中山正暉の発言 (国土・環境委員会)

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○国務大臣(中山正暉君) 大命題をちょうだいいたしましたので、ここで二時間ほどお時間をちょうだいして本当は全部事細かに申し上げなきゃいけないんでしょうけれども、佐藤雄平先生、私の九段の議員宿舎、隣の部屋に渡部恒三先生がいらして、今副議長をしておられますその恒三さん、恒三さんなんて言っちゃいけませんが、副議長の三十年間を支えてこられてこうして参議院に。そのことが一般の有権者に信頼を得られて今日御当選なさったこと、私にも先ほど就任の祝辞をおっしゃっていただきましたが、私も佐藤先生におめでとうございましたとまず申し上げたいと思います。
 先ほど中国は一つしかないというお話をされましたが、私はそういう意味を言ったのではなくて、本当に将来これはいろいろ問題が出てきますよ、台湾海峡というものがあってそこに二つの国がある、それに対する対応というのはよっぽど慎重に考えられた方がいいんじゃないですかと。日本の戦争は一九四五年の八月十五日に終わりましたが、新中国というのは一九四九年の十月一日にできた。日本が、戦争が済んだときになかった国と平和友好条約という世界で一つしかない条約をお結びになって大丈夫なんですかということを総理官邸小食堂で私は十五分間福田総理大臣に申し上げました。
 ですから、平和条約というのは戦争を終わらせる条約でしょう、これから仲よくしろというのは友好条約でしょう、それを全部つないだ条約は世界に一つしかありませんよと。その上に、天皇を戦犯にかけてはいけないとおっしゃっていただいた話、それから、四国を占領することになっていた中華民国が、福島から北、あなたのところから北を占領する、それとも留萌と釧路のラインを結ぶところから全部とるという話があるならば四国の占領は自分たちは要らないと言ってくれた、そういう信義にどうこたえるんですかという若気の至りの議論をしておりました次第でございまして、私は、民主主義の国ですから、皆さんがそれを条約として締結されること、結果には何にも異論がないわけでございまして、そういうことをあのころ申しておったのでございます。
 今、先生から介護の問題とか、それからまた教育の問題。確かに、教育の問題というのがある意味ですべてのことに影響しているんじゃないかと。きのうロケットの打ち上げも失敗しましたが、この間の原子力、バケツで運んだなんというばかなことがありましたが、ああいうことも全部私は教育みたいなものが人の心に大変な影響を与えているんじゃないかなという基本的な懸念を持っております。
 特に、脳生理学の権威で、中央教育審議会の委員もなさっていた時実利彦先生が私におっしゃいましたのは、中山さん、人間の脳、この前頭葉の部分には百五十億の細胞があって、それ一つ一つに五十本の突起がある、それが三歳から十歳までの間に絡み合う、これが人間だと。オオカミはオオカミのように初めからオオカミの配線で生まれてくる、ライオンはライオンの配線で生まれてくる、だから、「野生のエルザ」という映画がありましたが、女性の動物学者がライオンを幾ら人間にしようと思ったって、中山さん、無理なんですと。だけれども、人間は、アマラとカマラというオオカミ少年がインドで発見されましたが、オオカミに育てられた少年、一人は七歳、一人は十五歳で死にましたが、七歳で死んだ方の脳を顕微鏡で見てみると、オオカミの脳の細胞と絡み方が一緒だったと。オオカミに育てられれば人間はオオカミになります、だけれども、ライオンやオオカミは人間が幾ら育ててもこれは人間にはなりませんということをおっしゃいました。
 教育というのは、教鞭をとる、教育のむちをとると。教育の教というのは、自分の講釈で恐縮ですが、これはむちでたたくという意味でございます。だから、愛のむちなんて昔は言いました。教学徳育という両端をとって教育、経世済民の両端をとって経済と言ったのと同じように。学を教えてそして徳を育てる。特に、教育の育のにくづき、これは月という字を書いてありますが、あれは肉の変形でございまして、むちでたたいて肉を食べさせるというのが、これが教育の原点だそうでございます。
 童謡のお話が出ましたが、昔の学校はスズメの学校、ちいぱっぱ、むちを振り振りちいぱっぱ、まだまだいけないちいぱっぱという歌があります。最近はメダカの学校だと言われています、メダカの学校は川の中、だれが生徒か先生かという。
 戦前、戦後の教育というのは歌で仕分けられるという話がありますが、とにかく幼児教育の重要性、三歳から十歳まで。だから、中山さん、おしりぱちぱちは十歳までですよ、十歳過ぎて体罰を与えると親に反抗するようになると、こうおっしゃっていました。だから、十歳を過ぎたら目の教育です、目と目で勝負するのが親ですと、こうおっしゃったのを、もうお亡くなりになりましたが、私は大変強い印象を持っています。人間は殺しの本性しかありませんとおっしゃいました。相手の存在を否定するしかないんです、それが教育とか宗教とか倫理とか道徳とかいう光を当てると相手の存在を愛で認めるようになる、これが教育なんだという話をされました。
 そんな意味で、私は教育の中身、ミレニアム計画の中にはもっと本当に、これだけ殺伐とした、コンピューターが幾ら発達しても、先ほどから人間に迷惑をかけるんじゃないかと、ETCの話でもありましたが、コンピューターは泣いたり笑ったりしません。やっぱり泣き笑いのある人間というのは、教育の現場にいる人がちゃんとしっかりお育ていただくことがいいんじゃないか。
 いろんなことを言いますと本当に二時間は要りますのでこの辺でやめますけれども、根底は、私は若いときから大都市出身になぜ建設大臣が出ないんだろうと思っていました。
 ですから、不得手ではございますが、私は大都市で、大阪市議会議員を昭和三十八年を皮切りに二回、市議会に。大阪の場合は、財政規模からいうと、東京都が第一番、二番目が大阪市、三番目が北海道、四番目が大阪府でございますから、府県が逆転しているのが大阪でございます。ですから、大阪市の予算は四兆一千億。その中で、昭和三十八年、私は二十九歳で最年少議員から育ちまして、そのときから、将来政治家をやっている限りは国土の建設とか、大阪は地下鉄も百三十キロ、昭和七年、私の生まれた年から、最初にできた大阪の地下鉄の歴史とかがありますから、国土交通省になるときに建設大臣になれて、その胎動のときにこの職につけたというのは、私は本当にこれはもう単純に大変うれしいと思っております。
 自分は、政治家として生きている間、渡部恒三先生とも私は三十年来の友達でございます。恒三先生と私は同い年でございますが、厚生大臣になる前の晩、私の部屋へ来られて、まだかまだか、まだ発表がないんだと言ってコップ酒を私がどんどんつぐとどんどん飲んでいたのをきのうのことのように思い出しています。

発言情報

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発言者: 中山正暉

speaker_id: 32328

日付: 1999-11-16

院: 参議院

会議名: 国土・環境委員会