東順治の発言 (本会議)

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○東順治君 公明党の東順治でございます。
 私は、公明党、自由民主党、保守党を代表いたしまして、ただいま議題となりました民主党・無所属クラブ、自由党、共産党、社会民主党・市民連合提出の議院運営委員長藤井孝男君解任決議案に対し、反対の立場から討論を行うものであります。(拍手)
 このたび、衆議院倫理選挙特別委員会で審議が行われた片山虎之助君外四名提出の公職選挙法の一部を改正する法律案は、十月十九日の参議院本会議で可決され、翌二十日の本院議院運営委員会において法案の取り扱いについて採決が行われ、賛成多数で倫理選挙特別委員会に付託されたものであります。
 これを受けて、同特別委員会は、二十三日にこの法案の趣旨説明と質疑を行ったのを初めとし、二十四日に質疑、二十五日は参考人質疑を含む質疑が粛々と行われ、合計九時間五十一分の審議を終えた後、質疑打ち切りの動議が賛成多数で可決され、採決に至ったものであります。
 同特別委員会で全く瑕疵なく可決されたこの法案は、昨日の議院運営委員会で取り扱いが協議されました。その結果、賛成多数で本会議に上程されることが決まったのであります。この間の議事運営については、国会法上もみじんも問題のないものでありました。
 にもかかわらず、野党は法案に反対という理由から、事もあろうに、日ごろより公正で民主的な議事運営を心がけてこられた、また温厚な人柄でもって知られる藤井孝男議院運営委員長を解任するという全く筋の通らない本決議案を提出したのであります。
 そもそも野党は、参議院で与党が提出した法案の審議に全く応じないばかりか、衆参両院の審議をボイコットし、異常とも言える国会の状況をつくり出すに至りました。そのため、この審議拒否戦術は厳しい国民の批判を受けることになり、衆議院では一転して審議に応じたものの、なおかつ、審議引き延ばしを図ろうとする意図のためか、既に参議院で可決された法案の対案を、あろうことか、この二十三日になって衆議院に提出してきたのであります。
 私は我が耳を疑いました。本当に議会制民主主義のもとで真摯に議論をしたいのであれば、当然、参議院で法案を出してくるのが議会人の常識であります。(拍手)
 このような議会の常軌を逸脱した単なる審議引き延ばしのためのパフォーマンスは、到底受け入れられるものではありません。
 そうした流れの中で提出してきたのが、今議題となっている議運委員長の解任決議案であります。
 この決議案の提案理由に、十月五日の本会議で与党提出のいわゆるあっせん利得処罰法案の趣旨説明、質疑を行い、野党提出の対案については、本会議質疑を省略して特別委員会に付託したが、今日に至るまで全く審議されていないと批判しております。しかし、これは全くおかしな話と指摘せざるを得ません。
 与党が、十月五日の本会議で、与野党双方のあっせん利得処罰法案の審議を行おうと提案しているにもかかわらず、本会議質疑をボイコットし、特別委員会での審議もまたボイコットしたのはまさに野党の側であります。みずから提出した法案の趣旨説明すら行わず、後になって審議をしなかったと批判するのは小学生ですら使わないへ理屈です。
 私は、こうした根拠のない解任決議案には断じて賛成できません。
 委員長の職責は、審議を促進することにあります。委員長の円満な議事運営は、いかに民主的な議事運営に努められる委員長であったとしても、円満な人たちがいてこそ初めてなされるものであります。したがって、意見が対立する案件では、与えられた職権を行使することは当然許されるものでございます。
 今国会、七十二日間というまことに短い会期の中で、野党は二十日間にもわたってすべての審議を拒否したために、重要法案がまさに山積状況でございます。
 このような状況下で、藤井議運委員長のもと開催された昨日の議院運営委員会で本日の本会議での法案採決が決定されたことは、極めて当然の措置であり、全く瑕疵のないものでございます。ルールにのっとり、誠心誠意をもって議会運営に当たられ、国政に精魂を傾けられている委員長の気持ちをおもんぱかれば、まさにやみ討ちに遭うがごときものでございます。
 野党各党は、正しい民主主義の議会ルールに従って、今後は正々堂々とした言論戦を展開されんことを強く強く訴えまして、私の反対討論を終わります。(拍手)

発言情報

speech_id: 115005254X00720001026_009

発言者: 東順治

speaker_id: 33177

日付: 2000-10-26

院: 衆議院

会議名: 本会議