中山成彬の発言 (災害対策特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○中山委員長 これより会議を開きます。
 災害対策に関する件について調査を進めます。
 本日は、特に平成十二年有珠山の火山活動、伊豆諸島における火山・地震活動並びに秋雨前線及び台風第十四号に伴う大雨による被害及び対策状況について調査を進めます。
 去る八月二十二日、伊豆諸島における火山・地震活動及び被害状況調査のため、東京都三宅島、神津島、新島等に委員派遣を行いましたので、この際、私が派遣委員を代表いたしまして、便宜この席から調査の概要について御報告申し上げます。
 派遣委員は、自由民主党の稲葉大和君、中野清君、民主党・無所属クラブの日野市朗君、渡辺周君、山本譲司君、公明党の山名靖英君、自由党の山田正彦君、日本共産党の塩川鉄也君、社会民主党・市民連合の金子哲夫君、21世紀クラブの北村誠吾君、そして私、中山成彬の十一名であります。
 全行程、建設委員会と行動をともにいたし、派遣委員は合同して調査を行いました。
 三宅島におきましては、六月二十六日からマグマ活動に伴う地震が多発し、二十七日、海底で噴火しました。その後、七月四日ごろから雄山山頂直下で地震が観測をされ始め、八日、山頂が噴火し、以来、噴火活動は継続しております。
 この三宅島の火山活動等の影響により、六月末から三宅島西方海域で地震活動が活発化いたしました。新島、式根島、神津島、三宅島及びその周辺海域を含む領域では、地震活動が継続しています。八月二十一日までに、三宅島雄山の噴火が六回、震度六以上の地震が六回発生しております。
 このため、三宅村、神津島村及び新島村では、大きな人的被害、物的被害が発生いたしました。
 八月二十一日現在、主な被害状況は、三宅村で、人的被害、負傷者一名、住家等被害、半壊、損壊二十棟、道路被害九カ所、泥流八カ所、神津島村で、人的被害、死者一名、住家等被害、全壊一棟、半壊、損壊二十一棟、道路被害五十二カ所、がけ崩れ二十九カ所、地すべり三カ所、新島村で、人的被害、負傷者十四名、住家等被害、全壊三棟、半壊、損壊八十三棟、道路被害十七カ所、がけ崩れ八カ所であります。
 そのほか、全域にわたりまして、農作物、農林水産施設、公共土木施設、商工関係などに甚大な被害が発生いたしており、現在も、噴火、地震の頻発に伴い、その被害は拡大しております。
 推定被害額は、神津島村で約三十五億円、新島村で約三十八億円とされておりますが、三宅島においては、噴火、地震活動が継続していることから、現時点において、その算出は困難な状況であります。
 この一連の災害によりとうとい生命を失われた方の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、今なお、噴火、地震活動終息の見込みがつかない中、不安で不自由な生活を続けておられる皆様に対し、衷心よりお見舞いを申し上げる次第でございます。
 それでは、調査の内容について御報告申し上げます。
 派遣委員は、陸上自衛隊木更津駐屯地よりヘリコプターに搭乗し、三宅島、神津島及び新島を訪問した後、式根島を上空から視察いたしました。
 まず、三宅島に到着し、三宅村役場において、長谷川村長から被害状況の説明を聴取いたしました。
 引き続き、老人ホーム入居者及び児童生徒の島外避難、災害救助法の再適用等について要望がございました。
 また、派遣委員から、災害による人心の荒廃についての懸念、各産業の被害額、農林漁業被害の内容等について発言があり、意見交換がなされました。
 その後、被害地区に向かいました。
 三池地区においては泥流流下、御子敷地区及び赤場暁においては降灰、泥流、椎取神社及び三宅村建材工場においては泥土堆積の各状況を視察いたしました。
 次に、神津島に向かいました。
 神津島村役場では、山下村長から被害状況の説明を聴取いたしました。
 引き続き、被害を受けた公共施設の復旧復興への支援等について要望がございました。
 また、派遣委員から、観光業への影響、漁業の被害状況等について発言があり、意見交換がなされました。
 その後、避難勧告地域である与種地区に向かい、急傾斜崩落の現場を調査いたしました。
 村道沿いのよたね神社は土砂に埋まり、避難所として使用していたよたね会館は、土砂崩れの危険が迫っているため使用不能となっております。
 最後に、新島へ向かいました。
 新島村役場では、出川村長から被害状況の説明を聴取いたしました。
 引き続き、安全な道路の建設、公共施設の早期復旧、基幹産業の立て直し、村の財政への支援等について要望がございました。
 また、派遣委員から、観光業への影響、漁業の被害状況、若郷地区の児童生徒の状況等について発言があり、意見交換がなされました。
 その後、桧山地区に向かい、土砂崩れにより都道二百十一号線が寸断されている現場を調査いたしました。
 帰路、上空から式根島を視察し、木更津駐屯地に戻りました。
 以上が調査の概要でありますが、各島の変わり果てた状況を目の当たりにし、自然の猛威と、それによりもたらされる被害の甚大さを深く認識したところであります。
 なお、九月二日、三宅村においては住民の島外避難指示が発令されたため、避難された皆様は、避難先で不自由な生活を送っておられます。
 私どもは、火山、地震活動の一日も早い終息を祈るとともに、現地の速やかなる復旧復興がなされるよう力を尽くす決意を新たにいたしました。
 御報告を終わるに当たり、改めまして、被災された多くの皆様に心からお見舞いを申し上げるとともに、復旧復興対策に尽力されておられます関係者各位に対し、深甚なる感謝を申し上げる次第でございます。
 なお、本派遣の移動につきましては、陸上自衛隊第一ヘリコプター団の協力をいただいたことをつけ加え、ここに感謝の意を表したいと思います。
 また、今回の調査に御協力いただきました東京都、三宅村、神津島村、新島村などの関係者各位に心から御礼申し上げまして、報告とさせていただきます。
    —————————————

発言情報

speech_id: 115004339X00220001005_001

発言者: 中山成彬

speaker_id: 3891

日付: 2000-10-05

院: 衆議院

会議名: 災害対策特別委員会