菅直人の発言 (予算委員会)
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○菅(直)委員 全く見方が違うんですよね。
盗聴法、まあそれは正式には通信傍受法、神奈川県警の不祥事も隠しながら押し通した。もともとは公明党は反対していたはずなんですが、いつの間にか、政権に入るためには仕方がないと一緒になったわけです。
ですから、こういう法案を通して、今総理が言われるように、国民の皆さんが、いや、これはよかったと思われるのなら、もうちょっと自自公の支持率が上がるんじゃないでしょうかね。とてもじゃないけれども、自自公が一緒になったら何をやるかわからない、これが自自公政権に対する国民の世論調査の結果じゃないでしょうか。
そこで、これからのことを言いましょう。まさに今、この場で議論されております平成十二年度の予算案です。
私は、この予算案には三つの特徴があると思っています。一つはばらまき、二つ目は先送り、三つ目は延命。すべて合わせて無責任な予算だと思うんです。
まず、ばらまきの方から申し上げましょう。残念ながらここには亀井政調会長がおられませんが、亀井政調会長が、介護保険について、半年間だけ保険料の徴収を凍結する、その後、一年間半分にする。そのために、約一兆円の予算がそれの穴埋めに使われました。
私がテレビ番組で、なぜ半年間だけ凍結するんですかと言ったら、自由党の幹事長の藤井さんは、いや、衆議院の任期がちょうど十月までだから、四月から考えると半年なんだ、ああ、じゃ、選挙が確実にあるまでの間は取らないということですかという議論をやったことがあります。まさにばらまきの骨頂じゃないでしょうか。
そして、先ほど、もう地域振興券のことは重ねては申し上げません。
あるいは、先送りの典型がまさにペイオフの延期です。
ペイオフというのは、別にきのうおととい決めた話じゃないんですね。金融再生法をつくり、あるいは皆さんの方で健全化法を推し進め、そういうことをやることを前提に金融体制を、まさに構造改革を進める。いわばそれのある意味での、仕上がりとまでは言いませんけれども、一つの大きな通過点がペイオフだった。しかし、それも延期をする。
そして、三百六十四兆円の残高に対して、私は世界の借金王だ、こういうふうに言っている。これは、聞きようによれば、後は野となれ山となれ、後のことは私の後の人が考えてくれ、まさに無責任じゃないですか。
そして、そういうペイオフの先送りなど、あるいは公共事業の積み増しなどによって、本来なら経済構造をもっと大きく変えなきゃいけないのに、従来まさに市場に任せれば淘汰されるようないろいろな仕組みが延命を続けている。その最高の延命が、もしかしたら小渕政権の延命かもしれませんけれどもね。そういう無責任な予算がこの平成十二年度の予算だと私は思いますが、総理はどう見られていますか。