小渕恵三の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(小渕恵三君) 伊藤茂議員にお答え申し上げます。
今回の補正予算の重点の置き方につきまして、年金及び介護保険の問題等種々御指摘の上、従来型から脱していないのではないかというお尋ねがありました。
私は、今回の経済新生対策を、新規性、期待性、訴求性、すなわち、はっとする新しさを持ち、国民の期待にかない、内外にわかりやすく訴える魅力のあるものとするため、対策の取りまとめに当たっては、従来の概念や計画、省庁の枠組みにとらわれない新たな構想と目標を策定し、景気を本格的回復軌道に乗せていくとともに、構造改革を強力に推進し、二十一世紀の新たな発展基盤を築くことに重点を置いたところであります。
また、国民が安心して暮らせる活力ある社会を築くことができるよう、本対策に年金改革や介護保険法の円滑な実施のための措置を盛り込んだところであります。
第二次補正予算において、この対策を実現するために必要な措置として、社会資本整備費について、情報通信、科学技術の振興、生活基盤の充実強化、少子高齢化、教育、環境特別対策といった分野を中心に、総額三兆五千億円を計上いたしております。
また、我が国経済のダイナミズムの源泉である中小・ベンチャー企業への資金供給を円滑化すること等を目的として、中小企業等金融対策費七千億円余りを計上するなど、将来の新たな発展基盤の確立に不可欠な分野に重点的配分を行うとともに、国民生活に直結した雇用対策や介護対策についても必要な措置を講じております。
政府は、本対策を初め必要な諸施策を強力かつ機動的に推進することにより、公需から民需への円滑なバトンタッチを図り、我が国経済を民需主導の本格的回復軌道に乗せていくよう努めてまいります。
十五カ月予算ということでありますが、来年も同じ手法を続けるかというようなお尋ねでありました。
私は、就任以来、内閣の命運をかけ、財政、金融のあらゆる手段を講じて経済再生に取り組んできたところであり、これらの施策の効果の浸透などにより、景気は、厳しい状況をなお脱していないものの緩やかな改善を続けております。
今ここで重要なことは、手を緩めることなく、経済を本格的回復軌道につなげていくとともに、二十一世紀の新たな発展基盤を築き、未来に向け経済を新生させることであると考えております。
こうした視点から、先般、経済新生対策を取りまとめ、これを実現するため、十五カ月予算の考え方に立って第二次補正予算を編成し、御審議をお願いいたしておるところであり、十二年度予算についても、引き続き景気に配慮し、公需から民需への円滑なバトンタッチが行われるものとなるよう、全力を挙げて編成作業に取り組んでいるところであります。
一方、我が国財政は、平成十一年度末の国、地方の長期債務残高が六百八兆円程度となる見込みであるなど極めて厳しい状況にあり、将来世代のことを考えるとき、財政構造改革という大変重い課題をしょっていると痛感しております。これについては、経済が本格的回復軌道に乗った段階において、そのあるべき姿をお示しいたしたいと存じます。
政労使合意で社会のあすを考えることの意義についてお尋ねがありました。
ドイツでは、雇用問題の解決に向けて、社民党・緑の党連立政権のもとで、雇用のための同盟と呼ばれる政労使トップ会談が開催されていることは承知をいたしております。
厳しい雇用失業情勢のもと、政労使が一体となって雇用の創出、安定策を推進していくことは大変有意義なことであり、我が国におきましても、昨年九月以来、政労使雇用対策会議を開催するなど、率直な意見交換を行っているところであります。今後とも、政労使が協力して雇用の創出、安定に向けて取り組んでいくことが重要であると考えております。
残余の質問につきましては、関係大臣から答弁させます。(拍手)
〔国務大臣宮澤喜一君登壇〕