二階俊博の発言 (交通・情報通信委員会)
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○国務大臣(二階俊博君) ただいまは、我が国のサッカー界の大スターであられた釜本議員から大変温かい激励の言葉をいただきまして、恐縮に存じますと同時に大変うれしく思います。しっかり期待にこたえるべく、有珠山の問題につきまして全力を尽くしてまいりたいと考えておるところでございます。
油の流出の問題、その前に環境問題につきまして基本的なお考えをお述べになりましたが、私も地球上の環境をよくするということに関して人類共通の課題であるという認識を持っておりますが、同時に、経済力にまさる国、あるいはまた教養文化の面におきましてもすぐれておる国々の人々は、世界じゅういずれも同じような責任を共有しなければならないことは当然でありますが、中でも私はそういう国は責任が重いというふうに考えております。
にもかかわらず、我が国は、例えばCO2排出量等はアフリカの五十一カ国をはるかに上回る排出量を記録しており、CO2排出大国とさえ言われる、余りありがたくもないそういう称号を贈られておるわけであります。私たちすべての国民がお互いに協力してこれらの問題に取り組まなくてはなりませんが、中でも政府の責任は極めて重いというふうに痛感をいたしております。
そして、ただいまナホトカ号による油の流出問題につきまして言及されましたが、ナホトカ号による油流出事故の教訓を踏まえて、運輸技術審議会に設置されております流出油防除体制総合検討委員会におきまして検討が行われ、平成九年十二月に提言として取りまとめられました。この提言を受けて、私どもはこれまで大きく三つの施策について取り組んでまいったところであります。
まず第一点目は、事故の未然防止対策であり、外国船舶の監督の強化のために全国に六十四名の外国船舶監督官を配置いたしておるところであります。
二点目は、事故発生時の防除体制の強化であります。
具体的には、油防除資機材の整備等につきまして、既に実用化されております中で、荒天のときの対応能力の高い大型油回収装置三基を現在新潟、門司、そして千葉県の市原に配備するとともに、大型しゅんせつ兼油回収船二隻を建造中であります。北九州に配備をする予定の海翔丸という船は、本年十月に完成の予定でございますが、先般進水式を行ったところであります。六十三億円の予算を費やしてこの船の建造をいたしておるところでありますし、新潟県に配備します船は、平成十四年の秋ごろになると思われますが、五十六億円の予算を投じて対応いたしておるところであります。
三点目につきましては、国際協力の推進であります。
国連環境計画が提唱しております地域海行動計画の一つであります北西太平洋地域海行動計画、NOWPAP、関係国は日本と中国と韓国及びロシアでありますが、この本部事務局の誘致の表明を行うとともに、油防除等の国際協力体制構築のために活動しているところでございます。
今申し上げましたNOWPAPの関係国におきまして、その本部事務局は韓国の釜山も立候補いたしておりまして、我が国の富山県と激しく競争いたしておるところでございますが、ロシア及び中国の支援が得られるかどうかということでありますので、けさほど閣議の席におきまして河野外務大臣に対してこのことに対しての協力を要請してまいったところでございます。そうした対応をとるとともに、今申し上げましたNOWPAPの本部事務局予算も千七百万円計上いたしまして対応いたしておるところでございます。
しかし、今日までのナホトカ号を初めいろんな油の流出に対する災害を考えますと、いずれも数十億、数百億単位での被害を生じてございます。これらに対して今足の速いしゅんせつ船を準備いたしておりますが、これらの対応によりましてただいま釜本委員御指摘のようなことに対して十分対応できるものと信じておるところでございます。