田英夫の発言 (決算委員会)

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○田英夫君 日本がアメリカと共同で研究を進めるというのは、海のイージス艦を使ったTMDだというふうに理解をしておりますけれども。
 話が飛んでしまいますが、一九六一年にアイゼンハワー大統領が大統領を辞任するときに、世界で初めて軍産複合体というものの存在を認めて、これが肥大化することを私は憂える、心配するという演説をしてやめたのでありますが、それまで、話が大きくなりますが、マルクス以来、産軍複合体とか軍産複合体というのは常にそういう議論になりました。しかし、資本主義国家側はその存在を認めなかった。ところが、一番の大将の、しかも軍人出身のアイゼンハワーさんがそれを認めた。私はそういう構造があると思わざるを得ないと思っています。
 これは、防衛庁に対しては厳しい話ですが、事実ですから仕方がありませんが、NECの問題が起きました。これは要するに防衛関係のあれを、過払いになっていたというのを返還する、三百億返すというような話になって、今そこまでは来ているわけですけれども、こういう問題を見てみますと、TMDも恐らくそうなるであろうと思うんですが、TMDのある部分などは特定の企業しかつくれない。NECのあの明るみに出た問題も事実ですけれども、NEC一社しかつくれない、そういうものが防衛関係のいわゆる兵器の中にはあるわけですね。
 そうなると、一体幾らなのかということが勝手に決められても対比するものがないんですよ。これ一種の軍産複合体的なそういう構造の中で防衛庁と関係企業が一つになってしまっていくという構造ができたら、憲法を持っている我が国にとって重大なことだと今考えざるを得ない。このことは、私は、非常に大きな問題とお互いに考えて事を進めなければいけない、配慮をしなけりゃいけないということだけ申し上げておきます。これはまた外交・防衛委員会などで議論をさせていただきます。
 同じような意味で、もう時間がありませんからこれも一方的に申し上げますけれども、次期防の問題、もう来年から始まりますね。それに関連をして、現在までの中期防の中でP3Cを百機という体制をとってこられました。これなども大いに反省をしていただきたいんですけれども、この間ロシアの潜水艦の事故がありました。あのソ連全盛期に、アメリカがソ連の原子力潜水艦を日本海で発見するために日本と手をつないでというか、日本の自衛隊、P3C百機体制ということになったと言われているわけで、事実だと思います。
 それで、当時、私どもも大変問題にいたしました。政府の御答弁は、P3Cは専守防衛の飛行機だ、潜水艦を発見する飛行機だから、攻撃するものじゃないからまさに日本にふさわしい、こう答弁をされた。ふさわしいかもしれないけれども、百機は世界一ですよ、圧倒的に。それまで四十九機だったものを五十一機ふやして百機にした。費用が百二十億の五十機で六千億という巨額のものを投じた、そういうP3Cですよ。今何に使うんですか、これは。そういうことになってしまう。
 今、ロシアの原潜はもう全盛期の何十分の一に減っております。この間事故を起こしたものは、その残った数少ない中の一つです。そういうことも含めて、決算委員会だから申し上げるわけではありませんけれども、防衛費というのは一つ一つが巨額なものになります。今度、空中給油機の問題も、防衛庁長官、私はぜひ御再考をしていただきたい。これは昨年も同じことを申し上げました。私どもからすれば、幸いにして与党の中から反対が出て見送られました。来年度予算に一機分二百億を概算要求で要求されるということを聞いております。
 P3Cは数もありましたが、そういうことも含めてひとつ外交・防衛委員会で改めて議論をさせていただきますけれども、本当に新しい時代の、本当に話し合いで平和なうちに近隣諸国と共存していくというそういう中で、もちろん防衛庁長官言われるように、防衛庁のお役目があることは理解をしながら──残念ながらゼロという数字になってしまいましたから、御答弁をいただくことを次の機会に残念ながらさせていただきますけれども、そういうことだけ申し上げて終わりたいと思います。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 田英夫

speaker_id: 16046

日付: 2000-08-29

院: 参議院

会議名: 決算委員会