岩國哲人の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○岩國委員 これはまだ委員会で審議中であります、予算の大枠について。それから、中小企業対策をどうしようか、これは自民党だけじゃなくてすべての政党の関心事であり、そして、それぞれの選挙区の中小企業の皆さんが期待しておられることであります。しかし、委員会審議中にこういうことをわざわざ政府がお金を出してやるということは少し控えるべきではないか、私はそのような考えを持っておりますのでお伺いした次第であります。
こうした、お金の使い方が非常に乱暴になってきているなということを、私はこの国会審議を通じて非常に痛感するわけでありますけれども、この言葉と金の問題、国会と予算審議の問題。
以前宮澤大蔵大臣にも私は申し上げたことがありますけれども、今、日本ではお金が泣いているんじゃないでしょうか。預金利子もつけてもらえない。銀行にお金を持っていっても、給料を払ってもらえない。銀行からもらう給料のことを預金利子と言います、給料ももらえない。日本は資本主義を選んだはずですけれども、資本主義の世界においてお金が対価を払ってもらえない。こういう事態がもう既に定着してきております。
人が働いて報酬を得て自由に使える、これが資本主義のいいところです。人が働くだけではなくて、お金も対価を得られる。人もお金も両方が働けるから、早く豊かになれる。人が働けなくなった、病気になった、定年になった、そのときにはお金がかわりに働いてくれる、だから安心だ。早く豊かになれる、万一のときは安心だ、これが資本主義の強みであり、多くの国が資本主義を選択したのは、我が国も含めて、そこに理由があったと思います。
にもかかわらず、今お金が仕事をしても給料をもらえない。お金がたんすの引き出しや仏壇の引き出しの中で失業をしている。このような状態が今の日本の状態であります。預金をしても利子がもらえない。
もう一つ。事業に投資をいたしましても、資本収益率でアメリカと日本を比較した場合に、九八年、これは最も差の激しいときかもしれませんけれども、資本収益率はアメリカは一五%、日本は〇・二%。向こうが一五%ということは、一歳の誕生日にアメリカ人の赤ん坊がもらう一五%の収益を、日本は七十五歳の誕生日になってやっともらえる。一対七十五の差が出ております。
事業に投資をしても、余りにもリターンが少な過ぎる。銀行へ持っていっても、限りなくゼロに近い。お金が死んだような状態になっております。
まさにこれは、マルクス、レーニンの説いた共産主義の優等生の国じゃないでしょうか。当時の共産主義の典型とされたソ連、そのソ連と今の日本との違いは、向こうはお金のない共産主義、こっちはお金のある共産主義。両方ともお金が対価をもらえないという点では全く共通しております。
今の日本のこうした景気の一番の問題は、釈迦に説法かもしれませんけれども、将来不安があるから、みんななかなかお金を使おうとしないんです。税金は上がる、利子は下がる、年金の支給年齢は上がる、年金は下がる、そういう将来に対する不安、気を使わなければならないから金が使えない。きのう、アイアンの二番の話が出ました。ゴルフに例えれば、木ばかり使っているから金が使えなくなってしまった。これが今の日本の状態じゃないかと思います。
税金も泣いています。長期計画という名前のもとに、十五年計画、二十年計画、山陰高速道路なんかもそうですけれども、いつまでたっても最初の一メートルのために使った税金がお役に立つ日がやってこない。完成するころには、見事に過疎地帯専用の高速道路が完成するわけです。税金も泣かされています。
私は、今こそ金権政治を強調するときではないかと思います。人の権利、人権、大切です。人権政治は一番大切だと思いますけれども、私は、今、お金の人権、金をもっと大切にする金権政治が必要ではないかとさえ思います。金権政治というのは嫌なイメージがあります。しかし、私は、いい意味で、お金をもっと大切にする、税金を大切にする金権政治をもっともっと強調すべきではないかと思います。
昔から「お仙泣かすな馬肥やせ」と言われました。今は、お銭を泣かして票を肥やすような動きばかりが目立つではありませんか。大臣、何か御意見ありましたら、お聞かせください。