富樫練三の発言 (地方行政・警察委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○富樫練三君 いや、実態はそうじゃないと思うんですね。では、全国の町村に今全部博物館があるのか、電車が全部通っているのか、交通はちゃんと整っているのかというと、そうじゃないと思うんです。特に中山間地に行けばそういう状況は整っていないというのが現実だと思うんです。
財政的な援助がない限りそういう都市施設ができる可能性はほとんどないというのが今地方財政の現状だと思うんです。それほど地方財政は今豊かじゃないです、御承知のように。ですから、そういうことになって、この期間にどんどん合併して三万以上の市がどんどんできる、しかし都市施設はちゃんと整っていないということになれば、第二次勧告が言っているような状況が出てくると思うんです。要するに、都市としての実体を有しない市がたくさんできる。将来にわたって、あのときに合併したところは行政水準がほかの市に比べると低い、こういうことが現状としてずっと続くと思うんですね。
そこで、大臣に伺うんですけれども、要するにこれは合併のために人口三万、そしてそれ以外の要件は全部削除する、こういうことになるわけなんです。すなわち、合併先にありきなんですよ、この考え方は。ということなんですね。そこで、実はこの間、私ここで質問したときにこう聞いたんです。合併は国策に資するということかという質問に対して、大臣は、考え方はそのとおりと、こういうふうに答弁しました。すなわち、合併というのは国策なんだ、こういうことであったと思うんですね。
一方で、この間の十一月十五日、大臣も参加したと思うんですけれども、武道館で全国の町村議会議長全国大会が開かれました。ここの壇上には、強制するな市町村合併という大きい垂れ幕がかかっていましたよね。大臣も見たと思うんです。町村議長会ではそういうふうになって、ここで大臣はあいさつしました。私も壇上でそのあいさつを聞かせていただいたわけなんですけれども、市町村合併は避けて通れない課題だというふうに大臣はあいさつしましたよね。その直後に全国の町村会の会長さんがあいさつしました。そのあいさつは、合併は自主的でなければならない、決して強制しないよう強く要望すると、大臣と全然違うことをあいさつしたんですよ、同じ壇上で。この大会の決議ではこういうふうに言っているんです。「政府・国会は、市町村合併の推進にあたっては、あくまで強制的な合併とならないよう、強く要望する。」と、こういう決議が出されました。
もう一つ、九月十三日に総理官邸で開催された政府主催の全国の都道府県知事会、ここで土屋義彦、埼玉の知事ですけれども、全国知事会の会長ですね、全国一律に一定の目標を設定しこれを強制するようなことをしないで、あくまでも地域住民の意思を尊重した自主的な取り組みを基本とすべきであります、こういうふうに知事会の会長があいさつをしているんですね。
ですから、地方にはそういう声がたくさんあるんですよ。強制するなと、こういう声がたくさんあります。ところが、政府の方は上からの合併をどんどん進めようと、こういうふうに言っているんですね。自治大臣は地方分権を進めようという立場でしょう。地方分権を進めようという立場の人が上から合併をどんどん進めるというのは、言っていることとやっていることが違うんじゃないかと思うんですけれども、大臣、どうですか。