山本孝二の発言 (災害対策特別委員会)

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○山本政府参考人 このたび、気象庁長官を拝命しました山本孝二でございます。
 委員長を初め委員の先生方には日ごろからお世話になっております。今後ともよろしくお願いいたします。
 さて、有珠山の火山活動の状況について御報告いたします。
 有珠山では、これは北海道胆振支庁にあるわけですが、三月三十一日、西側山ろくでの最初の噴火が発生し、四月一日には北西側の金比羅山西側山ろくでも噴火し、その後、これらの有珠山北西部の地域で断続的に小規模な噴火、これは水蒸気爆発ないしはマグマ水蒸気爆発を含んでおりますが、これを繰り返しております。
 気象庁は、四月十二日に伊達市内におきまして、火山噴火予知連絡会の全体会議を開催し、有珠山の活動の現状と今後の見通しについて検討を行いました。
 その結果、今後の見通しにつきましては、当面は現状と同様に、水蒸気爆発ないしは弱いマグマ水蒸気爆発が継続する見通しであること、今後、地下水とマグマの関係が変化した場合には、北西山ろくでやや大きな爆発が発生し、時には火砕サージを伴う可能性があること、このような活動に推移するとすれば、その前には噴煙等の変化、地殻変動等を総合的に解析し、監視することにより、その到来を事前にとらえることは可能であること、山頂部の大規模噴火に移行する兆候は、現在のところ見られないことなどのことを統一見解として発表しております。
 統一見解発表以降の現地での観測によりますと、有珠山北西山ろくの火山活動については、この二、三日でございますが、白い噴煙に加え、泥のまじった灰色の噴煙が生ずるようになり、比較的大きなマグマ水蒸気爆発が約一時間間隔で見られるようになってきております。また、一部地域では、これはちょうど金比羅山と北西山ろくの中間地点でございますが、おおむね一日当たり約一メートルの地盤の隆起が続いております。
 これらの現象につきましては、十二日の統一見解の見通しの範囲内にあるものと考えられますが、今後さらなる変化、変動の加速等が見られた場合は新たな活動期に移行するものと考えられ、次の爆発的噴火に備える必要がございます。
 以上のように、有珠山の火山活動は、依然として高いレベルでの活動が継続しており、特に、当面は北西山ろくでの噴火活動に対する監視が重要であり、今後とも厳重な警戒が必要であります。
 また、活動が新たな状態に移行する前の噴煙、地震、地殻変動等の変化を確実にとらえるためには、観測体制の整備が極めて重要でございます。気象庁は、このため、噴煙については監視カメラの増設を、地殻、地震活動については地震計、GPS等を増設して観測密度を上げるなどの整備を計画しております。
 今後とも、大学、国の研究機関、その他関係機関等と緊密な連携を図りつつ、火山活動の状況に応じた適切な観測・監視体制をとってまいる所存であります。
 以上、有珠山の火山活動について御報告いたします。

発言情報

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発言者: 山本孝二

speaker_id: 12197

日付: 2000-04-18

院: 衆議院

会議名: 災害対策特別委員会