石毛直道の発言 (憲法調査会)

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○参考人(石毛直道君) まず、天皇を中心にして神の国だったというのは、もしそうだとしたら、私は二つ日本の歴史の中にあったと思います。これは奈良時代よりももっと前のことです。例えば卑弥呼に見られるように、政治とそれから宗教がかなり一体化していた、ですから政治事をまつりごとと呼びますね、そういった時代と、それからもう一つは私は明治時代になってからだろうと思います。
 それで、例えば奈良時代になりますと、実は飛鳥時代からもう始まっているわけですが、奈良時代ですと、皇室とそれから神道の関係だけじゃなくて、皇室と今度寺社の関係が大変強くなります。ですから、天皇の詔で諸国に国分寺というお寺を建てさせるようなことになる。それで、そのうち天皇の実効支配というか、かなりもう既に平安時代になりますと天皇は何か象徴化されてきます。
 そういった中でも、神の国だけではなくて天皇家と宗教のかかわりでいったら仏の国でもあるわけです。つまり、天皇自身がある時期から大体仏教の葬送儀礼である火葬に移ります。それから上皇になったかつての天皇は寺院に住んだりする。あるいは門跡寺院というところに親王さんたちが行く。
 そういったふうに考えたら、実は日本は神の国であったのは、明治以降かなりそれが強化されてあって、その間は実は天皇家との関係においても神の国だけではなくて仏の国とも言わなきゃならない、そういったものであったと考えた方がいいだろう。
 それから、憲法上の解釈について、私は余り専門ではありませんで、ちょっと控えさせていただきたく存じます。

発言情報

speech_id: 114714184X00820000517_011

発言者: 石毛直道

speaker_id: 15355

日付: 2000-05-17

院: 参議院

会議名: 憲法調査会