渡辺好明の発言 (国民福祉委員会)
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○政府委員(渡辺好明君) 農業者年金制度の趣旨といいますか、ねらいは大きく二つでございます。
公的な年金である農業者年金制度でありますけれども、農業者の老齢及び経営移譲について必要な年金等を給付するという仕組みをとっております。その二つの大きな柱は、一つは二階建て部分の年金として、国民年金の給付の上乗せとして農業者の老後の生活の安定と福祉の向上を図るという点でございます。それから二つ目は、第一番目の御質問に答えてお話を申し上げました適期における経営移譲を通じまして農業経営の近代化をする。これは世代交代であり、若い経営者、就農者を確保するということでございます。そして、農地保有の合理化を図る。農地保有の合理化というのは、農地の細分化の防止あるいは規模拡大、こういったことに寄与することを目的としているわけでございます。
これまでの年金制度の運用を通じまして、約九十六万人に三兆六千億円という年金が支給をされまして、国民年金の給付と相まって農業者の老後生活の安定に重要な役割を果たしてまいりましたが、農業経営の近代化と農地保有の合理化という観点から見ますと、経営を譲り受けた後継者の平均年齢が三十五歳、こういうことで経営の若返りということが図られております。それから、七十七万件の後継者移譲というものが行われておりますので、その結果百五十四万ヘクタールという農地が細分化をされずに後継者に継承されております。さらに、第三者への移譲を通じまして、規模拡大といった農業構造の改善に一定の役割を果たしてきたと私どもは評価をしているところでございます。