川口順子の発言 (国土・環境委員会)

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○国務大臣(川口順子君) 環境庁長官の川口でございます。
 第百五十回国会における参議院国土・環境委員会の御審議に先立ちまして、環境行政に対する私の所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いしたいと存じます。
 私は、本年七月に環境庁長官に就任以来、広範にわたる環境問題に取り組んでまいりました。来るべき二十一世紀を人類社会が健全に存続できる環境の世紀とするためには、決して避けて通ることのできない課題が山積しております。
 人類の存続にかかわる重大な環境問題として、地球温暖化への取り組みが喫緊の課題となっております。平成九年十二月、京都で開催された気候変動枠組み条約第三回締約国会議におきまして、我が国が議長国として京都議定書を取りまとめました。それから約三年を経た今、京都議定書の発効に向けて、吸収源の問題、排出量取引等の京都メカニズムの実施方法、削減目標量の遵守のための担保措置、開発途上国との関係の整理等について合意を得なければなりません。
 その合意を得るための第六回の締約国会議、いわゆるCOP6がオランダのハーグにおきましていよいよ今月十三日から開催されます。私は、就任以来、非公式閣僚会合などに積極的に出席し、各国の担当大臣や国際機関のリーダーとじかに顔を合わせ、率直な意見交換を行ってまいりました。
 二〇〇二年までの京都議定書の発効を目指し、各国による議定書締結が可能となるような合意が得られるよう引き続き全力で国際交渉に当たるとともに、国会のお許しが得られれば、私自身が閣僚会合で主導的な役割を果たし、COP6の成功のために最大限の努力を尽くしてまいります。あわせて、我が国みずからも議定書を締結することが可能となるよう、我が国に課された温室効果ガスの六%削減目標を確実に達成するための国内制度の構築に総力で取り組みます。
 地球温暖化の問題と並ぶ人類共通の課題として、フロンガスによるオゾン層の破壊の問題も深刻であります。
 我が国においては、特定フロンであるCFCの排出量が現在ピークを迎えている一方、自主的な取り組みによるフロンの回収率は依然伸び悩んでおり、新たな制度の確立が急がれる旨、各方面から指摘がなされております。環境庁といたしましても、問題解決のため鋭意対応を進めてまいります。
 一方、国内では、大量の廃棄物の発生、最終処分場の逼迫、不法投棄の増加が依然として大きな社会問題となっております。この問題の解決のため、さきの通常国会において成立した循環型社会関連六法の的確な施行のための準備を着実に進めてまいります。
 さらに、来年一月に省庁再編により廃棄物行政が環境省に一元化されることを踏まえ、これまで以上にリーダーシップをとり、政府一体となった総合的な廃棄物・リサイクル対策を推進し、循環型社会の形成を確実に進めてまいります。
 これらの課題のほかにも、大都市における自動車による大気汚染への早急な対応、ダイオキシン、環境ホルモン、PCB等の化学物質対策の充実、水環境、土壌環境の保全、人間と自然との共生等、環境庁が取り組まなければならない課題は山積しております。
 私は、大臣に就任する前に民間企業で働く経験をいたしましたが、環境問題を解決していく上では、幅広く国民の皆様の御理解を得ることが必要であり、環境庁が経済界、NGOを初めとした国民各層との対話をこれまで以上に深めていくことが不可欠であると痛感いたしております。来年一月の環境省発足を控え、国民の皆様からの声に謙虚に耳を傾け、これまで述べてまいりました諸課題を着実に解決し、恵み豊かな環境を二十一世紀へ確実に引き継げるよう全力で取り組んでまいります。
 溝手委員長を初め委員各位におかれましても、環境行政の一層の推進のため、今後とも御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 川口順子

speaker_id: 3821

日付: 2000-11-07

院: 参議院

会議名: 国土・環境委員会