本岡昭次の発言 (災害対策特別委員会)

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○本岡昭次君 これはまた議員立法で改正案を出した中で議論をさせていただくことにします。
 それで、今おっしゃったように、サンタクロースのように気前よく上げられたらいいんですがというお話がありました。私は、国民が一生懸命働いて納めた税金を預かっているという立場から、当然そういう慎重な配慮は必要だと思います。しかし、私が言いましたように、安心システムをつくっていくという基本的な命題が一つあると思うんです。
 それと、私は最初なぜ前にあるのと後ろにあるのと違うかと、ばかみたいなことを言うなと思われたかもしれませんが、私の気持ちとしては、やはり国民の生命、財産、身体の保護、それをやるのが国の責務だと書いてある国の責務とは何かということなんですよ。国の責務と言う以上、自分の責任でない状態で起こった事柄に対して、やはり国がその生活を再建するということ、生活基盤を回復することに対して可能な限りの支援をするということでなければ国の責務ということと結びつかないというふうに思うんです。
 そして、今一番大事なのは、私は、こういう自然災害等の起こった後の状況というのは、復興というけれども、何を復興させるのかというと、信頼の復興というのが最も大事だと思うんです。政治に対する信頼、政府に対する信頼、一番厳しい状態にだっと追い込まれた人に対してどうするかと。ところが、私の被災地の神戸を見ても、あなたがおっしゃったように五兆円からのお金をつぎ込んだと、私の見る限りかなりなことをやったと。だけれども、政治に対する信頼、政府に対する信頼が回復したかというと、しないんですよ。これはなぜかという問題があるんですよね。そこのところを政府がしっかり考えなければ、それこそ国民から預かったお金をむだに使ったという、使い方によるんですよ。
 だから、一人一人の被災者が生活基盤を回復し、自立し、そして税金を納められるような状態に自分の生活をもとに戻していくということを一日も早めていくことこそが私は復興の一番大事な、そしてそこに初めて政治への信頼も生まれてくる、こう思うんです。だから、その問題も、生活基盤回復のために今のシステムの中の所得制限が妥当かどうかというところをぜひとも国土庁としてお考えいただきたいということを強く申し上げておきます。
 それから次に、百万円という金額ですが、これも国民の税金だというところから話が来るようになります。しかし、私は別の論議があると思う。というのは、あくまで現物主義なんです。国民の生命、財産を守る国の責務とは何かというと、みんな現物なんですよ。お金は渡さぬというのは国民不信です。お金を渡したら、酒を飲んでしもうたら終わってまうやないかと。そんなことをされてこんな大事な税金をというふうなところが出てくる。それは酒を飲んだりそれをばくちに使ったりパチンコに使ってしまったら、何のためにお金を渡したんやということの論理は確かに出てきます。だからといって、百万円のお金を渡して、それで買う物を指定して、冷蔵庫とか洗濯機とかと物を指定して、そして買った物の領収書を持ってこいというふうなこのやり方、あくまで現物主義なんですよ。
 災害救助法の中の修理というのもそうなんです。修理するのに四十万円のお金を渡しますというのは、四十万円を渡すのじゃないんです。キッチンを直しなさい、それで工務店がキッチンを直したということがはっきりしてからそのお金をキッチン用に渡す、こういう仕組みなんです。全部現物主義なんですよ。
 片方は福祉という立場で持ってくる、こっちはお金じゃなくて現物という形で持ってくるという発想があるから金額の問題というものが低く低く抑えられるという現状にある、私はこう思うんです。それは現物主義というのも一つの考え方でしょう。私は一〇〇%否定しません。だけれども、被災された方が生活基盤を回復して自立への道を歩んでいくというときに、国から渡すお金は冷蔵庫ですよ、電気洗濯機ですよ、炊飯器ですよ、何々ですよといって物を指定して、しかもその金額。そうしたら、何ですか、私は五十万円の冷蔵庫を買おうという人と十万円の冷蔵庫を買おうとしたら一体それはどうなるのかというふうな事柄まで、一々五十万円はあなた高過ぎると言うのか。そんなことまでなぜ政府が、役所が一々構わなければならぬのかという、ここのところを、今、大臣も首をかしげられました。
 だから、その現物主義を何とか打ち破って、そして金額を積み上げていくということがなければ本当の意味の生活回復の支援ということにはならぬ、こう思いますが、いかがですか。

発言情報

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発言者: 本岡昭次

speaker_id: 10540

日付: 2000-03-24

院: 参議院

会議名: 災害対策特別委員会