井尻秀憲の発言 (外交・防衛委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(井尻秀憲君) 時間の関係でできるだけ簡単に申し上げますが、まず第二段階の台湾経験といいますか、私が書いております点に関しては、まず内政の方の考慮から、九六年の李登輝総統の直接選挙による勝利と、これから第二段階の台湾経験に入った。ただ、しかしながら、憲政改革でいわばもう一回やるということだけではなくて、実はその第二段階というふうに私が申し上げてきたことは国民党の党国家体制、党と政府、そういったものが癒着して、もともと国民党、共産党、建党の段階ではほとんどもうルーツは一緒なものですから、そういうふうなところを含めて、特に地方のいわば政治の改革、これを意図していたわけであります。
 ただ、御質問の内容は、そこから派生して、実は対中政策に関するものがどういうふうにこれが展開されてくるかということなんですが、これは連戦候補がキャンペーン期間中に十項目のいわば政策を出しました。それで、彼は、その上で国家統一綱領という、台湾の政策の中の第二段階に入ることができる、つまり高官の交流とか交渉、対話、これができる状態に入ることになるだろうということをキャンペーン期間中に言いました。
 そういったことで、実はキャンペーン期間中に、先ほど私、国民党はかなり準備をしていたというふうに申し上げましたが、キャンペーン期間中に連戦さんとか、そういう国民党サイドから対中政策の新しい考え方が出てくる。すると、それに対して陳水扁さんなりあるいは宋楚瑜さんの側から、それに対応する形でカウンタープロポーザルが出るというのが事実上の状況だったわけです。ですから、今回、民進党の陳水扁さんの大陸政策に絡むであろうと思われるような人たちにも少しお会いした限りにおいては、余り具体的にはっきりしたものがないんですね。
 それから、大陸に関する、つまり中国に関する認識もそんなに深いものではない。ですから、やはり陳水扁さんの今後の動向というものは、政策というものは、よりいろんな、国民党が残している、あるいは現在持っているそういう制度、つまり大陸委員会、海峡交流基金会という窓口、それから今言った、先ほどのかなり準備していた問題とか、そういうものも含めてやはりいろいろ対話をしていく、調整しながら聞いていく、協力を願う、そういう形で進めていかざるを得ないだろうと。
 それから、国分先生の方から李登輝総統の影響力云々ということがかなり言われておりますが、陳水扁さんと李登輝総統は話のできる関係です。それはあります。
 それから、中国はかなり今冷静に見ているだろうというふうに思います。かなり黙視しているように見えますが、言葉の上でどうこうではなくて、江沢民さんに昨年の十二月の段階で台湾政策のブレーンが、民進党に反対ばかりではだめだと、もう少し民進党の勝利を予想するような政策も考えておかなければならないというのが江沢民さんを中心とする党の非公式の政策決定機関に上がっております。
 そういった情報も、インフォメーションもございまして、やはり中台関係、これから動くと思いますが、しかし先ほど来申し上げましたように、そうすぐ具体的に何か大きなものが出るというふうに、結論が云々ということはちょっと考えられないというのが私の回答でございます。
 どうもありがとうございました。

発言情報

speech_id: 114713949X00620000323_026

発言者: 井尻秀憲

speaker_id: 11367

日付: 2000-03-23

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会