筆坂秀世の発言 (日米防衛協力のための指針に関する特別委員会)

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○筆坂秀世君 私にも御質問がありましたので、私お答えしたいと思うんです。
 G8が結局どういう七項目の、これは高村さんも行かれたわけだけれども、この中の一つにこういうのがありますでしょう。国連安保理決議に基づくコソボ暫定統治機構の設置ということが入っておるでしょう。結局、空爆をやったけれども、人道上の惨禍を食いとめるどころか、ますます拡大したわけですよ。そこで初めて国連に提起するということになったわけです。何でもっと早く国連の場でやらなかったのかというのが私たちの主張なんです。
 しかも、そのきっかけがなかったのかといえば、そうじゃないでしょう。米、英、仏、ドイツ、イタリア、ロシア、六カ国の連絡グループが中心になって和平案をまとめる作業をやっていたわけでしょう。ところが、結果的にはこれは一方しか署名しなかった、アルバニア系しか。だから、ロシアは一方しか署名しないような合意、アグリーメントがあるかという批判をしていますよ。しかし、和平交渉はあったんです。しかし、一方はのまなかったんです、ミロシェビッチの側はのまなかった。だから、そこをどう両者がのめる案にするかということでさらに協議を続ける、そして合意を見出す可能性はあったじゃありませんか。ところが、それをやらなかった。
 だから、キッシンジャー元米国務長官は言っているでしょう。何でアルバニアが署名したか、NATOの空爆を引き出すためだったと。こんな一方的なことをやれば必ずこのコソボ事態というのはますます泥沼化する、何で国連の場でちゃんとやらないんだ、何でNATOにそんな権限があるんだと。だれが考えたって当たり前じゃないですか。そして、行き詰まったから今やっとG8で、空爆中止を言わなかったけれども、国連で暫定統治機構をコソボにつくろうという話になったんでしょう。日本政府は何でそのためにリーダーシップを発揮しないんだと。国連に提起すること自体がいわば一つの破綻じゃありませんか。
 私は、総理がお尋ねになったから、逆にもう一遍お尋ねしたい。

発言情報

speech_id: 114514963X00419990511_183

発言者: 筆坂秀世

speaker_id: 4295

日付: 1999-05-11

院: 参議院

会議名: 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会