平田米男の発言 (憲法調査会)

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○平田委員 まず、私ども公明党及び改革クラブの現行憲法に対する見解を申し述べたいと思っております。
 それは、我が国の平和憲法の象徴であります憲法九条は堅持し、国民主権、恒久平和、基本的人権の尊重の三原則は不変のものと確認した上で、十年をめどに国民的な論議を展開するというものでございます。憲法制定以来半世紀を経過したわけでございまして、あるべき二十一世紀の日本及び日本国民の姿を見詰め直すという意味で国民的な論議を行う、こういう点については大変意義があると私どもは考えております。
 憲法調査会は、今後のスケジュールといたしましては、憲法制定過程についての調査を行うということになっているわけでございますが、憲法制定過程については一つの論議の対象になっているということは私どもも承知をいたしております。したがって、その調査を行うことは大変有意義なことかと思っておりますが、しかし、同時に、現行憲法が半世紀にわたり国民に深く定着をし、支持をされてきた、その事実はまた大変に重いということも我々しっかりと認識をしなければならないというふうに思っております。そういう意味で、なぜ半世紀にわたり国民からこの憲法が強く支持をされてきたのか、この点についても掘り下げた論議、認識、調査というものがなされなければならないのではないかと思います。
 この国の形を考えるという御議論もございます。しかし、そのときに何を原則としてこの国の形を考えていくのか、ここが私は大変重要な問題なのではないかというふうに思います。今後論議をされる重要なテーマかとは思いますが、少しその点につきまして申し述べたいと思います。
 憲法は、三原則、今申し上げました国民主権、恒久平和、基本的人権の尊重の三原則で成り立っているというふうに言われているわけでございますが、さらにその根源を掘り下げてみれば、憲法は個人の尊厳を守るということを中心に組み立てられてきていると私は認識をしておりまして、まさにその点が多くの国民から支持をされてきたことなのではないかと思っております。そして、その個人の尊厳を支え、守る、そういう観点から、今申し上げました憲法の三原則もあり、また各条項もあるのではないかというふうに思うわけでございます。
 今後、憲法がさまざまな角度から調査、論議される中でやはり重要なのは、私たちが今後守っていく普遍的価値というのは何なんだろうかということをしっかりとらえていくことなのではないかというふうに思います。
 私は、今後も、国民及び我が国に居住するすべての人々の個人の尊厳を守るものでなければ、憲法はその責任を果たすことにはならないと思うわけでございまして、そういう視点で日本国及び日本国民のあるべき姿を見詰め直す論憲は大いに進めていくべきであると思っております。
 しかし、同時に、そこにはグローバルな視点、また私たちの歴史を踏まえた視点、あるいは将来の変化を見据えた視点というものを踏まえ、また多々まだあるかと思いますが、そういう多面的な視点も踏まえて広く議論をすべきであろう、このように考えておりまして、以上申し述べまして見解とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 平田米男

speaker_id: 22338

日付: 2000-02-17

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会