外務委員会

2000-08-04 衆議院 全137発言

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会議録情報#0
本国会召集日(平成十二年七月二十八日)(金曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。
   委員長 中野 寛成君
   理事 小島 敏男君 理事 塩崎 恭久君
   理事 鈴木 宗男君 理事 原田 義昭君
   理事 伊藤 英成君 理事 玄葉光一郎君
   理事 赤松 正雄君 理事 土田 龍司君
      浅野 勝人君    伊藤 公介君
      池田 行彦君    嘉数 知賢君
      川崎 二郎君    河野 太郎君
      高村 正彦君    下地 幹郎君
      中本 太衛君    中山 太郎君
      牧野 隆守君    川内 博史君
      木下  厚君    首藤 信彦君
      細野 豪志君    前田 雄吉君
      丸谷 佳織君    藤井 裕久君
      赤嶺 政賢君    日森 文尋君
      柿澤 弘治君
平成十二年八月四日(金曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 中野 寛成君
   理事 小島 敏男君 理事 塩崎 恭久君
   理事 鈴木 宗男君 理事 原田 義昭君
   理事 伊藤 英成君 理事 玄葉光一郎君
   理事 赤松 正雄君 理事 土田 龍司君
      浅野 勝人君    伊藤 公介君
      池田 行彦君    嘉数 知賢君
      川崎 二郎君    河野 太郎君
      高村 正彦君    下地 幹郎君
      中本 太衛君    牧野 隆守君
     吉田六左エ門君    木下  厚君
      首藤 信彦君    細野 豪志君
      前田 雄吉君    丸谷 佳織君
      藤井 裕久君    赤嶺 政賢君
      今川 正美君    日森 文尋君
      柿澤 弘治君
    …………………………………
   外務大臣         河野 洋平君
   防衛政務次官       仲村 正治君
   外務政務次官       浅野 勝人君
   政府参考人
   (環境庁大気保全局長)  廣瀬  省君
   外務委員会専門員     黒川 祐次君
    —————————————
委員の異動
八月四日
 辞任         補欠選任
  中山 太郎君    吉田六左エ門君
  日森 文尋君     今川 正美君
同日
 辞任         補欠選任
 吉田六左エ門君     中山 太郎君
  今川 正美君     日森 文尋君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 国政調査承認要求に関する件
 政府参考人出頭要求に関する件
 国際情勢に関する件

    午前九時開議
     ————◇—————
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中野寛成#1
○中野委員長 これより会議を開きます。
 国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
 国際情勢に関する事項について研究調査し、我が国外交政策の樹立に資するため、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中国政調査を行うため、議長に対し、承認を求めることといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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中野寛成#2
○中野委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
     ————◇—————
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中野寛成#3
○中野委員長 次に、国際情勢に関する件について調査を進めます。
 この際、外務大臣より発言を求められておりますので、これを許します。外務大臣河野洋平さん。
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河野洋平#4
○河野国務大臣 外務委員会の開会に当たりまして、最近の国際情勢について申し述べさせていただきます。
 外務大臣に再び任命されましてから、本日でちょうど一カ月が経過をいたしました。このごく短い間にも、九州・沖縄サミットが開催され、また、その後、私は、ASEANプラス3外相会議、ASEAN地域フォーラム及びASEAN拡大外相会議に出席し、さらにこの機会をとらえて、史上初の日朝外相会談を初め、参加各国の外相と会談を行うなど、活発な外交の展開に努力してまいりました。
 特に、先般開催されました九州・沖縄サミットにおきましては、首脳、外相、蔵相のそれぞれが活発で実りの多い意見交換を行い、その議論の成果は、二十一世紀に向けた沖縄から世界へのメッセージとして発信されました。二十一世紀の繁栄のかぎを握ると考えられる情報技術につき沖縄憲章がまとめられたこと、東アジアの安全保障上重要な朝鮮半島情勢につき特別声明が出されたことは、特に意義深かったと考えます。
 この機会をおかりして、このサミットを支えていただき、またサミットのために訪日された各国政府の方々やマスコミの方々を温かくもてなしていただいた地元九州及び沖縄の方々並びに本委員会委員の皆様を初め関係の方々に、改めて心より御礼申し上げます。
 我が国としては、このような九州・沖縄サミットの成果を踏まえまして、引き続き、日米関係を基軸としつつ、我が国の位置するアジア太平洋地域の二十一世紀が平和で繁栄したものとなるよう、全力を尽くしてまいります。このため、韓国、中国、ロシアなど近隣諸国との関係の強化を引き続き我が国外交の柱として取り組んでまいります。
 特に、歴史的な南北首脳会談が行われるなど新たな胎動が見られる朝鮮半島情勢については、北東アジアにおける緊張緩和につながるよう、全力を尽くす考えであります。
 北朝鮮との関係については、先般、バンコクにおいて日朝外相会談を行いました。その結果、共同発表が発出され、新たな善隣友好関係を樹立するために互いにあらゆる努力を払う旨、そしてその一環として日朝間の諸問題を適切に解決するため誠意を持って取り組むことにつき、意見の一致を見ました。また、国交正常化交渉を八月二十一日から二十五日まで東京で開催することとなりました。
 政府としては、北東アジアの平和と安定に資するような形で、第二次世界大戦後の不正常な関係を正すよう努めるとの方針のもと、国交正常化交渉に粘り強く取り組んでいく考えであります。同時に、ミサイルや拉致問題などの諸懸案の解決に向けて全力を傾ける考えであります。
 また、ロシアとの関係では、九月にプーチン大統領の公式訪問が予定されております。この際、平和条約を初め、日ロ関係全体について、日ロ関係の戦略的重要性を踏まえ、率直かつ信頼関係に基づいた議論を行っていく考えであります。
 また、十月には中国の朱鎔基総理が訪日されます。日中友好協力パートナーシップのさらなる飛躍を目指し、具体的な協力を進めていきたいと思います。その準備や直面する懸案についての協議などのため、私も今月末に訪中する予定をいたしております。
 また、森総理が今月中旬訪問される南西アジア諸国との関係につきましては、友好協力関係の強化に努めていくとともに、インド、パキスタンに対する核不拡散上の進展を粘り強く働きかけてまいります。
 このような二国間の取り組みに加え、国連改革の実現など、新しい世紀にふさわしい国際社会の体制の構築に向け努力することが重要であります。九月には国連でミレニアムサミット及びミレニアム総会が予定されておりますが、九州・沖縄サミットで得られた成果を踏まえ、安保理改革を含む国連改革の議論が前進するよう、一層の努力を払っていく考えであります。
 二十一世紀まで、残すところ五カ月となりました。二十一世紀を私たちの子供たちが胸を張って幸せに生きられる時代とするためには、国民の皆様とともに外交を展開していかなければなりません。この点、本委員会での御議論が極めて重要であり、中野委員長を初め委員の皆様の御指導と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
    —————————————
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中野寛成#5
○中野委員長 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、政府参考人として、委員土田龍司さんの質疑に際し、環境庁大気保全局長廣瀬省さんの出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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中野寛成#6
○中野委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
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中野寛成#7
○中野委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。鈴木宗男さん。
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鈴木宗男#8
○鈴木(宗)委員 限られた時間ですから、簡潔に質問したいと思いますが、河野大臣、杉原千畝さんという方を御存じかと思います。
 私は、七月の三十日、岐阜の八百津町にお招きをいただきました。それは、杉原千畝さんの生誕百年祭の記念式典であります。
 あれは平成三年の十月三日でしたけれども、私は、たまたま外務政務次官として、リトアニアと五十一年ぶりの外交関係の回復、いわゆる国交を開くということで、政府特使として行くことになりました。リトアニアといえば杉原千畝さんだと思ってそれなりに勉強しておりましたら、杉原千畝さんは、訓令違反で外務省を去らなければいけない、その後外務省と一切関係を絶ってしまった、家族は何となく外務省に対していい気持ちを持っていないということを知りました。
 特に、奥さんの「六千人の命のビザ」というのは感動を受ける本であったと思うのですね。そこで、私は、行く前に解決しようと思って、十月の三日に飯倉公館に御家族を呼んで、外務省として正式に謝罪をし、四十四年ぶりに名誉回復をしたのであります。
 しかし、最近またとみに、この杉原さんの外交官としての人道的な決断はすばらしいものであったと内外から多くの称賛の声が聞かれたのであります。
 そこで、ことしは杉原さんの生誕百年であるということも一つの節目として、私は、ぜひとも外務省で、杉原さんに対する顕彰といいますか、すばらしい外交官がいたんだということを誇りに思うためにも、あるいはこれからの若い外交官に責任を持ってもらう意味でも、何がしかの位置づけをした方がいい、こう思っているのですけれども、河野大臣、どうお考えでしょうか。
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河野洋平#9
○河野国務大臣 鈴木議員御指摘のとおり、杉原さんは外交官として、もう多くの人が知っている、ナチスの迫害のもとに命を失いかけているユダヤ人の人たちのために、本当にみずからの命をかけてでもこれを守って仕事をやり抜いた、そういう意味で、日本国内はおろか国際的に非常に高い評価を受けておられる方でございます。
 私は、今世界各地に日本の外交官はたくさん出ておりますけれども、そうした人たちにも杉原さんのこうした行為というものが伝えられて、その心の中に残ってほしいという気持ちは私も鈴木議員と同じように持っておりますので、何かできることがあれば外務省としていたしたいと思います。
 今御指摘をいただきました、生誕百年ということで、まだ具体的な準備を実はいたしておりませんが、きょうの御質問を機に、外務省として早急に方法を考えたい。例えば顕彰のためのプレートを掲げるとか、何か少なくとも後に残るものをいたしたい、こう考えております。
 また具体的に何かお知恵があれば、御指導いただきたいと思います。
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鈴木宗男#10
○鈴木(宗)委員 今の大臣の、何か顕彰したい、残るものをつくりたいということを私は多とします。
 そこで、日本とリトアニアが五十一年ぶりに外交関係が樹立されたのが十月十日でありますから、一つのけじめといいますか、日にちとしては、この外交関係が樹立された、特にこのリトアニアにはスギハラ通りという通りもあるんですね、そういった意味で、ぜひとも十月十日までに私はやってもらいたい、こう思いますが、いかがでしょうか。
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河野洋平#11
○河野国務大臣 御指摘を踏まえて、十月十日をめどに努力したいと思います。
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鈴木宗男#12
○鈴木(宗)委員 ぜひとも、私からも杉原さんの奥様初め関係者にお伝えしますけれども、外務省からもそのことを連絡いただきたい、こう思っております。
 さて、最近、日ロ関係についていろいろな報道がなされております。報道をされることはいいことでありますけれども、これはテレビ、新聞、それぞればらばらでありますから、私はここで、外務省としての一つの基本的なスタンスをお尋ねしたいと思うんです。
 私は、この日ロ平和条約交渉というのは何の前提もなく交渉すべきだ、こう思っているんです。というのは、東京宣言に基づいて領土問題を含め平和条約を締結するということは一つの約束として流れてきておりまして、この十年間の日ロ関係というのは、外務大臣レベルの会合から最高首脳レベルの会合から、間断なく行われておって、とてもいい状況だと思っているんです。何がしかの前提をつけると、進むものも進まないと私は思っているんです。
 そういった意味で、さきの野中我が党幹事長の発言は極めて新しい発想であるし、あのぐらい懐を深く持って当たった方が私はいいと思っているんですね。それをもって、野中発言は後退だとか領土問題切り離しだとか、いや中間条約だとかというさまざまな話が出ていますけれども、私は、野中幹事長の言っている判断の方が今の日ロ関係にとっては大事だ、こう思っているんです。現実的な対応をする、前提条件なしに交渉する、それがロシアもよかった、日本もよかったという結果につながると思っているんですね。
 この点、外務大臣はいかがお考えでしょうか。
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河野洋平#13
○河野国務大臣 九月の三日にプーチン大統領が日本を訪問されるわけで、この九月三日、四日、恐らくこの二日間にわたって首脳会議が行われる可能性が非常に強いと思います。この二日間の首脳会議で双方首脳があらゆる問題について議論をする。そして、先般沖縄でもそうでございましたけれども、難しい問題も避けては通らない、難しい問題であってもお互いに正面から議論しようというお話がございました。率直に、誠実に話し合うということがお二人の合意であるというふうに、私はそばで陪席をして感じておるところでございます。
 恐らくその議論の中には、さまざまな問題あるいはあらゆる問題が議論をされるわけでございますから、そのあらゆる問題の議論をするときに、何かを予見してといいますか、何かを想定して席に着くということではなくて、もう両首脳が率直に話し合うということが一番大事だというふうに、今の鈴木議員のお話がそういう意味だとすれば、私は一つのお考えだというふうに思います。
 外務省としては、これまで東京宣言というものを前提にしてといいますか、東京宣言というものを踏まえて日ロの交渉はやっていくということで日ロ両国間の合意ができておりますから、我々としてはそうしたことを踏まえて交渉に臨んでほしいと思いますし、これは総理の頭の中にもそうしたことはおありだと思いますし、日ロ双方の方々には、東京宣言というものがあるねということは、これはもう言うまでもなく頭に入っておられるというふうに思います。
 そういうことを前提にといいますか、そういうことを踏まえて両首脳が率直に誠意を持って話し合っていただくということが何より大事。そして、その話し合うためには、ロシアにはロシアでいろいろなアイデアが出たり提案が出たりしているわけですから、日本国内にあっても、いろいろなアイデアがあったりはいろいろな提案があって、そういうことが話し合いの中の材料になってみたりということは、私はあっていいんじゃないかというふうに思っております。
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鈴木宗男#14
○鈴木(宗)委員 大臣、今の大臣の答弁からして、野中幹事長の発言は見識ある発言である、また与党の実力政治家としての発言としては重く受けとめるという理解でよろしいですか。
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河野洋平#15
○河野国務大臣 これは、政治家として一つのお考えというふうに私どもは伺っております。それが与党の幹事長であるという職責上も大変重いものだとは思いますけれども、私は、日本の国内には、与党にも野党にもいろいろな御意見がきっとあるのだろうというふうに思っておりまして、そうした国民的な期待値というものがどこにあるかということを考える必要があるのだろうというふうに考えております。
 あくまでも、交渉に臨むに当たって、総理の頭の中にいろいろな整理があることが大事だと思います。
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鈴木宗男#16
○鈴木(宗)委員 私がなぜこの野中発言にこだわるかといいますと、いろいろな思惑で書いているペンもあればテレビもあるものですから、はっきりしておいた方がいいと思っているんですね。同時に、それは、政府・与党一体で日本は動いていますよということを明確に示さなくてはいけないと思っているんです。一部報道では、この野中発言に対して、いやこれは切り離しだとか、年内の平和条約締結は困難だとかと好き勝手言っているものですから、その点、私は確認したかった点です。
 もう一度言いますけれども、原則論だけでは事は進みません。原則論を言って進んでおったならば、五十五年かかっていないはずなんです。この点、外交というのは日本の主張だけでは通らない、相手があるということ。お互い、相手が歩み寄って、そこで初めてよかったよかったという結果ができなければ、まとまるものもまとまらないでありますから、この点、私は、原則論にとらわれておっては事が進まない、そういった意味では野中発言というのは一石を投じたものだ、こんなふうに思っています。
 同時に、ロシアも野中発言に対しては好意的にとっていますね。このインタファクスなんかの話を聞きますと、注目に値すると言っているんです。
 私も一貫してロシアをやってきたものですが、共産ソ連のとき、私はつき合いをしなかった男です。自由と民主の国ロシアになって、この十年間、私は、青年交流で七百人来ていますけれども、七百人全部会っています。ことしでも、ネムツォフ元第一副首相だとかキリエンコ元首相、あるいはザドルノフ大蔵大臣、日ロ議連の会長だとか、ジューコフ予算委員長等、たくさん来ていますが、すべての人に私は会いながらも、平和条約の締結ということでは問題ないんです。あとはどういう切り口から行くかというのが私は大事でないか。
 そういった意味では、私は、原則にこだわらないで、この点、胸襟を開いて前提条件なしにやっていくというのが極めて大事だ、そういった意味では今の河野大臣の発言を了としたい、こう思っております。
 そこで大臣、例えば外務事務次官が、これは八月一日の新聞報道ですけれども、平和条約締結交渉「年内見送り容認」「交渉継続を示唆」なんというこの大きな記事があるんです。これなんかも、私はロシア側にも間違ったメッセージを与えると思うんです、日本は本当に熱心なのかどうかと。この点、こういった外務省の中での空気なのかどうか、最高責任者である外務大臣にお尋ねしたいと思います。
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河野洋平#17
○河野国務大臣 外務省の事務次官の記者懇談が一部だけを取り上げられて見出しになったということは大変不幸なことでございまして、私は、本人からも、あるいは記者懇のメモも全部読んでみましたが、必ずしもそういうことが彼の真意ではない。これは、何としてもこの二〇〇〇年に締結するように努力をしなければならないということを彼が言っているわけでございまして、その真意をもう少し明確にメッセージとして出すべきであったというふうに私は思いますが、この点は、これから外務省が努力をする過程において理解してもらえるのではないかというふうに考えております。
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鈴木宗男#18
○鈴木(宗)委員 ぜひとも、外務省も一つだ、同時に政府・与党も一つだ、さらに国民世論もあるという方向に向けてのさらなる努力をお願いしたい、こう思っているのです。
 私は、少なくともエリツィンさんとの間では橋本・エリツィン・プランがあった、さらには小渕・エリツィン・プランもできて、青年交流だとか島への自由訪問だとか、これは大変歴史的な決定事項があったと思っているのですね。そういった意味では、今度はプーチンさんの時代です。プーチンさんは若い。五年、十年はもつという戦略も私は考えるべきだと思うんです。そういった意味では、さらに最高首脳同士の信頼関係の構築も必要だと思いますね。
 同時に、私はプーチンさんを見た限り、四月の四日に私はクレムリンで一時間、総理特使としてプーチンさんと会談して、非常にハートのある、心のある人だと思いましたね。言えば響くというか、全く世間で言われているプーチンさんとは違うし、沖縄に来て、あの具志川で子供と柔道をやって、投げて投げられるなんというしぐさを見ても、私は非常に心のある人だと思っているのです。そういった意味で、私は、きちっと胸襟を開いて話し合えば、また道は開けるのじゃないかと思うんです。
 去年の九月、APECがありましたけれども、APECでは首相として来て、そのときもお会いしてお話ししていますけれども、大統領になってからのプーチンさんは、やはりちょっとまた格が違うなというぐらい風格も出てきたし、非常にさわやかな感じも持っているし、今回の沖縄サミットでも、クリントンさんと並んで評価の高かったのはプーチンさんだ、またそのぐらいのパフォーマンスもできる人でありますから、ぜひともここは戦略を練って対応してもらいたい、こう思うんです。
 そこで、橋本・エリツィン・プランがあった。小渕・エリツィン・プランもあった。私は、さらにこれから大事なことは、森・プーチン・プランといいますか共同行動計画、こういったものをしっかりと明示してやっていった方がさらに日ロ関係の信頼醸成にもつながるし、ロシア国民が、日本はいい国だ、日本は約束を守る国だ、ちゃんと実績を持ってきていますねと、やはりロシアはロシアの世論をこっちに引きつけなければいけないわけでありますから、そういった意味で、私は、アクションプログラム、ジョイントプログラムでもいいですね、そういったものをつくるべきだ、こう思っておりますけれども、いかがでしょうか。
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河野洋平#19
○河野国務大臣 これはこれから議論がなされるわけですが、私どもとしても、何らかの森・プーチン・アクションプログラムといいますか、森・プーチン・ジョイントプログラムといいますか、そういったものができてくることはいいことだと思っています。
 これからどういう会合がどういう形で行われるかということがまだはっきり決まっておりませんので、ここで具体的に申し上げることはできませんけれども、一つの目標として、森、プーチン、お二人の合意で何かができるということは私は望ましいことだというふうに思っております。
 鈴木議員がいろいろお話しになりまして、野中提案というものが一つの有力な政治家による有力な提案だということを私も申し上げたわけでございますが、これはまた報道上混乱があるといけませんから、もう少し申し上げさせていただきますが、日ロ間でこれから両首脳が交渉をされるときには、あらゆる分野にわたって率直に話し合っていただく、そして難しい問題も避けて通らずに話し合っていただきたい。そして、申し上げるまでもなく、これまで橋本さん、小渕さんがエリツィンさんとともに積み上げてきたさまざまな宣言とか声明とかというもの、これもやはり一つの頭の中で整理された上での話し合いがなされることが大事だというふうに私は申し上げているということだけはぜひ御理解をいただきたいと思います。
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鈴木宗男#20
○鈴木(宗)委員 アクションプログラムに対して、今外務大臣から一つの示唆だ、こういう受けとめ方をしてもらいましたので、ぜひとも大臣、私は、日本国民もロシアを理解する、ロシアの国民も日本を理解するというためには、やはりわかりやすい方法が必要だと思うんです。そういった意味での橋本・エリツィン・プランあるいは小渕・エリツィン・プランというのは生きてきたと思っています。
 ですから、もう一度確認しますけれども、私は、森・プーチン・ジョイントアクションプログラム、共同行動計画、こういったものをつくられた方が間違いなく日ロのためになる、こう思いますけれども、さらにお答えをいただきたいと思います。
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河野洋平#21
○河野国務大臣 私はそういう下地がだんだんできてきているのだろうと思います。あのサンクトペテルブルクで行われました森・プーチン、これは最初の会談でございますが、あれは六時間でしたか七時間でしたか、二人で大変長い時間を過ごしてさまざまな話し合いをなさって、そこで総理から日ロ関係というものは戦略的関係でこれは非常に重要なものだということも言われておりますし、幅広い経済協力もやっていく必要があるぞということも言っておられますし、平和条約の締結についても言及をしておられるわけでございまして、こうした大きな課題を同時並行的に前進をさせていこうという気持ちは二人の間ではほぼできてきているというふうに思っております。
 そして、こうした話し合いの中で、当然のことながら、これはもう委員が繰り返し御指摘のとおり、日ロ間には、繰り返し申し上げて恐縮ですが、東京宣言というものがあって、この東京宣言の中身までとやかく今ここで申し上げるつもりはありませんけれども、そこには四島の帰属を解決して平和条約を締結するという考え方が述べられているわけでございますから、そうしたことがやはり両国首脳の頭の中にはきちんと入っているというふうに私どもも考えて、あとは両国首脳に率直に話し合っていただきたい、こう思っております。
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鈴木宗男#22
○鈴木(宗)委員 時間ですから終わりますけれども、どうぞ河野大臣、河野大臣も小渕前総理から指名を受けて外務大臣として今継続しておりますが、小渕総理が元気のいいときの最後の言葉が、おれは日ロ平和条約をやるということ、沖縄サミットも自分の手でやるという思いをぜひともしっかり受けとめて、二十世紀中に起きた問題は二十世紀中に解決するという裂帛の気合いを持って対応していただきたい、このことを強くお願いをしておきます。
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中野寛成#23
○中野委員長 次に、赤松正雄さん。
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赤松正雄#24
○赤松(正)委員 公明党の赤松正雄でございます。
 サミット、一連の会議、外務大臣、大変に御苦労さまでございました。私は、きょうは、中国の問題あるいは北朝鮮の問題につきまして若干御質問をさせていただきます。
 先ほど外務大臣の冒頭の報告の中で、例えば「十月には中国の朱鎔基総理が訪日されます。日中友好協力パートナーシップのさらなる飛躍を目指し、具体的な協力を進めていきたい」、こういう文章特有の非常に当たりさわりのないことが書かれている。もう少し何かおやっと思うようなことを書いていただきたいなという気がするのですが。
 いずれにしましても、この対中国の関係でいいますと、例えば七月二十七日に中国の海洋調査船が、大洋一号というそうですけれども、日本の排他的経済水域から出ていった、入ったから出ていったのでしょうけれども、そういう動きがあった。あるいは、それより前にもそういう同種類の海洋調査船の動きがあったという報道がありました。同時に、河野外務大臣もこうした動きに対して中国に抗議をされた、こんなふうに聞いておりますけれども、その際の中国の側の反応はどうであったのかということについて、まずお聞きしたいと思います。
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河野洋平#25
○河野国務大臣 私は、現在、日中関係はおおむねいい方向にあるというふうに思っておりますが、しかし、一部非常に懸念すべき部分もあると思っているのです。
 その懸念すべき幾つかの部分のうちの一つは、今議員が御指摘になりましたこうした艦船の動き、つまり我が国周辺を中国艦船が動き回る、それもただ単に走り回るというのではなくて、調査活動が行われている、こういうことについては我々としては非常に問題意識を持っております。
 したがって、私は、中国外交部長に対しまして、とにかく両国の友好関係を深めていこうというこの時期に、どうも理解しがたいこうした行動はやめてもらいたい、直ちにやめてもらいたいし、それから、その意図について説明ができるものなら説明してもらいたいということを申し上げているわけですが、中国側としては、どうもこれは外交部では直ちに説明し切れないような感じも、これは私の感じでございますけれども、受け取りました。もしそうであるなら、もう一度よく中国国内で調査をするなり話し合って、協議をして説明してほしいということをこの間は言ったわけでございます。
 中国の外交部長としては、いろいろ話をなさるけれども、それは、水域が画定していない部分を走っているときには両国が話し合ってどこまでがどうかという話し合いをしましょうというようなことを言いますから、いや、そういうことと全然違うんだ、これはもう明らかに我が国の排他的経済水域の中を走っておる、こういうことについてはもうそういうレベルの問題ではないのだということを繰り返し先方に言いまして、先方からはそれ以上の的確な返事がございませんでした。
 これは、私は引き続き中国とは話し合っていかなきゃならぬと思っておりまして、今月末に訪中をいたしますので、そのときにはかなり重要な話し合いのテーマだというふうに考えております。
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赤松正雄#26
○赤松(正)委員 ぜひこの月末の訪中の際、今そういうふうに繰り返し続けて言うとおっしゃいましたけれども、言うべきはきちっと言っていただきたい、そんなふうに思います。
 こうした中国の動き、さらに違う角度でいきますと、例えば一般的に言われていることでは、沿岸海軍から外洋海軍化を目指すんではないのかとか、さまざまなことが指摘されております。特に、先ほど出されましたことしの防衛白書では、そうした中国の最近の動きについて強く警戒感をにじませる表現で書かれておりますけれども、今外務大臣からは、外交当局の方は全般的に中国全体の意思としての明確な表現がなかったというお話でございましたけれども、中国の意図を防衛庁としてはどういうふうにとらえているのか、まず防衛政務次官にお聞きしたいと思います。
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仲村正治#27
○仲村政務次官 お答え申し上げます。
 防衛庁が平素から実施する警戒、監視において中国の海洋調査船が広い海域で認められ、その一部ではケーブルを曳航するなどが確認されております。このため、防衛庁としても、御指摘のとおり、ことしの防衛白書において、日本領海を含む日本近海における中国の海洋調査船の活動に言及し、その活動が海洋調査と見られるとの分析を示しているところであります。同時にまた、中国の海洋調査船の個別の活動目的やその相互関係について、視認情報から確たることを申し上げるのは困難であります。
 防衛庁としても、中国の海洋調査船の動向に今後とも注目をしてまいりたい、このように考えているところでございます。
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赤松正雄#28
○赤松(正)委員 今のようなことは引き続き十分な注意を持ってしていかなくてはいけないと思いますが、やはり日本と中国との関係、私は別に中国を特に否定的にとらえたり、あるいは最近の動きを誇大にどうこう言うつもりはありませんけれども、日中関係の真の意味の発展というものを願う上においては、やはり的確にそういったことが見えるときにはきちっと言っていかなくちゃいけない、そんなふうに思います。
 そういう流れの中で、やはり日本と中国の関係を見たときに一番大事なポイントは、防衛当局相互のいわゆる直接対話、信頼醸成措置、CBMというふうに言われておりますけれども、こういう日中間の信頼感を高めていくそういうシステムというものが非常に重要だと思いますけれども、この日中防衛交流の現状について説明していただきたいと思います。
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仲村正治#29
○仲村政務次官 お答えいたします。
 自衛隊と中国軍との交流状況についてでありますが、一九九八年に大臣の相互訪問が実現をいたしております。そして、同年二月の防衛首脳会談では、両国間の防衛交流の促進について合意をいたしております。さらに、同年五月の会談では、今後の防衛交流の進め方に関し、大臣レベルの対話の継続的実施、そしてまた参謀総長の訪日及び自後早期の統幕議長の訪中、三番目に次官級協議の実施、四番目に分野別、軍種別に交流の積極的推進、五番目に艦艇相互訪問の実現に向けた事務的調整の実施等を突き合わせているところでございます。
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