伊藤公介の発言 (外務委員会)
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○伊藤(公)委員 私の考え方を申し上げたからといってそんなに影響はないのですけれども、私の考え方の結論だけ申し上げたいと思います。
私は、やはり日本のこれからの外交は、もちろん日米を基軸としながらも、特に二十一世紀の初頭は近隣外交だと思います。
最近、数カ月で終わった内閣は別にして、歴代の内閣がどのような外交を展開してきたかということを、私はちょっと見させていただきました。竹下内閣では、国際文化交流の強化、政府開発援助の拡充、平和のための協力など、国際協力構想というのを外交の中心にしました。安倍外相は創造的外交でした。宮澤総理は、外に対しては国際貢献、内にあっては生活大国の実現。橋本内閣は、太平洋から見たユーラシア外交、つまりシルクロード外交などを掲げられてきました。
私は、今世界の地図を見ますと、例えばアメリカは、人口二億六千八百万人、そしてGNPは約八兆ドルです。それからヨーロッパは、一つになりつつありますEU、人口は三億七千四百万人、GNPは七兆七千八百億ドル、約八兆ドルです。そしてアジア地域、これが何と人口は三十四億六千九百万人、そしてGNPは八兆ドルであります。そのうちの約半分は日本です。こう見ると、アメリカ、EU、アジア、経済的には今ちょうど同じ力を持っています。しかし、三十四億から五億というこの世界最大のマーケット、まさに二十一世紀はアジアが主役になるであろうと私は思います。
そのときに、台湾を含む日中関係、今台湾も新しい指導者になりました。そして南北の朝鮮、したたかな政治経験を持っている韓国の大統領、今南北の新しい窓が開かれました。そして日ロ関係、間もなく新しい日本の総理が訪ロします。そして、その受け入れを待っているロシアもまた新しい指導者。その指導者も国内で着々と足場を固めているように私には思えます。
そのときに、今この近隣外交で河野外交が働く場は本当にたくさんある、ここが日本の正念場だというような気もいたします。
そこで、まず具体的に一問、質問をいたします。
私は、昨年の夏に北京から台北に渡りました。台北では、与党、野党、そして李登輝総統など、それぞれの立場の違う方々にお会いしました。その中で、共通してありました皆さんの言葉の中に、例えば台湾の要人がフランスに行けば大統領にも会える、しかし、同じ自由主義国の日本に行くと、日本の政府高官にはだれにも会えない、なぜなんだろう、私たちはこんなに日本と近い関係にあるのにと。
今、人的な交流を考えますと、日本には、中国の大陸から観光客は年間一万二千人です。台湾からは、何と七百二十五万人もの人たちが来ています。韓国から日本に来ている観光客は、約半分の三百万人です。
今台湾も、新しい指導者が極めて民主的に選ばれたと私は思います。そのときに、これから台湾の要人と日本との関係をどのようにしていくかということは、大陸の中国との関係は当然大切にしながらも、これだけ近い、深いかかわりのある台湾との交流ということは、私は、中国の理解も求めながら新しい時代を構築しなければならないと思いますが、いかがでしょうか。