葉梨信行の発言 (憲法調査会)
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○葉梨委員 自由民主党の葉梨信行でございます。
日本国憲法は、本年五月には施行五十三周年を迎えることとなります。終戦後五十五年を経て、今国会において衆参両院に憲法調査会が設置され、本格的憲法論議が行われることとなったことは、まことに感慨深いものがあります。
当調査会設置のため御尽力を賜りました超党派の憲法調査委員会設置推進議員連盟の中山太郎会長を初め、議員連盟の同僚議員諸兄に対し、心から感謝を申し上げます。
私は、現在、自由民主党の憲法調査会長の任にありますが、私の前任の自由民主党憲法調査会長として、当調査会設置のため力を尽くされました故石橋一弥衆議院議員のみたまに調査会の発足を御報告申し上げ、謹んで哀悼の誠をささげる次第であります。
今後の調査会の運営について所信を申し上げます。
当調査会を構成する各党各会派において、既にそれぞれ憲法調査会が設置され、鋭意検討が進められていると聞いております。憲法問題に関しましては、各党の党内、また党外にもさまざまな議論があることを承知しておりますが、今後、当憲法調査会において広い角度から検討を行い、適切な結論を導き出すことを心がけたいと考えております。
私は、当調査会として、日本国憲法制定前後の歴史的検証を行うことが必要であると考えます。このことは、終戦直後の日本国内の政治、経済、社会情勢のみならず、米国の日本占領政策並びに世界戦略の変化、また、当時の激動する国際情勢にもわたるものであります。
調査会委員が日本国憲法制定前後の歴史的経緯についてお互いに共通の認識を得て、その上で議論を進めていくことが望ましいものと思います。憲法制定当時の状況を一つ一つ吟味していくことを調査会の出発点としていきたいと存じます。
その際、昭和二十一年、憲法改正案が審議された第九十回帝国議会の衆議院並びに貴族院の議事録は、当調査会の必要不可欠な資料でありますので、膨大な資料とは存じますが、その提出方をお取り計らいいただきたく、中山会長にお願い申し上げます。
また、日本国憲法施行十年後の昭和三十二年、政府は憲法調査会を設置し、昭和三十九年まで大変綿密な議論を展開し、その報告書が提出されております。私は、この政府調査会の貴重な報告書を子細に再検討することも、ここで提案しておきたいと思います。帝国議会議事録とあわせて、当調査会に政府憲法調査会報告書の御提出をお願い申し上げます。
そこで、今後の運営につきましては、次回の調査会から、各党の推薦する参考人から意見陳述を求める参考人質疑を御提案申し上げたいと存じます。
参考人招致につきましては、自由民主党、公明党・改革クラブ、自由党、民主党の各会派のみならず、日本共産党、社会民主党推薦の参考人招致も行うべきものと考えます。参考人質疑の詳細につきましては、会長に御一任申し上げます。
私からは、当面の調査会の運営について申し上げましたが、各党各会派の御賛同を賜れば幸いであります。ありがとうございました。(拍手)