立木洋の発言 (外交・防衛委員会)

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○立木洋君 具体的な御意見どうもありがとうございました。
 最初に井尻参考人にお尋ねしたいんですが、参考人は、今度の台湾総統選挙の結果、さらにそれによって始まろうとしている状況について、台湾内政の第二の段階に入ったという表現を使われてお述べになっておられる。この台湾内政の第二の段階というふうな状況から、これが対中政策の上ではどういうふうにあらわれるのか。これは参考人が第四の「陳水扁の対中政策」というところで述べられている内容の問題になるわけなんですが、確かに陳水扁は当選した十八日の宣言で、台湾海峡の平和と安全を双方の人民の共同の期待というふうに述べられ、さらにもろもろの問題についても国家の安全と人民の利益を確保する前提で各議題について話し合いをしたいということで、中国の指導者を招待し、また我々も中国を訪問したいというふうに述べた。もちろん記者の質問に答えて、一国二制度というのは受け入れませんよというふうなことも述べていますし、台湾の主権が永久に確立されるということについても、彼の見解の、限界という言葉が適切かどうかは別として、考えていることも述べている点があると思いますね。
 その点に参考人もお触れになった上で、この民進党の党綱領にある独立条項についての見直しが始まっているわけで、これを独立宣言するということはないだろうというふうな指摘もされ、また金門、馬祖などの離島との直接交流についても条例として可決されるというふうな動きも出てきて、これがさらに大きく広がっていく流れになる可能性も含まれているんではないかという指摘もあるわけですね。
 だから、そういうふうに見るとさまざまな動きが想定される。だけれども、まだそれが完全に収れんされた形にはなってきていない。しかし、陳水扁氏は結局四割足らずの得票で当選したわけで、六割の基盤というのについてはやっぱり未解明という問題が残されている。今後の動きの中でそれはどういうふうに動いていくのか。この第二の段階をどういうふうに、規定されるといったら何か難しいことになるかもしれませんけれども、この第二の段階の対中政策がどういうふうに推移していくというふうに参考人はお考えになっているのか。推測が入るかもしれませんけれども、その参考人のお考えをお聞かせいただければありがたい。
 次に、国分参考人の御意見をお伺いしたい点については、中国と台湾との問題、この点についても参考人もお触れになっておられます。
 確かに、中国は「一つの中国の原則と台湾問題」という白書を発表しました。これはもう詳しく述べられていることですから内容は触れませんけれども、新たな条件を、武力行使を行うことも含めた条件として追加されました。それで、あの選挙期間中にはなかなか朱首相の厳しい指摘等々もあったと。これは選挙が終わった後ほとんどそういう厳しい批判というのが公式の文書からはなくなりました。一応マスコミなんかの情報では、陳水扁氏の今後の言動を見守るというふうなところに焦点が当てられてきているんではないかというふうな指摘も出されております。
 ただ、中国共産党の中央の台湾工作弁公室あるいは国務院台湾事務弁公室の声明等でも一つの中国という点は厳しく出していますね、明確にこの点は譲れないと。そして、平和統一の前提とした人々との協力を呼びかけるというふうな方向が声明の唯一のものとしては見られることができます。
 それで、中国社会科学院の王逸舟氏の、人民日報のインターネットのホームページでは、陳氏の最近の発言は従来の台湾独立路線と多くの点で違うというふうな指摘も問題にされております。こういうふうな状況の中で、いわゆる中台のあり方というのが今度の選挙でどういう形の方向に変化していくというふうにお考えになるのか。
 それから、これは四年前ですが、この参議院の外務委員会で、当時の中国と台湾の状況について六、七回議論がありまして、そしてこの参議院の外務委員会で、すべてのそのときの党派が一致してこの問題に対する決議を採択しているわけなんです。
 そのときの問題では、当時の状況にあった「今回の軍事的諸行動には関心を持たざるをえない。」という憂慮の念を示して、「我々は、一九七二年の日中共同声明、一九七八年の日中平和友好条約に基づき、日中両国民の更なる善隣友好関係の増進を願う」という態度を踏まえて、「台湾問題は、中台双方による自主的、平和的な話し合いによって解決されるべきであり、これが妨げられるようなことがあってはならない。」ということを第一項目として、五項目の内容を持つ決議をしました。
 こういう見地から、これからの中台のあり方をお考えになった場合にどういうふうなことが考えられるのか、参考人の御意見をお聞かせいただきたいと思います。
 最後になりましたが、高木参考人には、先ほど来詳しく米中関係について説明がありました……

発言情報

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発言者: 立木洋

speaker_id: 28264

日付: 2000-03-23

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会