地方行政委員会

2000-02-28 衆議院 全119発言

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会議録情報#0
平成十二年二月二十八日(月曜日)
    午後六時一分開議
 出席委員
   委員長 斉藤斗志二君
  理事 田野瀬良太郎君 理事 滝   実君
   理事 山本 公一君 理事 中沢 健次君
   理事 桝屋 敬悟君 理事 鰐淵 俊之君
      今井  宏君    大野 松茂君
      杉山 憲夫君    橘 康太郎君
      西田  司君    平沢 勝栄君
      平林 鴻三君    堀之内久男君
      水野 賢一君    森  英介君
      河村たかし君    桑原  豊君
      松崎 公昭君    松本  龍君
      石垣 一夫君    北側 一雄君
      穀田 恵二君    春名 直章君
     知久馬二三子君
    …………………………………
   自治大臣
   国務大臣
   (国家公安委員会委員長) 保利 耕輔君
   自治政務次官       平林 鴻三君
   自治政務次官       橘 康太郎君
   政府参考人
   (警察庁長官)      田中 節夫君
   政府参考人
   (警察庁長官官房長)   石川 重明君
   政府参考人
   (自治省行政局長)    中川 浩明君
   政府参考人
   (自治省財政局長)    嶋津  昭君
   地方行政委員会専門員   蓼沼 朗寿君
    —————————————
二月二十八日
 辞任         補欠選任
  栗原 裕康君     森  英介君
  谷  洋一君     堀之内久男君
同日
 辞任         補欠選任
  堀之内久男君     谷  洋一君
  森  英介君     栗原 裕康君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 地方税法等の一部を改正する法律案(内閣提出第一五号)
 地方交付税法等の一部を改正する法律案(内閣提出第一六号)

    午後六時一分開議
     ————◇—————
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斉藤斗志二#1
○斉藤委員長 これより会議を開きます。
 内閣提出、地方税法等の一部を改正する法律案及び地方交付税法等の一部を改正する法律案の両案を議題といたします。
 この際、お諮りいたします。
 両案審査のため、本日、政府参考人として警察庁長官田中節夫君、警察庁長官官房長石川重明君、自治省行政局長中川浩明君及び自治省財政局長嶋津昭君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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斉藤斗志二#2
○斉藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
    —————————————
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斉藤斗志二#3
○斉藤委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。桑原豊君。
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桑原豊#4
○桑原委員 民主党の桑原でございます。
 両法案の審議に入る前に、新潟県警の例の虚偽発表事件に関連をして、警察庁長官、そして国家公安委員長にまずお伺いをいたしたいというふうに思います。
 一月の二十八日に、女性監禁事件に関連をする虚偽発表なるものが行われたわけでございますけれども、その後、警察庁としては、この問題を大変重視をして、特別チームの調査団を派遣して調査を二月の二十日に行った、こういうことでございます。
 私もこの二、三日、その調査結果の報告なども含めたいろいろな報道を見ておりますけれども、毎朝、あるいは夕刊、もう毎日毎時その記事が新しい展開を見せておる。どうも、その調査団が調査をしてきた内容というのが極めて不十分であって、調査団の発表の後にいろいろな関連をした事実が明るみに出されておるように思うわけでございます。
 まず最初に聞きたいのは、その調査の作業がどういうふうに行われたのか。そして、その結果の概要についてはどういうことなのかということを改めて長官の方からお聞きをしたい、こういうふうに思います。
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田中節夫#5
○田中政府参考人 まず初めに、今回の事案につきましては、昨年来、神奈川県警察を初めとする一連の不祥事案の反省、教訓というのがありながらこのような事態に立ち至りましたことを、大変申しわけなく存じておりまして、心からおわび申し上げる次第でございます。
 今委員御指摘の、警察庁の調査団の件でございますけれども、御指摘のように、二月二十日に官房審議官を長とするチームを派遣いたしました。現地では、二月二十日の午前十時から午後五時ごろまで、本部長、刑事部長、生活安全部長、あるいは柏崎警察署に赴きまして、関係者等から事情聴取するとともに、資料等を見まして、そこで調査をやったわけでございます。
 具体的には、少女監禁事件をめぐる発見活動状況、捜査状況、報道対応等について事実を確認することを任務としておりましたけれども、主要な項目は五項目ございます。
 まず一つは、被害者発見時の捜査第一課長記者会見の経緯。二つ目が、保健所職員からの出動要請への対応。三つ目が、被疑者の母親からの相談に対する柏崎警察署の対応。四つ目が、前歴者である被疑者が本件捜査対象者として浮上しなかった理由。五つ目が、巡回連絡によって被害者が発見されなかった理由でございます。
 結果でございますけれども、被害者発見時の捜査第一課長記者会見の経緯につきましては、その発見時、事実と異なる報道をしたということは確認されました。ただ、それは被害者の悲惨な状況をおもんぱかってというようなことでありまして、後刻発覚いたしました柏崎署の対応を隠ぺいするためではないということは確認できたわけでございます。
 それから、保健所職員からの出動要請への対応でございますが、これは一月二十八日の午後二時ごろに、保健所から警察官三人ほどの要請がございました。暴れているというようなことでございます。それに対しまして、これは少年補導員という、女性の警察職員が受けましたので、直ちに生活安全課に報告いたしました。その後電話をするということで決まったわけでございますが、そのとき、二時七分ころでございますが、生活安全課長から、三名を差し向けるようにという話があったのですが、生活安全係長がその保健所職員に対しまして電話をいたしましたところ、被疑者は既に病院に搬送されている、その際に、少女がいる、警察官一人でもいいから来てくれというお話があったのでございますが、その際に、その対応で拒否をしたというふうに受け取られるような発言をしたということは間違いないという事実がございまして、それで出動しなかったということがわかりました。
 それから、被疑者の母親からの相談に対する柏崎警察署の対応でございますが、これは母親の話によりますと、平成八年ごろ、柏崎警察署にこの被疑者の件につきまして相談に参っているというふうな申し出がございます。それにつきましては、私どもの当時の生活安全課員とか確認いたしましたが、資料もございませんでしたので、確認できませんでした。
 それから、前歴者である被疑者が本件捜査対象として浮上しなかった理由につきましては、これは詳細は調査中でございますけれども、事件発生当時、この被疑者に係るところの手口捜査資料というのがコンピューターに入力されなかった疑いが非常に強い。それから、その他この被疑者に関する資料も捜査本部等に適宜上がっていなかった、そういう疑いが非常に強いということがございました。
 それから、巡回連絡によって被害者が発見されなかった理由でございますが、これは平成二年から発見時まで、所轄の警察署員が三回にわたって被疑者宅を巡回連絡いたしておりますが、二回は母親と面談をし、一回はだれと面談したかわかりませんけれども、その被疑者あるいは被害者の所在について確認することができませんでした。また、付近の住宅等について巡回連絡を行っておりますけれども、それにつきましても被害者が発見されなかった。
 以上、五点が事実の確認として報告書にまとめられた概要でございます。
 なお、五項目につきましては、その時点でもまだ調査が不十分であるという認識をいたしまして、詳細調査を続行中であるということで、公安委員会にも御報告申し上げたところでございます。
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桑原豊#6
○桑原委員 五項目の理由は、そういうことでそういう結果になったということですが、私は、特に虚偽発表についての理由づけについては、後ほど明らかになった事実からして、例えば宴席で、その後マージャンをして、そういう合間を縫っていろいろと県警との対応をしている、指示もしている、そういうようなことが一つ引っかかってそういった虚偽発表につながっていったのではないか、こういうふうな疑いというものをかなりの人が抱いているのではないかと私は思うのですね。
 それと、やはり、そういったところにいて電話で対応するのじゃなしに、ファクスで対応するのじゃなしに、なぜ出向いていってきちっとした対応を、指示をしなかったのか、どうしても出られない事情にあったのかというようなことは、私は、調査であればそこら辺までちゃんと踏み込んで調べ上げるというのが普通ではないかというふうに思うのですね。
 そして、この調査の対象には、いろいろな問題の責任も問われている生活安全部長もその調査対象に入っているわけですから、その方からもいろいろなお話を聞いておるわけですね。その方もその宴席、マージャンには一緒に同席をしておったというふうなことですから、もう少し突っ込んで、なぜそういう対応ができなかったのかというような調査というのは、私は普通ならあってしかるべきではないかというふうに思うのですけれども、そこまでなぜ踏み込まなかったのか。そちらの方が不自然なような気がするのですけれども、その点はどうなんでしょうか。
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田中節夫#7
○田中政府参考人 御指摘の、調査活動の内容がどうであったかという問題でございますけれども、今申し上げましたような、第一点目の、被害者発見時における捜査第一課長の記者会見について、事実と異なる発表をしたことにつきまして、今お話しのように、県内の出張先にいるということを隠ぺいするためにというような向きのお話でございましたけれども、そういう事実はないというふうに思っております。
 ただ、問題は、今お話しのように、この調査団が派遣された際にその事実を確認できなかった、今お話しのように、本部長とかあるいは生活安全部長等にもう少しきつく質問をしてそういう事実を確認できなかったかということにつきましては、まことに御指摘のとおりでございまして、本部長の当日の行動について二十日の時点の調査は行っていなかった、御指摘のとおりでございます。
 したがいまして、本部長を含めて聴取したこの新潟県警察関係者からの事情聴取が不徹底、不十分であったということは御指摘のとおりであり、極めて遺憾であるというふうに思っております。
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桑原豊#8
○桑原委員 虚偽発表の理由づけも、私は、そういう事実を踏まえてもう一度しっかりと調査をし直さなければならないのではないかというふうに思うことをつけ加えておきたいと思います。
 それからもう一つは、今新聞でもう本当に連日トップを飾っておるわけですけれども、この特別監察の当事者といいますか、監察をする側と受ける側の新潟県警の本部長が、この当日の夜、宴席をともにしてマージャンまでやっておった、この問題でございます。
 およそ、ちょっと私は、普通の神経では考えられないわけです。もう二度と繰り返してはいけないという、そのための監察が行われたその日に、その当事者同士が和気あいあいと宴席を囲んでマージャンをして、そして、あの神奈川県警と同じような問題をはらんだ虚偽発表ということをお互いに連絡をとり合ってやる、そしてまた宴席で酒を酌み交わすというような、そういうことが、もう本当にどういう神経ならばできるのか。よほどの者でないとなかなかそんなことにはならないと私は思うのです。
 本当に、総理も言語道断と言われていますし、これは長官も言われておられる。それから公安委員長も、もう泣きたいくらいだというふうに激しく批判をされておりますけれども、私は、本当にあいた口がふさがらないどころか、普通、のど元過ぎれば熱さを忘るという、人間の常だと言われていますけれども、のど元も過ぎないうちに何もかも忘れて、へとも思わない、そういう対応というのは、およそ警察のエリートであるがゆえに、なおなおその責任の重さというか、むちゃくちゃぶりというものを、もう本当に強く感ぜざるを得ないわけです。その点、私は、行ったことの結果に対する厳しい責任追及、とり方はしかるべきものがあるべきだろう、こういうふうに思っております。
 そこで、特別監察なんですけれども、この特別監察の当事者になっております管区の中田警察局長ですね。きょうの夕刊でも、おくれて監察に来て、そして昼食を食べて、監察は大体十五分程度で次のまた視察だとか、そして泊まる温泉地に出向いたというようなことで、ほとんど監察業務はタッチしていなかったような、そういう報道でございますけれども、それは事実なんですか。
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田中節夫#9
○田中政府参考人 今回の特別監察は、今お話しのように、昨年来の不祥事問題に対応するための重要な柱の一つとして実施してまいったものでございます。
 今回の関東管区警察局長にかかわる新潟県警察本部に係ります監察でございますが、当日新潟に参りまして、これは午前十一時五十五分ごろでございますけれども、本部長室に参りまして、本部長室で十五分程度事情聴取をしたようでございます。その後昼食に出まして、新潟西港に十三時四十分ころそこから行った。新潟中央署も——新潟中央署もこれは監察の一環でございます。今回の特命監察は本部と署と両方やるということでございますので、これも監察というふうに理解してよろしいかと思いますが、十六時ごろまで新潟中央署で監察を実施していたということでございます。
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桑原豊#10
○桑原委員 この監察の後、早々に引き上げて温泉地に行った。そして、禁止をされている被監察者との宴席、マージャン、そういったものを行ったということで、これは、禁止をされているというのは何をもって禁止をされておるのですか。何か明記をしたものがあるのですか。
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田中節夫#11
○田中政府参考人 これは、一般的に監察というのは、基本的には、監察をする側と受監対象というものがその監察の適正を疑われるような行為をしてはいけないというのは当然なことでありますが、今回の特別監察につきましては、文書では明確にしておりませんが、当時私、次長職にありましたときにも、監察担当の者に強くそれを指示いたしまして、私も神奈川とかあるいは京都に参りましたけれども、そのことを実行いたしまして、それを皆に示したという事実もございます。
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桑原豊#12
○桑原委員 そんなものは文書で示す以前の問題で、当然中の当然の常識だというふうに私は思います。そういったことすら守り得なかった。およそ論外の問題ではないか、こういうふうに思わざるを得ません。
 それから、いろいろ報道では書かれておるのですが、本部長は一週間前に旅館を予約した、そして恐らく中田局長の方から、当日は一杯やりたいというか、そういうような申し出があったのかなと思うのですけれども、そういったことなのか。それから、あらかじめ旅館の場所を決めてから、それに近いところに格好の視察場所があるということで、視察の場所を選んで泊まるところを決めたというよりも、それが逆になっているのではないかというふうに新聞などは書いておりますけれども、そこら辺の問題であります。
 それから、私はちょっとわからないのは、県警の生活安全部長はその宴席に連なっておるわけですけれども、マージャンの席にも連なっておるわけですけれども、彼は、当日はそういったいろいろな問題で、県警としての対応の矢面に立つような立場ではなかったのかな、私はそう思うのですが、彼もそこに来ていたということになると、そこら辺はどうだったのかというのが、新聞を見ている限りではちょっとよくわからないので、その点もあわせてお聞きをしたいというふうに思います。
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田中節夫#13
○田中政府参考人 委員御指摘の宿泊場所につきましては、これは報告を求めましたところ、関東管区の局長が、特別監察終了後県内で一泊したいということを申し出て、それを受けて新潟県警察本部の方で、監察の一月二十八日の一週間前ぐらいに決めたということでございます。
 また、それに関連いたしまして、三川村等への、津川村等への視察をやっておりますけれども、それはかねてから、その後、地すべり環境のところを見るという計画はあったようでございます。それがたまたま一致したといいますか、それは時間的に場所の選定が先であって、かねてから見たかったところをということにしたということかもしれませんけれども、そういうような報告を受けております。
 それから、マージャンの件でございますけれども、生活安全部長が参加をしております。これは当日の、被害者が発見され、被疑者が確保されたときには、まず立ち上がりは刑事部で対応しておりますので、その時点では、四時五十分ぐらいに身元が確認されたわけでございますけれども、その後、九時半でございますか、記者会見の席までは、これは刑事部主導でやっていたというふうに私どもは認識しております。
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桑原豊#14
○桑原委員 旅館を先に決めて、その都合に合わせて視察場所を決めたのか、その反対なのかというのは、これはやはり単に順序が逆だということではなしに、大変重要な問題もはらんでおると私は思いますので、そこはもう少しきちっと調査をし、追及をして、はっきりさせていただきたいところでございます。
 それから、ともかく、この特別監察なるものは、恐らく県警本部長の会議でも神奈川県警の問題を取り上げて、再びこれを起こしてはいけないのだ、そういう趣旨で徹底した監察をやるのだということで、警察庁長官の方からも本部長にはそういった旨が徹底をされておったはずだというふうに私は思うのです。そういう意味では、普通の監察とは違う、ある意味で大変緊張した、非常に大切な、重要な監察だというふうな受けとめがあってしかるべきだというふうに思うのですけれども、全くその自覚というのが、両方の、する側もされる側も感じられないということでございまして、本当にもう、どう言いようもないわけです。
 一つ、今月の二十四日の調査チームの発表があった後に中田局長の方から申し出があって、実は当日の夜これこれこうだったということで、ぜひ辞職をしたいというふうな申し入れがあったということですけれども、その際に、その申し入れを受けて辞職願を受理して、処分をしないということで対応されたということなのですけれども、それは事実なのですか。
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田中節夫#15
○田中政府参考人 御指摘の中田関東管区局長の辞職の関係でございますけれども、これは一月二十四日、国家公安委員会に調査結果を御報告いたしました。その後、先ほど、記者会見の発表の当時どこにいたのかということにつきましてさらに我々は調査を続行しておりましたところ、当日の午後、本人が私のところに直接参りまして、実は小林本部長と当日ホテルでマージャンをしたという報告を受けました。
 そのとき、関東管区警察局長という、最高幹部という重職にありながらそういう行動をとったことは、まことに言語道断、言葉もない、職を辞して責任をとるべきである旨を私から申しました。
 そして本人から、本件について深く反省し、職を辞し責任をとる旨の申し出がありましたので、そのように措置したわけでございます。
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桑原豊#16
○桑原委員 やはりそういった申し出があって、その後も、例えば監察そのものが局長の監察態度も含めて非常に問題があったとか、経緯が徐々にいろいろな意味で明らかになってくるわけですから、その場で辞職願というものをすぐ受け付けるというのではなしに、やはりそれ以後の経緯をしっかり踏まえて、きちっとした処分の仕方をする。今、もう懲戒免職ものだというようなお話もありましたけれども、国民の多くは大変な憤りを持ってこの事件を見ておるというふうに私は思います。
 そういう意味では、この後の処理の仕方、処分の仕方、どういうふうに考えておられるのか。きょうの新聞などでは、辞職を単純に受理して認めるのではなしに、もう一度考え直すのだ、こういうようなことが報道をされておりますけれども、その点どうなのか、明らかにしていただきたいと思います。
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田中節夫#17
○田中政府参考人 中田関東管区局長の身分の対応の問題でございますけれども、先ほど申し上げましたように、本人から自分の行為につきまして、我々が知り得る前の段階で申告があったということ、いわば自首的な問題だったということ、それからもう一つは、当日、会合におきまして、そんなに強くはないわけでありますけれども、本部長に対しまして、帰って指揮をとるべきではないかということを促したこと等から、国家公務員法上の処分ということについては、これはしないということに決めております。
 また、この辞職につきましては、単なる引責辞職という形でございますので、私はそれをきちっと受理したものでございます。
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桑原豊#18
○桑原委員 私は、そこら辺に、やはり国民の不信を買う大きな原因があるのではないかというふうに思います。
 いち早く、処分をしないというように決したということを見て、普通どういうふうに思うかといいますと、警察の中ではもう既にそういったことをあらかじめ知っていて、そして、その場で受理をして退職する方がその人にとってもある意味では一番有利な段階で退職ができるということで、警察は身内に甘くそういう扱いをしたのかなということで、逆に私は、そういうことによって非常な不信がまた募ってくるのではないかというふうに思います。
 私は、ぜひ再考していただいて、この一連のことをやはりしっかりと見きわめながら厳正な処分を行うべきだというふうに思いますし、また、県警本部長も既に処分が決定しておるようでございますけれども、これについても、非常に甘いのではないかというような意見があるわけでございまして、そこら辺も、もう少ししっかりとした検討をしながら対処すべきではないか、こういうふうに思います。
 私は、この事件が初めてぽんと起きてきたということであれば、いろいろな意見もあったと思うんですけれども、たび重なる、特に神奈川県警の問題があって、問題の監察のその日だということで、もう本当に国民の皆さんは、警察の最高幹部は一体何を考えているんだということで、大変な不信を持っておるわけでございますから、そこら辺に十分こたえ得る、国民の皆さんの思いにしっかりとこたえ得るような厳正な検討と処分をしていただくということが大事だと思うんですけれども、もう一度長官、お聞きしたいと思います。
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田中節夫#19
○田中政府参考人 今回のこの両名に対する処分でございますけれども、委員も御承知かと存じますけれども、小林本部長は国家公安委員会の任免に係る立場でございます。関東管区局長は警察庁長官の任免に係るものでございます。それぞれ任免権者が違いますので、小林幸二本部長の処分の是非につきましては私から申し上げる立場にはございませんけれども、関東管区局長の処分につきましては、いろいろ私どもも検討いたしました。
 また、いろいろな御意見があろうかと思いますけれども、先ほど申し上げましたように、やはりみずから申し出てきたということ、それから本部長に対して帰庁を促したこと等を考慮いたしますと、このような処分で妥当ではないかというふうに思いました。また、その過程におきまして、国家公安委員会のいろいろ御意見も踏まえながら、このような処分を決意したところでございます。
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桑原豊#20
○桑原委員 私は、みずから申し出るにしても、やはり時があると思います。そういった土壇場になって申し出たということでは、やはり済まされないのではないか、こういうふうに思いますし、事の重大性をもう一度長官も考えられて、再考されるように求めておきたいと思います。
 もうこの間、たびたびの県警本部長会議やら、協議をされたり訓示をされたり、お話をされたりということで、もう本当に県警の皆さんに対しては、国家公安委員長も、そして長官も大変な力を入れて訴えてこられたと思うんですけれども、その結果がこういうざまだったということで、本来なら、上下関係というのは大変強い組織で、ある意味ではぴしっと下まで徹底をするということの中に、大変、警察としての力の一つの源があると私は思うんですけれども、事この問題に関しては、全く威令が行き届いていなかった。
 なぜこんなことになったのか。まず、国家公安委員長、その点のことも含めて、今ほど処分の話もございましたけれども、そのこともあわせて見解をお聞きしたいと思います。
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保利耕輔#21
○保利国務大臣 少々答弁が長くなりますが、お許しをいただきたいと思います。
 今度の件は、非常に国民の皆様に御心配をいただきました。とりわけ被害者の方、あるいは被害者の御家族あるいは御親族の皆様方に大変な御心配をおかけしておりますことを、私、国家公安委員長として、本当に申しわけないと思っております。
 その上で、今回の件については、神奈川県警の事件を反省の糧として、警察内部の規律の保持に努めようということで、県警本部長会議、私が承知しております限りでも何回かやりましたけれども、そこにも私も出席をし、そして警察で用意をした原稿以外の話もいたしまして、注意を喚起いたしました。
 ほかに間違えることはないだろうなというようなことで随分申し上げたのでありますけれども、二月二十四日の日でございましたか、ここで地方行政委員会が開かれておりましたときに、報告書が出てまいりました。
 その報告書は、極めて簡単なものでありましたから、私自身、まだその時点ではよく読んでおりませんでしたけれども、こんな簡単な報告書をつくりに行ったのかなという感じは、率直に言っていたしました。また、いろいろな問題点をその報告書の中から読み取れるような気が私はしたのでありますが、どうも県警本部長の動きが見えないということが一つありまして、どういう指示をどういうふうに出しておったんだろうかというようなことを私は感じておりました。
 これはいずれ、よく読んだ上で、そういったことについてお話をしなきゃいかぬなと思っておりましたところ、二月二十四日、その日の夜半、十時四十分ごろだったと思いますが、田中長官がおいでになりまして、都内でお目にかかりまして、今の一件についてお話がございました。事もあろうに、関東管区警察の局長とそれから県警本部長がマージャンをやっていたというのを聞いて、私は、実は自分の常識の中にはそういうことがないものですから、もう信じられないというような感じで伺いましたが、いや事実でありましたと。
 私はマージャンをやらないものですから、そのおもしろさがよくわかりませんけれども、よっぽどおもしろかったんだろうなと思いますが、ふだん何でもないときにやるということですら、監察に行った方と監察を受けた方がマージャンをやるということ自体も問題があると私はそのときに認識をいたしましたし、その上に、まれに見る事件の犯人が捕まり、女性が保護されたというさなかにあって、片方の最高責任者である県警本部長がマージャンに打ち興じていた姿というのは、私は残念で残念でしようがない。
 自分は一体何をしてきたんだろうと、国家公安委員会としていろいろなことをやってきて、警察庁とも協力をしながら、新たな対策についてどんどんやっていかなきゃならないということをしてきたんだけれども、私がやってきたことは完全に裏切られたなという感じがしまして、非常に寂しい思いをいたしました。
 そういうことで、田中長官とも、これは早くやめさせるべきだというようなことをそのときに申したことは覚えておりますが、何せ夜中のことでありますから、それからいろいろ手続に入りまして、警察庁長官が発表したような処分の内容になったのであります。
 実は私は、自分自身そういう、これは裏切られたという気持ちが強いものですから、何とかきつい処分をしてもらわないと私も立つ瀬がないというようなことを申し上げたのであります。ただ、きょうも実は国家公安委員会を先ほど開いてきたのでありますが、こういった案件についてはやはり冷静に対処することが必要である、確かに怒りはもう心頭という感じはするが、国家公務員法並びに人事院規則等に照らした処分ででき得るものは何だろうということで考えていかなきゃならぬというようなお話もございまして、そういう処分になったのだろうと思います。
 国民の皆様から見れば、あの女性が捕まっていた状態、それにもかかわらず酒を飲みマージャンをやっていたという最高責任者の問題、監察に行った方の問題、そういうことに対しては本当に怒りを覚えられることが当然だと思います。しかし、私は国家公安委員長として、冷静な対処も必要だということを考えまして、警察庁長官には厳しく物は言いつつも、やはり法にのっとった処分というのが必要だということでこの処分が決まったというふうに理解をいたしております。
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桑原豊#22
○桑原委員 私は、この特別監察なることが、新潟に関して言えば効果どころか全く何の値もなかった、何か、夜宴会をしてマージャンをやるための方便にすぎなかった、こんなふうに結局は言わざるを得ないと思うのです。全体的に、既に三十八の県でやられた、新潟以外にはこんなことが今のところなかったというふうに聞いているというようなことが伝えられておりますけれども、私は、この一事をもってして、いかにほかが一生懸命にやられていても、国民の目から見れば大変大きな不信を買ってしまうのではないか、こういうふうに思います。
 そういう意味では、私は、この特別監察について、ある意味では身内の監察ですから、逆にお互いに余計に緊張しなかったら、身内であるがゆえに余計緊張しなかったらだめだというふうにも思うのですけれども、そういう自覚が全くないということになれば、これは本当に効果があるものなのかということをもう一度考えてみる必要があると思いますし、それから、既に行われたことも含めて、国民の皆さんの前に、こういうことなんだ、こういう結果なんだということを明らかにしないと、このことに対する信用というものはおよそ回復することはできないのではないかというふうに思いますので、その点について、長官にもう一度お聞きしたいと思います。
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田中節夫#23
○田中政府参考人 先ほど来御説明申し上げておりますように、特別監察というのは、我々のこの不祥事案から学びました対策の柱として重要な位置づけをしておりました。ところが、今回の事案というのは、まさしく我々がねらっているところと異なった形でもって行われたわけでございまして、大変遺憾に存じております。具体的効果のあるやり方がほかにあるのかどうか、これは詰めてまいりたいというふうに考えております。
 それから、公表の問題でございますけれども、特別監察の実施結果につきましては、既に昨年中に実施いたしました十一府県に対する特別監察の実施結果、これは二月三日に国家公安委員会に報告いたしまして、その概要を公表したところでございます。
 監察結果につきましては、捜査にかかわる部分も多うございますけれども、都道府県警察に対する、できる限りその結果を公表したい、業務に支障のない限り国民の前にその概要を明らかにしてまいりたい、かように考えておるところでございます。
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桑原豊#24
○桑原委員 最後に、私は、今度のこの一連の問題、大変に残念なことの連続であったわけですけれども、やはりこれを踏まえて、問題は、この先、国民の皆さんの中に増幅している不信をどう取り払って、いろいろな厳しい事件が相次いでいるわけですから、それに立ち向かう警察としての信頼をどう回復していくのか、このことが大変大事だというふうに思います。
 私も多くの警察官の皆さんを存じ上げておりますけれども、ほとんどみんな本当にまじめな、非常に使命感を持った方々が大半なんです。ほんのごく一部の方の中にこういった不心得があったわけで、それが全体の不信につながってしまうということで、大変私は残念な気がしてならないのです。
 おまけに、その不信を買うことを行った人が最高幹部であり、その候補生であるというか、そういうキャリアのエリートであるということに、もう二重三重に大変な憤り、私はそんなものを覚えるわけでございまして、よほどこの際、このキャリアの問題なども含めて根本的な改革に踏み込んでいかないと、とてもじゃないが、警察の場合には捜査上の秘密であるとかいろいろなことをあれにして、やはり閉鎖的な体質というのがどうしてもぬぐい去れないものがあると私は思うのですね。それと一生懸命に格闘して、何とか開かれた警察をということで御努力をされていることも私はわかるわけですけれども、しかし、その格闘の手を緩めることがあってはならないと思いますし、なおなお、この問題をきっかけに、ぜひ大きな改革を打ち出して実行していただきたいと思います。
 例えば、外部監察であるとかあるいはオンブズマンの制度であるとか、徹底した情報の公開、もちろん捜査上の問題、いろいろかかわるところがありますけれども、それ以外のところではきちっとした情報公開が行われるということですとか、キャリアの制度を見直していく、あるいは公安委員会制度も、今度警察法を準備されておるようですけれども、そういったことをきちっと実行していく、そういったことなど、私はこの機会に取り組むべき課題が非常に多いと思います。
 ぜひそういったことを、公安委員長そして長官、どのように考えておられるのかお聞かせをいただいて、この問題を終えていきたいと思います。
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保利耕輔#25
○保利国務大臣 神奈川県の事件というのが起こりまして、私もその対応に当たりまして、その後、本当に警察の秩序回復ということで一生懸命努力をしてまいったところへこの問題でありますから、私自身非常なショックを受けておりますけれども、ある意味でいえば、一月二十八日にあの女性発見というニュースがなかったときには、これは案外ばれなかったのかもしれないと思いますと、あのニュースが重なったということは、ある意味では、警察内部のある病巣といいますか、そういうものが発見できたという副次的な効果があったような気がいたします。
 私が考えるべきことは、警察組織の中にそういったがん細胞がまだほかに転移していないか、そこを洗っていかなければならないので、警察庁長官に今お願いをして、今度はいろいろな意味の、本当の意味での病巣の発見というのに努力をしてもらうべく、いろいろ対処を考えていただいております。できるだけ早くそれをやりたいと思っておるわけでありますが、そういうふうにいたしまして病巣を取り除き、そして気持ちを新たにして国の治安維持のために努力を重ねていきたい、これが私に課せられた責任であろうというふうに感じております。
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田中節夫#26
○田中政府参考人 事態の重要性、重大さは極めて深刻であるというふうに受けとめております。
 ただいま国家公安委員長からもお話がございましたけれども、私どもは、国家公安委員会の御指導を得ながら、国民の信頼を得るよう最大限の努力をしてまいりたい、かように考えておりますので、よろしく御指導賜りたいと存じます。
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桑原豊#27
○桑原委員 国民は、警察の今回の不祥事に大変な不信を抱くと同時に、いろいろな凶悪な、あるいは複雑な事件が連続をしているわけで、警察の皆さんに頼ってこの問題を解決していかなきゃだめだ、そういう思いも期待もまた人一倍強いわけでして、ぜひ不信とそれから期待ということをしっかり受けとめて、本気で改革に取り組んでいただくことを心からお願いをしておきたい、このように思います。
 時間がもうあと少しになりましたけれども、本題の方に移りたいと思います。
 まず、一九九八年度の都道府県と市町村の決算が先ごろ発表されたわけですけれども、十七年ぶりに四つの都府県が実質収支の赤字になったとか、市町村でも二十一の市町村が赤字になった、公債費比率が一五%を超えるところが六割にもなった、あるいは経常収支の比率が不健全ラインの八〇%あるいは七五%を超えるところがたくさん出てきているというふうなことで、大変厳しい決算状況が明らかになったと思うんですけれども、まずこの点についての評価を大臣からお聞きしたいと思います。
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平林鴻三#28
○平林政務次官 便宜、私からお答えを申し上げますが、委員がおっしゃいますように、都道府県の決算も市町村の決算も、平成十年度におきましては前年度より悪化をいたしております。さらに厳しい財政状況を迎えた、そのような認識を持っておるところでございます。
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桑原豊#29
○桑原委員 評価はどうかということで、大変厳しいという一語でございましたけれども、私は、なぜこれほどのことになったのか、その原因はどこら辺にあるのかということを、この機会にしっかりと押さえておく必要があるだろうというふうに思います。
 私は、一つはやはりこの間の経済対策で減税が行われたり、あるいは公共事業が地方債を増発することによって行わざるを得なかったというような、国のそういう経済対策と連動した地方の政策というのがあったと思いますし、加えて地方税の減収、景気の変動に左右されやすい地方税の問題点というのがある意味では明らかになった結果ではないかというふうに私は思うわけです。
 その点、深刻な結果になった一つの——自治省としても、国と地方の仲立ちをしてそういった面で誘導をしていく一つの力になったと私は思うんです。そういう意味では、自治省の責任というものも大きなものがあるというふうに思いますので、その点、どういうふうにお考えかということをお聞きしたいと思います。
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