河野洋平の発言 (外務委員会)
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○河野国務大臣 外務委員会の開会に当たりまして、最近の国際情勢について申し述べさせていただきます。
外務大臣に再び任命されましてから、本日でちょうど一カ月が経過をいたしました。このごく短い間にも、九州・沖縄サミットが開催され、また、その後、私は、ASEANプラス3外相会議、ASEAN地域フォーラム及びASEAN拡大外相会議に出席し、さらにこの機会をとらえて、史上初の日朝外相会談を初め、参加各国の外相と会談を行うなど、活発な外交の展開に努力してまいりました。
特に、先般開催されました九州・沖縄サミットにおきましては、首脳、外相、蔵相のそれぞれが活発で実りの多い意見交換を行い、その議論の成果は、二十一世紀に向けた沖縄から世界へのメッセージとして発信されました。二十一世紀の繁栄のかぎを握ると考えられる情報技術につき沖縄憲章がまとめられたこと、東アジアの安全保障上重要な朝鮮半島情勢につき特別声明が出されたことは、特に意義深かったと考えます。
この機会をおかりして、このサミットを支えていただき、またサミットのために訪日された各国政府の方々やマスコミの方々を温かくもてなしていただいた地元九州及び沖縄の方々並びに本委員会委員の皆様を初め関係の方々に、改めて心より御礼申し上げます。
我が国としては、このような九州・沖縄サミットの成果を踏まえまして、引き続き、日米関係を基軸としつつ、我が国の位置するアジア太平洋地域の二十一世紀が平和で繁栄したものとなるよう、全力を尽くしてまいります。このため、韓国、中国、ロシアなど近隣諸国との関係の強化を引き続き我が国外交の柱として取り組んでまいります。
特に、歴史的な南北首脳会談が行われるなど新たな胎動が見られる朝鮮半島情勢については、北東アジアにおける緊張緩和につながるよう、全力を尽くす考えであります。
北朝鮮との関係については、先般、バンコクにおいて日朝外相会談を行いました。その結果、共同発表が発出され、新たな善隣友好関係を樹立するために互いにあらゆる努力を払う旨、そしてその一環として日朝間の諸問題を適切に解決するため誠意を持って取り組むことにつき、意見の一致を見ました。また、国交正常化交渉を八月二十一日から二十五日まで東京で開催することとなりました。
政府としては、北東アジアの平和と安定に資するような形で、第二次世界大戦後の不正常な関係を正すよう努めるとの方針のもと、国交正常化交渉に粘り強く取り組んでいく考えであります。同時に、ミサイルや拉致問題などの諸懸案の解決に向けて全力を傾ける考えであります。
また、ロシアとの関係では、九月にプーチン大統領の公式訪問が予定されております。この際、平和条約を初め、日ロ関係全体について、日ロ関係の戦略的重要性を踏まえ、率直かつ信頼関係に基づいた議論を行っていく考えであります。
また、十月には中国の朱鎔基総理が訪日されます。日中友好協力パートナーシップのさらなる飛躍を目指し、具体的な協力を進めていきたいと思います。その準備や直面する懸案についての協議などのため、私も今月末に訪中する予定をいたしております。
また、森総理が今月中旬訪問される南西アジア諸国との関係につきましては、友好協力関係の強化に努めていくとともに、インド、パキスタンに対する核不拡散上の進展を粘り強く働きかけてまいります。
このような二国間の取り組みに加え、国連改革の実現など、新しい世紀にふさわしい国際社会の体制の構築に向け努力することが重要であります。九月には国連でミレニアムサミット及びミレニアム総会が予定されておりますが、九州・沖縄サミットで得られた成果を踏まえ、安保理改革を含む国連改革の議論が前進するよう、一層の努力を払っていく考えであります。
二十一世紀まで、残すところ五カ月となりました。二十一世紀を私たちの子供たちが胸を張って幸せに生きられる時代とするためには、国民の皆様とともに外交を展開していかなければなりません。この点、本委員会での御議論が極めて重要であり、中野委員長を初め委員の皆様の御指導と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
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