松崎俊久の発言 (国民福祉委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○松崎俊久君 医師会が聞いているというふうにお考えなんでしょう、非常にあいまいなお答えでしたが。
 とにかく、あの高知の病院数の多い、ベッド数の多い状態、これがはっきり言って高知に代表される日本の医療制度の諸悪の根源であります。ここにメスが入らない限り、この赤字の問題は永久に解決しないだろうと思っています。こういうところに大胆に厚生省は非常な決意を持って切り込んでいただきたいというふうに考えます。
 それに引きかえて長野、何も今井委員の出身地を褒めるわけではありませんが、長野は寒い、そして山の中、しかも海から遠く新鮮な魚は手に入りにくいというような条件の中で、日本一の平均寿命を達成し、しかも医療費は安いというようなこと。
 この両極端をきちんと国民に示したら国民は怒りますよ。まだ少数の国民しか知らないからこういう現状が許されるのであって、ぜひともこの抜本改革にはベッド数の問題、看護婦は将来必ず一対一を目指していただきたい。そして、在院日数は二週間以内に断固として抑え、かつベッド数は半分に減らすと。これを実現しなければ日本の赤字問題は解決しないだろうと思っております。
 さて問題は、ここからもう一歩突っ込んで考えていきたいと思うのでありますが、構造疲労をもたらしている医療提供体制というものはぜひとも抜本改革で直していただくとして、予防に目を向けていく必要があるだろうと思います。建設的にこの赤字問題を解決するには、病気を減らす、そして病気に手を加えるのを極めて合理的な加え方をするということ以外に解決する手段はありません。
 そうしますと、私、この分厚い、健康日本21の問題を何遍か読み返してみましたが、私の後輩たちがいっぱい名前を連ねておりますので、ああ、この内容はあいつが言った内容だなとか、この内容はだれの発言が恐らく取り入れられたんだろうと手にとるようにわかりますが、とにかくこの内容を拝見していますと、非常に精密には一見書いてあります。なるほど今の若い研究者たちが、教授たちが非常に熱心に討論した様子というものがよくよくわかるのですが、しかし致命的な欠陥も同時に見えます。地域的な考察というものが全くここの中には入っておりません。
 ここを意識的に避けて通ったのかどうか知りませんが、先ほどの高知対長野の問題のように、この背景にあるベッド数が多いとか少ないとか、医療費が高い少ないというような背景にある問題として、本当に病気が多いのか、健康状態がどうなのかというような問題へのメスが入っていれば、私もこの健康日本21が医療制度の改革の問題をわきから強力に促進する内容であるというふうに認められると思うんですが、どうもそれが感じられません。どうして地域的な問題というものに目を向けないでこの健康日本21が書かれているのか。その思想がやはり医療制度のこの地域差、医療提供体制の地域でこぼこを生んでいる一つの原因だろうと思っております。
 極めて問題なのは、要するに私たち選挙民の信託を受けて当選してくる、特に地区選出、選挙区選出の議員さんたちに、自分の選挙区がどのような健康状態にあるのかおわかりでしょうかと聞いた場合、わかる議員がほとんどおりません。〇・一%いるかどうかというような程度であります。よもや厚生大臣並びに政務次官はそんなことはないだろうとは思いますが、とにかく日本の健康状態が非常に悪い状態、もう本当に気の毒なほど悪いというのは、津島大臣の御出身の青森県と政務次官の御出身の大阪府であります。非常に平均寿命が短い。
 私、近いうちにインターネットで流しますからごらんになっていただきたいんですが、全自治体をある程度のプラス、マイナスの幅、〇・五歳ぐらいの幅で切って色で分けてみますと、その県の自治体が全部悪いところに入ってしまうのが青森県、秋田県それから大阪府であります。大阪府はこのごろ一つぐらい抜けてきました、平均に近づくところが出てきましたが、それに引きかえ長野県は全自治体が全部いいところにランクされています。こういう地域差というものをぜひとも認識した上で、この健康日本21なり、あるいは今度の医療制度の改革に当たってベッド数の配置などをぜひ考えていただきたいというふうに思っております。
 その中で地域差の問題を見てまいりますと、まず疾病別に見た場合に、ここは大変な問題を抱えているなというような地域があります。特に今問題になっておりますC型肝炎、これが一番わかりやすい病気ですから、地域にも固まっておりますので、C型肝炎が濃厚に固まっている地域というものを一つ御紹介したいと思いますが、これは日本で一番ここぐらい固まっているところはないだろうというところです。C型肝炎から発生する肝がんの死亡率で推定していくと、全国を一〇〇とした場合に、男が約三〇〇、二九七ですが、男が三〇〇、女が五五〇という地域が日本に存在します。私の郷里の近くにあります福島県の平田村というところであります。ここを先頭にして全国に幾つかこういう地域があります。
 C型肝炎の対策として、厚生省、患者たちは医原病であると。C型肝炎というのは本人の意思とは全く、本人の不注意その他はなく、ほとんどがこれは医者によってつくられた、医療行為によってつくられた病気というふうに患者は感じておりますし、私も大部分、例外を除いてはもうほとんどこのC型肝炎は医原病だと思っております。
 この医原病としてのC型肝炎などを今後医療の中でどうとらえていくつもりなのか、どういうような政策を持って対応なさるおつもりなのか、そして地域的に大きな差があることに対する対策をどのようになさるおつもりなのか、これを伺います。

発言情報

speech_id: 115014333X00620001128_051

発言者: 松崎俊久

speaker_id: 6278

日付: 2000-11-28

院: 参議院

会議名: 国民福祉委員会