栗山嘉明の発言 (国土・環境委員会)
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○参考人(栗山嘉明君) ダンピングが現実に行われている例が多いんですが、その中で問題と思われるのは、一つは総額請負主義、一括請負といいますか、つまり金額そのもので落札させる。先ほど低額入札というふうに言いましたけれども、一発入札ですか、そういうふうに言われましたけれども、そういうところにあるのではないか、一つの問題はそこにあるだろうと。
つまり、私たちは予定価格は事前公表をすべきだというような考え方を持っているんです。そうすると、ダンピングをするとかそういうことを言っても、どこに問題があるのか出てくるという姿になるわけです。その中でどこは削ってはいけない、どこは削ってもいいものかという企業努力がかなり明確になるだろうという感じがするんです。したがって、そういうような今のやり方、これは責任施工とセットにしてたしか出てきたような気がするんですが、そのところを一つは検討することが必要なんではないかというように思うわけです。
もう一点は、一方で建設省の言っているコストダウンというものが、利益を追求するということが今ある意味でいうと大手ゼネコンの場合は至上命令になっているわけです。不良債権をとにかくなくすということから至上命令になっていますから、その部分とコストダウンという政策があって、そのコストダウンの政策の考え方の中では、裏づけなしに公共価格のみを下げるような性急な方法で下請企業や労働者等が不当なしわ寄せをこうむるようなことをしないようにするべきだというのが、このコストダウンの基本的な考え方の一つであるにもかかわらず、ダンピングをしてさらにそれを下にたたいていくということが現実に行われているという、この問題をどう整理するかというのが一つの問題であると思います。
それからもう一つは、期間の問題なんですね。ダンピングをするということがよい品質のものがやはりできないという結果を私は先ほど述べたわけですけれども、そういう中で、この建物は三十年でいいものなのか百年、二百年もたせるようなよいものをつくるべきなのかというように考えた場合に、コストの問題をもう一つ洗い直してみることも必要ではないかなというふうに思うわけです。
したがって、ダンピング防止ということは私たちにとっても非常に大事な問題であるというふうに考えているわけです。