河野洋平の発言 (外交・防衛委員会)
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○国務大臣(河野洋平君) 議員御指摘のとおり、我々もあの就任演説については非常に高い関心を持って見ており、そして聞いていたわけでございます。
陳水扁氏の演説は、今、議員は非常に巧妙なレトリックというふうにおっしゃいましたが、私どもは、非常に慎重な言い回しで、しかしこれまで述べてこられた枠の中で、その枠から出ることはなく非常に慎重に抑制された演説をされたというふうに聞いたわけでございます。注意深く、そして慎重な言い回しのこの演説は、中国を刺激したくないという気持ちもきっとあったに違いない、そういう感じで演説は聞きました。
これに対して、中国側は二十日に声明を出しているわけですけれども、この声明では、一つの中国の原則の重要性を強調し、一つの中国の原則や台湾が中国の一部であるという現実を否定したり、一つの中国を将来のこととするという、未来のという言葉を使われたわけで、そのことはあってはならない、そして一つの中国の原則が大事なんだということを中国は非常に強く述べているわけですが、それはそう述べつつも、今申し上げたような一つの中国という原則のもとでなら対話を行う用意があるというふうに言っているわけです。これも比較的抑制のきいた反応ではなかったかというふうに私どもは見ていまして、確かに原則をめぐる立場の違いがあって、両岸当事者間の対話の再開というのがこのことで直ちにできるという感じではないなというふうに見つつも、両岸当事者による平和的解決のために対話が何とか早期に行われてほしいということを希望しているわけでございます。
いずれにしても、双方の発言は非常に慎重な発言、慎重な対応ぶりというふうに感じております。