河野洋平の発言 (外交・防衛委員会)

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○国務大臣(河野洋平君) 北朝鮮の動向は、いつも申し上げておりますように、昨年の後半から北朝鮮が国際社会とのかかわりを持つという、言ってみれば新たな外交政策をとっているかのように見えます。そして、ことしの六月には南北の首脳会談ということで緊張緩和への一つの流れができてきた。そして、先般の米朝関係を思い切って進めるのではないかと思われるような相互訪問が行われて、アメリカの国務長官が史上初めてピョンヤンを訪問するというようなことになって、この流れはさらに大きく速くなっていくのではないかと見る向きもございましたけれども、実はそう簡単ではない部分もあって、この十月、十一月に入ってみると、なかなか北朝鮮の動きというものがむしろ非常にスローダウンしてきている。
 米朝関係も、国務長官は行った、直ちに大統領もピョンヤン訪問があるのではないかというふうに言われておりましたけれども、大統領のピョンヤン訪問も、もちろん選挙という状況もありましたから、この選挙が終わるまでは恐らく何にも動きはないだろうと。さらに、来週に控えましたAPECの首脳会議前には恐らく動きはないだろうという見方の方が今強くなって、あったとしても十一月の後半から十二月ではないかというふうに言われていて、むしろ非常にアメリカのマスコミを初めとして慎重論も強くなってきたと。少しスローダウンしている状況のように思えるわけです。
 そういうことの影響もございましょうか、日朝の国交正常化交渉も、非常にお互いに深みのある議論はいたしましたけれども、双方が非常に慎重でございまして、双方がといいますか、先方が非常に慎重でございまして、我々としても交渉担当者が、先方との了解もあって交渉の中身については外に一切出さないということになりました。次回の交渉も、双方の準備ができたらやるということで、次回の交渉の具体的な日取りもまだ決まっていないという状況でございます。
 しかし、私は、余りここは焦る必要はないと。むしろ、議員がお話しになりましたように、拉致問題など我が国国民の生命にかかわる重要な問題、こうした基本的な問題については、これは決して避けて通れる問題ではございませんから、こうした我が国の主張をきちっとして、そして国民の納得のいく形で正常化交渉を進めるというふうにしなければならない、こう考えているところでございます。
 ロシアとの関係も、これはクラスノヤルスク合意というのがございまして、二〇〇〇年に領土問題を解決して平和条約を締結するべく全力を尽くすという両国首脳の合意がありますから、これは、この二〇〇〇年最後までこのクラスノヤルスク合意を実現するために努力をしたいと考えておりまして、先般もモスクワでいろいろ話をしてまいりました。
 十五日の日ロ首脳会談、これはブルネイで行うわけですが、日ロ首脳会談がどういうやりとりになるかというものもよく我々としては関心を持って見たい、こう思っております。

発言情報

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発言者: 河野洋平

speaker_id: 31577

日付: 2000-11-09

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会