアマネジャーの合格者が圧倒的に多く東日本に圧倒的に少ない。極端なのは京都と秋田の間に四・五倍の開きありと。
 これは単に偶然ではないと思うのです、こうなっている理由は。要するに、ケアマネジャーはだれでも受ける資格はあるわけですからどんな人が受けたって構わないと思うのですが、問題はこのケアマネジャーの資格を取るという考えの裏に潜んでいるものをちょっと確認していかなければならないだろうと思います。
 大体、どなたもおわかりのように、要介護老人で本質的に一番多いのは脳卒中後遺症者であり、二番目には骨粗鬆症で骨折などをしたお年寄りです。そのほかたくさんいろんな病気がありますが、圧倒的にこの二つが多い。この二つを見ましても、これは何といっても東日本、東北、北関東、北陸に多い病気であります。ということになりますと、結局東日本の住民たち、お年寄りは西日本に比べてケアマネジャーが少ないわけでありますから、介護の最前線のホームヘルパーを指導し指揮していくような立場にある、あるいは保険計画に加わっていくそのケアマネジャーが少ないということですから、これはやはり東日本と西日本の間に大きな不公平が存在しているということになります。
 デンマークなどでは、このケアマネジャーに該当するのは訪問看護婦だと私は思っています。訪問看護婦がホームヘルパーを指揮していく、しかも二十四時間体制で準備されている。この訪問看護婦並びにホームヘルパーに対しては三カ月間の研修が義務づけられています。このような研修を含めて、今後この西高東低型、しかも病気の多い地域に必要な人間が少なく、病気の少ない地域に介護の手が厚い。しかも、その裏にはどうも医療費との関連が非常に強い。ということは、療養型病床群を持つ病院の職員が多数ケアマネジャーの資格を取っているという可能性をこの中に見るわけであります。この点に関して厚生大臣の御意見を伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 松崎俊久

speaker_id: 6278

日付: 1999-04-13

院: 参議院

会議名: 国民福祉委員会