春名直章の発言 (地方行政委員会)
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○春名委員 私は、日本共産党を代表して、政府提出の警察法の一部を改正する法律案に反対、民主党提出の警察法の一部を改正する法律案に賛成、社民党提出の警察法の一部を改正する法律案に対する修正案に反対の討論をいたします。
まず、本法案の審議が極めて不十分のまま打ち切られたことに対して、厳しく抗議するものです。
政府案に反対する最大の理由は、警察の不祥事の根絶に不可欠な外部監察の導入、国家公安委員会が警察から独立するために、みずからの手足となって国家公安委員会の活動を支えるという組織改正に踏み出していないからであります。
この間、警察の不祥事対策の柱の一つとして打ち出された特別監察で、監察をする側の関東管区警察局長と監察を受ける側の責任者である新潟県警本部長が、九年余にわたって行方不明だった女性が発見されたそのときに、報告を受けながら、駆けつけることもなく雪見酒とマージャンに興じていたという事実が発覚いたしました。さらに、管区警察局長に対する警察庁長官の処分は、処分なしの辞職というものでした。そして、それをそのまま国家公安委員会が追認したことに対して、国民の批判、怒りはピークに達したのであります。
これらの教訓から、こうした不祥事を二度と起こさないためにも、警察組織が警察組織をチェックする身内による監察制度とは区別した外部の人による監察制度を導入すること、そして、警察庁の言いなりにならない国家公安委員会制度の改革に踏み出すこと、この二点は絶対に落としてはならない改革の内容だったのであります。
しかるに、政府案は、この核心部分についての改正が全く盛り込まれておりません。これでは、国民の期待にこたえることは到底できません。また、政府案は、国家公安委員会を補佐する体制を強化するために警察庁の事務担当部門を拡充しようとしていますが、警察庁におんぶにだっこの現状のシステムをそのままにしておいて人員だけを増員するということは、国家公安委員会の警察依存をますます増幅することになりかねないのであります。
その点、民主党案は、国家公安委員会に独自の事務局を設置し、国家公安委員会に監察権を付与し、国家公安委員会が警察を監察するという外部監察制度の導入が図られており、賛成するものであります。
なお、社民党の修正案は、国家公安委員会の独立性の強化については評価するものでありますが、国家公安委員会とは別の警察監視機構をつくることについては意見を異にしますので、反対といたします。
以上で討論を終わります。(拍手)