田中節夫の発言 (地方行政委員会)
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○田中政府参考人 まず初めに、今回の事案につきましては、昨年来、神奈川県警察を初めとする一連の不祥事案の反省、教訓というのがありながらこのような事態に立ち至りましたことを、大変申しわけなく存じておりまして、心からおわび申し上げる次第でございます。
今委員御指摘の、警察庁の調査団の件でございますけれども、御指摘のように、二月二十日に官房審議官を長とするチームを派遣いたしました。現地では、二月二十日の午前十時から午後五時ごろまで、本部長、刑事部長、生活安全部長、あるいは柏崎警察署に赴きまして、関係者等から事情聴取するとともに、資料等を見まして、そこで調査をやったわけでございます。
具体的には、少女監禁事件をめぐる発見活動状況、捜査状況、報道対応等について事実を確認することを任務としておりましたけれども、主要な項目は五項目ございます。
まず一つは、被害者発見時の捜査第一課長記者会見の経緯。二つ目が、保健所職員からの出動要請への対応。三つ目が、被疑者の母親からの相談に対する柏崎警察署の対応。四つ目が、前歴者である被疑者が本件捜査対象者として浮上しなかった理由。五つ目が、巡回連絡によって被害者が発見されなかった理由でございます。
結果でございますけれども、被害者発見時の捜査第一課長記者会見の経緯につきましては、その発見時、事実と異なる報道をしたということは確認されました。ただ、それは被害者の悲惨な状況をおもんぱかってというようなことでありまして、後刻発覚いたしました柏崎署の対応を隠ぺいするためではないということは確認できたわけでございます。
それから、保健所職員からの出動要請への対応でございますが、これは一月二十八日の午後二時ごろに、保健所から警察官三人ほどの要請がございました。暴れているというようなことでございます。それに対しまして、これは少年補導員という、女性の警察職員が受けましたので、直ちに生活安全課に報告いたしました。その後電話をするということで決まったわけでございますが、そのとき、二時七分ころでございますが、生活安全課長から、三名を差し向けるようにという話があったのですが、生活安全係長がその保健所職員に対しまして電話をいたしましたところ、被疑者は既に病院に搬送されている、その際に、少女がいる、警察官一人でもいいから来てくれというお話があったのでございますが、その際に、その対応で拒否をしたというふうに受け取られるような発言をしたということは間違いないという事実がございまして、それで出動しなかったということがわかりました。
それから、被疑者の母親からの相談に対する柏崎警察署の対応でございますが、これは母親の話によりますと、平成八年ごろ、柏崎警察署にこの被疑者の件につきまして相談に参っているというふうな申し出がございます。それにつきましては、私どもの当時の生活安全課員とか確認いたしましたが、資料もございませんでしたので、確認できませんでした。
それから、前歴者である被疑者が本件捜査対象として浮上しなかった理由につきましては、これは詳細は調査中でございますけれども、事件発生当時、この被疑者に係るところの手口捜査資料というのがコンピューターに入力されなかった疑いが非常に強い。それから、その他この被疑者に関する資料も捜査本部等に適宜上がっていなかった、そういう疑いが非常に強いということがございました。
それから、巡回連絡によって被害者が発見されなかった理由でございますが、これは平成二年から発見時まで、所轄の警察署員が三回にわたって被疑者宅を巡回連絡いたしておりますが、二回は母親と面談をし、一回はだれと面談したかわかりませんけれども、その被疑者あるいは被害者の所在について確認することができませんでした。また、付近の住宅等について巡回連絡を行っておりますけれども、それにつきましても被害者が発見されなかった。
以上、五点が事実の確認として報告書にまとめられた概要でございます。
なお、五項目につきましては、その時点でもまだ調査が不十分であるという認識をいたしまして、詳細調査を続行中であるということで、公安委員会にも御報告申し上げたところでございます。