堺屋太一の発言 (本会議)
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○国務大臣(堺屋太一君) 景気の現状認識についてお尋ねがございました。
私は、昨年九月以来景気は極めて厳しい状況にあるという判断は変えておりません。ただし、昨年十一月末から一層の悪化を示す動きも多い反面、個人消費において、十月の家計調査によると、消費支出の対前年度比はなお減少しておりますが、その幅が小さくなり、対前月比では八月以後少しずつプラスになっている。あるいは白物家電を中心として値ごろ感のある商品の売れ行きが伸びている。また、半導体や住宅に動きが出ている等の現象がございます。公共事業は過去最高のペースで前倒しで執行しておりまして、十年度第一次補正予算等の効果もあらわれておりますので、こういったものをあわせて変化の胎動も感じられると、こういう表現をしております。
今後もますます悪いような数字が出てくることもございます。夜明けの前は一番暗い、こう申しますけれども、これから企業のリストラあるいは事業の選別等で悪い数字も出てくるでしょうけれども、その反面では新しい動きが出てくる、ちょうどそういう交差した時期がしばらく続くのではないかと考えております。
それからもう一つ、平成九年度、十年度の二年度にわたって政府の経済見通しが大幅に間違えたのではないかという御指摘がございました。
確かに、平成九年の初めに短期循環として景気は頂上をきわめて下り坂になっておりました。それに加えましてアジアの経済の問題、あるいは金融の破綻が相次いだものでございますから、平成九年度、一・九%の上昇を見込んでおりましたものがマイナス〇・四%という実績になりました。また、平成十年度につきましても一・九%の上昇を見込んでいたものが、現在のところマイナス二・二%程度というような状況でございまして、二年連続でかなり大幅な見誤りをしたと言わざるを得ません。この点につきましては、予測を誤ったことを率直に陳謝し、予測を変更させていただいております。
ことしはかなりいろんな対策を打ちながら、予測の方も〇・五%のプラスということで、かなり底がたく予測しているつもりでございます。(拍手)
〔国務大臣宮澤喜一君登壇、拍手〕