平野貞夫の発言 (法務委員会)

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○平野貞夫君 よくわかりました。
 少年法の改正についても私は積極的推進、野党でございますが推進論でございますので、いずれまたこれから大臣と議論をすることがあろうと思います。
 そこで、今、大臣のお話を伺っていて感じたことなんですが、私は一言で言えば大人に原因があるんじゃないかと思うんです。我々に原因があるんじゃないかと思います、この少年犯罪の原因は。それで、大人といってもいろいろあるわけでございますが、特に我々国会議員、政治家の立場で考えますと、やはり政治家の姿勢にも相当遠因、その背景があるんじゃないかと思います。
 こじつけだと言われたら困るんですが、最近の政治家の個人個人のありようの問題、これがやはり非常に社会をおかしくしている原因の一つではないかというふうに私も反省して考えているわけでございますが、大臣の説明の中に「司法は、近代国家の基本である法の支配を現実のものとする役割を担う」云々という言葉がございます。この法の支配というものの本当の意味が我が国の社会で貫徹しているかどうかという問題、これが私は政治家の姿勢の問題だというふうに言いたいわけでございます。
 すなわち、法の支配というものを、ある法律の何条の規定の支配を受けているとか受けていないとかいう次元でなくて、法の根本精神なり制度のありようという哲学に我々がコントロールされるというのが近代国家の法の支配だと思うんです。
 例えば、個人的なことを申し上げて恐縮ですが、森総理大臣がかつて後援会の機関誌に何百万という広告費をもらって載っけた。私も国会で指摘したことがあるんですが、これはやっぱり政治資金規正法とか公職選挙法の脱法行為、いわゆる何々規定に明確に違反して犯罪を構成するかどうかという問題とは別に、制度の精神に明らかに反していると思っているんです。それから、最近では中川官房長官が休眠の政治団体をトンネルにして政治資金を集めたという報道がなされておるんですが、これなんかもやっぱりそういう法の支配の本質に私は反したものだと思うんです。
 ですから、どうも日本の法学教育の悪さというか、あるいは日本人の法意識といいますか、日本人の精神構造にも原因があるかもわかりませんが、大臣が近代国家の基本である法の支配と言う限りはぜひそういう点についてお考えを深めていただきたいと思いますが、いかがなお考えでしょうか。

発言情報

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発言者: 平野貞夫

speaker_id: 22130

日付: 2000-08-09

院: 参議院

会議名: 法務委員会