河野洋平の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)
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○河野国務大臣 このたび引き続き外務大臣の職を務めることとなりました。北村委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げます。
まず、沖縄について申し述べます。
先般の九州・沖縄サミットは、小渕前総理が万感の思いを込めて決定されたものであり、二十一世紀に向けての明るく力強い平和へのメッセージを発信することができ、同時に、世界の目が沖縄に集まり、沖縄の心を世界に伝えることができたと考えております。
サミットに際し沖縄を訪れたクリントン大統領は、平和の礎での演説において、沖縄戦の歴史や沖縄の大きな負担に触れながら、よき隣人としての責任を真剣に受けとめている旨述べられました。また、その後の日米首脳会談におきましては、引き続き日米で協力し、普天間飛行場の移設を初めとするSACO最終報告の着実な実施に全力で取り組んでいくことで一致したところでございます。
米軍施設・区域の集中により、沖縄県の方々が我が国の平和と安全のために背負ってこられた多大な負担につきまして、私としてもその重みを痛切に感じております。こうした首脳レベルでの取り組みも踏まえ、私としても、引き続き沖縄県民の方々の御負担の軽減に最大限の努力をしてまいる所存でございます。
同時に、政府としては、今後とも、沖縄における米軍の施設・区域や活動に係る諸課題につき米国政府と緊密に話し合ってまいります。また、最近発生したような遺憾な事件を繰り返されることのないように、米側において綱紀粛正を徹底し、地元住民とのよき隣人関係の構築に努めるよう、引き続き働きかけてまいりたいと存じます。
次に、北方領土問題について申し述べます。
第二次大戦が終了して半世紀以上が経過した今日に至っても北方領土問題がなお未解決であることは、まことに遺憾なことであります。
日ロ間では、平和条約について、東京宣言やクラスノヤルスク合意を初めとする一連の合意及び宣言が積み上げられております。四月のサンクトペテルブルクでの森・プーチン会談では、これらの一連の合意及び宣言を完全に遵守していくことを改めて確認されました。
また、先般の沖縄におきます日ロ首脳会談では、プーチン大統領の公式訪日を九月三日から五日とすることが確認されております。その際には、平和条約問題を含め、両国関係全体について、率直かつ信頼関係に基づいた議論を行うこととなっております。
政府としては、このようなハイレベルでの緊密な対話の継続を通じ、あらゆる分野において協力関係を一層強化しつつ、北方領土問題を解決して平和条約を締結するとの一貫した方針のもとで、引き続き全力を尽くしていく考えであります。
最後に、北村委員長を初めといたします本委員会の委員の皆様の御指導と御協力を賜りますよう心よりお願いを申し上げ、ごあいさつといたします。(拍手)