杉尾巨樹の発言 (憲法調査会)

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○参考人(杉尾巨樹君) 御指名いただきました同志社大学をことしの三月に卒業いたしました杉尾巨樹と申します。現在は同志社大学の方で聴講生をしています。
 僕は、ここで皆さんにお願いしたいんですけれども、ぜひともこの憲法、日本の最高法規である憲法を学校の授業の中に取り込んでいただけないか、そのような発言をしたいと思います。
 日本には道徳というものが長い歴史、伝統、文化の中で残っているというふうによく言われます。
 ここで、この間偶然読んだ新渡戸稲造という方の「武士道」という本の前書きにこういうふうな一文がありました。新渡戸稲造がアメリカに留学しているときに、アメリカの有名な法学者、名前はちょっと忘れてしまったんですけれども、その方と散歩しているときに話が道徳の議論に及んで、新渡戸稲造が日本には国としての宗教のようなものはないというふうに発言したときに、その学者が、宗教がないのにどうやって道徳を教えているのですかというふうな質問が書いてありました。
 確かに、抽象的な意味での道徳というふうなものは何かあるとは思うのですけれども、それが具体的な何かとして残っていない。その結果、少し前にいろいろ問題になりましたけれども、援助交際というものがはやりました。ただ、その援助交際をしている女子学生に対して、何でそれをしていけないのだろうかというふうな説明を僕はどう考えても及びもつかないんですね。
 そこで、ぜひともこの道徳にかわるものとして憲法というものを定義づけられないだろうか、そういうふうに期待しています。ですから、もし憲法を子供に教えるというのがとんでもないというのであれば、ぜひ子供に教えられるような憲法に変えてほしいと思います。
 また、今の憲法はなかなかかた苦しい表現で、大学生になった私が読んでもなかなか理解することが難しいので、ぜひとも中学生、できることなら小学生でも理解できるような平易な文章に変えていただきたい。そういったことで国民の憲法意識を高めて、その上でより高いレベルでの憲法改正論議をしていければよいのではないかと思っております。
 以上。ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 杉尾巨樹

speaker_id: 18978

日付: 2000-04-05

院: 参議院

会議名: 憲法調査会