宮腰光寛の発言 (建設委員会)
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○宮腰委員 ほぼ、その一点を除けば間違いないということであります。
この資料に従いまして質問をさせていただきたいと思います。
黒部川の河口周辺における海域漁業の推移ということでありますが、先日の中島議員の質問で四枚の資料が配付をされました。その中に、入善町横山漁協の刺し網の水揚げ高をグラフで示したものがありました。佐藤さんを初め四人の漁業者の水揚げを示したものでありましたが、出し平ダムの排砂直前の九二年と数回排砂した後の九九年を対比いたしまして、減少率がそれぞれ六〇%、五〇%、七五%、三〇%という大きな数字になっておりました。中島議員は、水揚げ高が大きく落ち込んだ原因は出し平ダムからの排砂の影響によることは明らかであると主張しておられますが、私は、地元議員として、排砂の影響はなしとはしないものの、排砂イコール漁獲高の減少というような単純なものではないということを、公表されているデータをもとにして申し上げたいと存じます。
まず、一番最後のページ、黒部川河口の近辺の写真でありますが、黒部川河口の特徴として、写真のコピーのように、河口を出た水の流れはほとんどが右岸側の入善町の海域に流れることが挙げられます。過去数回にわたる排砂のときも、一度だけ左岸側の黒部市の海域に流れた以外は、すべてそのほかは全部入善側に流れております。つまり、左岸よりも右岸の入善町の海域の方が排砂の影響を大きく受けているわけであります。当然、関西電力からの漁業補償額も入善側の方が大きくなっております。
そこで、一枚目の資料で市町村別の漁獲量の推移を見てみますと、一番上の段の二重丸が排砂実施年でありますが、市町村別の漁獲量で、排砂前と排砂後では、四角マークの入善町、赤い線ですが、ほぼ横ばいであるのに対しまして、排砂の影響が少ないはずの三角マークの黒部市、ここでは大きく減少をしております。ほぼ半減をしたと言ってもいいかと思います。
次に、二枚目の黒部川近隣の地区別漁獲量、これは地先ごとの漁獲高を示しているわけでありますけれども、入善町の地先で河口に近い方から順に、三角マーク、これはちょっと黄色で見にくいかもしれませんけれども、飯野地区は横ばい。それから十文字マーク、そのすぐ上の青い線でありますけれども、吉原地区は増加傾向。そして一番河口から遠い、中島議員から御指摘がありました横山地区、これはひし形マークですが、これが減少傾向となっております。特に、この横山地区では一九九八年に激減をいたしております。
これにつきましては、三枚目の資料の丸印、一番下の欄に十九トンというふうになっておりますが、この上の数字、一九九七年に百四十トンの漁獲高であったものが、一九九八年は十九トンと極めて少なくなっております。恐らく、一九九七年に小型定置網の漁獲量が百十六トンあった数字が計上漏れになっているか、それとも定置網漁業をやめたかして、何らかの理由で計上されていないものと思われます。
刺し網だけで見れば、資料の四枚目、ひし形マークの横山地区はほぼ横ばいか少し減少ぎみという状況であります。
資料の五枚目、これは中島先生が問題とされましたヒラメの漁獲量の推移を示しております。
これを見ますと、多少のでこぼこはありますものの、入善町の飯野、これは黄色いラインであります。それから吉原、これはブルーのラインであります。それから横山、これは紺色のライン、ひし形マークであります。そして中島先生の御指摘の佐藤さんのデータ、これは丸印でありますけれども、ほぼ同じ傾向を示しているのではないかというふうに思います。
また、青のバッテンマーク、これは黒部市でありますけれども、これもよく似た傾向を示している。あるいは赤丸印の富山県全体の傾向、これも減少傾向となっております。
これは、ヒラメの漁獲が減少しておりますのは入善町や横山地区に限らず、残念ながら、富山湾全体の傾向であるということを示しているのではないかというふうに思っております。
以上申し上げましたように、公表資料を幅広く詳細に分析すれば、水揚げ高が大きく落ち込んでいる現象は富山県の海面漁業に共通する問題であるということがわかります。
特にヒラメに関しましては、最近の富山県の漁業白書にも、富山県のヒラメ漁獲量は一九七一年に二百四十トンのピークを迎えたが、その後減少しており、最近は百トンを割る年が多い、ただし、ヒラメ漁獲量の減少はほぼ日本海側全体で認められている現象であり、乱獲や貧血症などの疾病が原因と考えられている、というふうな記述もあります。
そこで、水産庁にお伺いしたいのですけれども、今申し上げた幾つかのデータから見て、ダムからの排砂と漁獲高の減少との関連について、漁業の立場からどのように認識しておいでになるのか、お聞きしたいと思います。