世耕弘成の発言 (憲法調査会)
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○世耕弘成君 自由民主党の世耕弘成でございます。
私は、きょう自民党の中では一番皆さんの世代に近いだろうということでこの質問のチャンスを与えられているわけですけれども、まず冒頭、全員にちょっとお聞きをしたいんですが、学校でも構いません、御自宅でも構いません、あるいはモバイルでも構いませんけれども、インターネットをお使いになる環境になっている方、ちょっと挙手をいただけますでしょうか。──はい、わかりました。
こういう状況でございますので、会長あるいは幹事の皆さんも、先日ホームページを開いていただきましたけれども、インターネットによる一層の議論の公開というのを進めていただきたいということをまず冒頭お願いをしたいと思います。
それでは移ります。
聞くところによりますと、今回この会への出席希望が百七十七名あったと。そのうち約八割以上が何らかの形でやはり憲法を変えることが必要だという立場に立っておられたということを聞いております。私もそうですけれども、二十一世紀に長く生きることになる世代にとっては、二十一世紀を生きていく道具としてやはり憲法がちゃんと現実にマッチしたものである必要があるという考えを持っておられるのだなということを感じた次第でございます。
さて、質問に移ります。
まず浅田さんにお伺いをしたいと思います。
浅田さんは、まず先人の例に学ぶべきであるということをおっしゃいました。あるいはまた、日本の先人がつくってきた伝統文化を何らかの形で憲法に織り込むべきだというふうにおっしゃいました。私も基本的には大賛成であります。
歴史を振り返りますと、日本人というのは、変動期にあって、その変動期の中で国がどうあるべきか、何を目指すべきかということをきっちりとうたい込んだ憲法あるいは基本法といったものを自分の力でつくる能力は過去持ってきたんですね。聖徳太子の十七条憲法もそうですし、大宝律令あるいは御成敗式目あるいは五カ条の御誓文、いろいろ例を挙げれば枚挙がありませんけれども、そういう実例がたくさんありました。そしてその中には、それぞれ例えば和の精神だとか、あるいは道理の精神だとか、あるいは話し合いで物事を進めていこうという日本独特のすばらしい精神文化が織り込まれていた、私はそういうふうに考えます。
そしてまた、浅田さんは型ということをおっしゃいましたけれども、私もこれはある方から伺ったんですけれども、お茶でも日本舞踊でも、日本の伝統的なものの中にある型というのは、これは決して型単体ではなくて、必ず日本人の体だとか心に非常に合理的につながっているんだということを伺ったことがある。だから日本の精神文化というのは極めて合理的なところがあるんだと、私はそう思っているんです。
二十一世紀を目前にして、環境問題だとか情報化だとかグローバリズムの進展だとかいろんなことがある。またいろんな不祥事が起こっている。日本人がどんどん今自信を失っている。そういう中でこそ、やはり日本人の進むべき方向の指針となるべき憲法をみずからの手でつくり直すべきだと、私もそのように考えているんです。
そういう意味では浅田さんと全く一緒なんですけれども、しかし一方で、私がこれは非常に悩んでいるんですが、情報化だとか国際化だとかあるいは市場優先主義だとか、そういうものというのは、どちらかというとぱっと考えたところ日本の歴史とか伝統文化になかなか整合しにくい。でも、それが今世界の潮流を支配している。
そういう中で、浅田さんとして、具体的に日本の歴史とか伝統とか文化というのをどういう形で憲法に、前文でも条文でも結構ですけれども、織り込もうと考えていらっしゃるのかをお伺いしたいと思います。