中山正暉の発言 (建設委員会)

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○中山国務大臣 全く先生の御指摘のとおりで、川を治める者は国を治める、山を治める者は国を治めるという有名な、政治の治という字がついていますし。
 私も北朝鮮に行きました。北朝鮮は山に木がありません。何でそうなったかというと、一二七四年に第一回の、文永十一年の日本にモンゴルと一緒に攻めてきたときに一隻の軍艦をつくるのに四千本の木を切らされた、それが朝鮮半島の木がなくなった理由だという話を聞きまして、本当に今それが後遺症になって食料難。
 それから、中国も、万里の長城のれんがを焼いたので木を切った。それからもう一つは、兵馬俑。今北京の十三陵もまだ一陵しかあいておりませんが、まだ十二陵の下には随分焼き物があると。
 瀬戸の話がこの間予算委員会でも出ておりましたが、瀬戸も瀬戸物をつくるのに全部木を切ってしまったというお話をされておられましたから、これは本当に山と一体化して川の問題というのは考えないと、日本も、今は山から材木がとれるんでなくて、海から材木が運ばれてくる時代になってしまいましたから、そのために大変山が荒れているということは現実でございます。
 先生のおっしゃるように、川に対する優しい感覚というのを日本人はもう一回見直さなきゃいけないと思っております。特に、敗戦による荒廃した国土を次々と台風が襲った戦後の時期において、国民の生命とかそれから財産を洪水被害から守ることが何にも増して最優先の課題であったわけでございますが、その重要性は今も変わることはありません。
 戦後の五十年余りの経過の中で、洪水時の危機管理のみならず、川の三百六十五日という言葉に象徴されるように、日常的に接する空間としての河川に対する環境や潤いといったニーズが多様化して今高まってきているところでございますので、そのようなことから、平成九年の河川法改正によりまして、第十六条の二の第四項を設けまして、具体的な施設整備の計画である河川整備計画の策定の際、公聴会の開催等の措置を講じることとしまして、幅広く関係住民の意見を反映させた河川行政を実施していくことにしております。
 その意味で、先生と仙谷先生のごあっせんで私も地元へ入りまして、皆さんのお気持ちをいろいろと参酌をして、そして今、伝統技術ということをおっしゃいました。日本には川を制御する伝統的な知恵というのが確かにあるようでございます。聞きました話では、木組みで、聖牛というおもしろい名前がついている、木を組み合わせて、遠くから見ると牛の形に見えるのが河川を制御する仕組みの中にある。まさにそういう伝統技術というものは日本は蓄積されたものがございます。
 そういうものもあわせて、近代技術、特に流域に住む人たちの人口も変わってきました。それによって、かつては海に近いところに、加工産業国でございますから、資源を外国から入れて早くつくって海外へ出すというので、大体海岸と河川の入り口に工場なんかも集まっていました。このごろは奥へ入るようになりましたので、工業用水の利用、それから飲料水の利用、そんなものも全部体系が変わってまいりましたから、新旧を取りまぜての対応というのが、先生の御指摘のように川に対する優しい近代的な対応ではないかと思っております。

発言情報

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発言者: 中山正暉

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日付: 2000-02-24

院: 衆議院

会議名: 建設委員会