浅田眞理の発言 (憲法調査会)

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○参考人(浅田眞理君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 ただいまの御質問について、私なりに述べさせていただこうと思います。
 確かに、今、国際社会となって情報化、いろいろな新しいものが日本の中に入っている中で、いかに日本の伝統の文化とそれらの新しいものをつなげていくか。そういうことに関して私が思いますのは、一つ具体例を挙げさせていただきたいんですけれども、歌舞伎役者の市川猿之助さんという方がいらっしゃいまして、その方のお話を以前に聞いたことがありました。その方は、皆さんも御存じであると思いますけれども、スーパー歌舞伎といって宙づりやいろいろな演出効果というものを取り入れた新しい歌舞伎というものをつくられております。
 その中で、猿之助さんがおっしゃられていたことは、歌舞伎の中には決して変えてはいけない昔からずっと伝えられてきた伝統の形というものがあって、しかしそれだけではなくて、変えてもいい部分というものも歌舞伎の中にはあるんだというふうにおっしゃられています。猿之助さんは、そこを具体的に演出というところで今の人たちに取り入れられるような演出効果というものを入れていっていいのではないかということをおっしゃられています。私もそれに共感いたしまして、確かに日本の中に非常に型というものを大切に今まで守ってきたということが事実としてあります。しかし、それだけを守ってきたのでは今の人たちに取り入れられるかというと、必ずしもそうではないところもあると思います。
 私がここで、古いものを守りながら新しいものも取り入れていくということを思うときに、日本人は型というものを大切にしてきましたけれども、その根本精神というか、日本人にずっと培われてきた根本精神というものを持った上で新しいものを取り入れていく、そういう基本精神さえしっかりとしていれば、これから新しいものがさまざまな形で入ってきますけれども、日本人の今まで大事にしてきたそういう型というものを大切にした上で今の人たちに受け入れられていくにはどのようにしていけばいいのかということを考えていけば、それは今の国際社会に十分対応していけることではないかというふうに私は考えております。

発言情報

speech_id: 114714184X00520000405_024

発言者: 浅田眞理

speaker_id: 2723

日付: 2000-04-05

院: 参議院

会議名: 憲法調査会