井尻秀憲の発言 (外交・防衛委員会)

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○参考人(井尻秀憲君) 簡単にお答えしたいと思います。
 まず、国民党の今後のいわば変質といいますか改革の問題、それからどのような政界再編成に向かうのかという問題でございますが、やはりかなり今の段階で明快な形で今後の展望を記すといいますか示すということは難しいわけですが、いずれにせよ、かなり国民党から、一つは宋楚瑜、新しい第三勢力を結集する新党の方に移る人が出てくるだろう。そういった意味で、国民党はますますより台湾国民党としての立場をまた明確にしていかなければいけないということと、それから、先ほどちょっと申し上げましたが、国民党の中での意見の違い。
 それから、李登輝総統がおやめになるのも本来九月の臨時党大会ということだったのが、あすの党中央常務委員会での表明というような報道に変わってきておりますけれども、今一番国民党に関連する問題で大きな問題はやっぱり党資産の問題であります。
 この党資産をどうするかという問題がございますので、一般に二百億米ドルと言われたり、あるいは日本円で二兆円を超える、これは非常に複雑に登録されている、登記されたりしているものもあったり、非主流、つまりかつての反李登輝総統の勢力と言われている国民党内部に残っている人たち、そういう人たちもこの問題に関してかなり強い関心を示すわけです。ですから、その問題が、連戦さんが選挙期間中に言われた信託化という、民営化という形ですんなりいくのかどうか、ここらあたりに私は非常に関心を持っております。
 しかしながら、それがどのように進むかという点に関しても、民営化という方向に進む、あるいは台湾全体の利益に使われるような形でこれがうまくいわば配分されたり使用されていくのかどうか、ちょっとよくわかりませんけれども、この問題と絡めて、政界の再編成、そういった問題も見ていかなければならない。
 宋楚瑜、新しい政党の結成ということを表明している彼にとっても、そちらの方に流れていく国民党の党員の方々にとっても、やはりかなり彼らの頭の中に、視野の中にこの国民党の党資産というものをどうするかというのがあるだろうと。李登輝総統は国民党の党資産に関して余りタッチしてこなかった。これはほとんど党営事業本部長の劉大貝さんに任せていたというような経緯がございますので、今後そういう問題がまたクローズアップされてくるというふうに思います。ですから、まだ明快な形で政界の再編成ということのお答えができないんです。
 それから、軍の動き云々に関しては国防法ができましたのである程度は、かなりシビリアンコントロールはきくと思います。
 ですから、そういう意味では、新たに陳水扁さんになってもある程度その辺は、そこから大きな変化が生じるとかいうような、あるいは揺り戻しが生じるとかいうことは見通しがしづらいというふうに私は考えております。
 どうもありがとうございました。

発言情報

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発言者: 井尻秀憲

speaker_id: 11367

日付: 2000-03-23

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会