扇千景の発言 (建設委員会)
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○扇国務大臣 今、岩屋委員からお話ございましたように、私、大臣に就任いたしますときに、まず、正直なことを申し上げて、本当にびっくりいたしまして、まさかまさかという、コマーシャルではありませんけれども、本当にそういう気がしたのは事実でございます。特に、女性第一号というそれをもってしても、いかに私がまさかと言った意味がわかっていただけると思うのです。
残念ながら、私、就任いたします前にテレビを見ておりまして、きょう、私、この席に座って一番複雑な心境をしましたのは、このお部屋に私の真っ正面に永年勤続の額が飾ってございまして、その方が逮捕されたニュースを私テレビで見ておりまして、そのときは、まさかこういう職につくとは思っていませんでした。私も長年存じ上げている方でございますから、まさかそんなことはないだろう、まして大臣室で云々ということを言われまして、新聞報道を見、テレビを見ましたから、まさかという私は気持ちがございました。それがやはり逮捕する限りは何らかのきちんとしたものを持っていらしての逮捕であろうと思いましたけれども。
そういうことで、私は、建設業界というのは、今までにも、御存じのとおり、あらゆる言葉で、いい面も悪い面も言われておりました。ゼネコンという言葉で言われ、あるいは談合という言葉で言われ、そういうふうに言われておりますけれども、私自身の中には、建設業の大切さというのは、岩屋委員も御存じのとおり、戦後今日まで五十五年たって、あれだけ復旧、復興した日本の現状を見ますときに、建設行政がいかに日本の復旧、復興に努力し、また皆さん方のお力添えで今日の日本をつくった、そういう戦後の五十五年の歴史を見ますときに、私は、大事な行政である。
にもかかわらず、その行政と今度の逮捕事件とがどうかかわり合っているのか、その点に関して、私を選ばれた方は、そういう疑惑を明快にしろと。そして、もしも疑義が持たれているのであれば、いささかでもそれを調べることがまず私に課せられた任務であろうと思って私は就任したわけでございます。
正直申し上げて、私が素人ですと申し上げたのは、私、党首という立場、保守党党首という立場もございますから、今まで出されます法案に関しての説明は建設省からもよく聞いておりますけれども、建設委員会に出たことがないということをもって私は申し上げたのであって、建設業界の、今まで建設省としての行政の役割の重要さは、今申し上げましたとおり、大きな貢献をしてきたと思っております。
そして、例えば、例を挙げますと、私は神戸出身でございますので、阪神・淡路大震災というあの五年前の大事故のときにも、私はすぐ現地に参りましたときに、みんなが命拾いしたのは、あるいは公共事業における文化会館でありますとか大きな建物、そういう建物の中にいて助かったということを私は神戸の皆さん方に聞きまして、そして現実を見まして、公共事業の中にもこういうことで皆さんの命を救う役に立った大事なこともあるんだと。けれども、今申しましたような、今回の元大臣の逮捕という大変ショッキングな事件の後でございましたので、私は、そういうことによって建設省自体が何か行政上ゆがめられた点があったのかなしや、そういうことに関しては重大な責任を持って就任したと思っています。
もっとも、浅学非才でございますから、幾ら勉強しても限られた能力でございますから、足らざるはぜひ皆さん方の委員会の審議によって、私も皆さんと一緒に建設行政の大事さというものを認識しながら前進できるように、私の知り得た情報はすべて情報開示をするということを就任のときに申し上げました。私はそのように一カ月努力してきたつもりでございますけれども、ぜひ当委員会におきましても建設的な御意見を賜って、私もともに歩ませていただければと思っております。