中野寛成の発言 (外務委員会)

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○中野(寛)委員 何日たちましたか、やっと質問の時間が参りました。アメリカでいうと、さあ仕事を始めよう、こう言うのかもしれませんが、若干のお尋ねをいたしたいと思います。
 イギリスの、もう百年ぐらい前にもなると言われることわざに、腐った卵ではおいしいオムレツはつくれないということわざがあります。サンドイッチ地方における選挙違反や汚職事件などに端を発して、あのイギリスの有名な政治腐敗防止法ができましたが、サンドイッチに挟んだと言われるオムレツに事寄せて、腐った卵ではおいしいオムレツはつくれない、腐った政治ではいい暮らしができないということわざができたと言われております。
 政治改革、行政改革、経済構造改革、外務省改革など、今、時代の変化に取り残された、または長い間の悪弊によって生まれたうみを出さなければいけないという改革の必要性というのは、これはだれしもが一致して思うことであります。外務省の改革もまた、大臣の正しい正義感に基づいて積極果敢に行われることを期待したいと思います。
 しかしながら、これはドイツのカール・シュミットさんがまだ西ドイツ時代におっしゃった言葉でありますが、大胆な改革を唱える人は静かに語りなさい、改革ができない人は激しい言葉でカムフラージュしなさい、こういった言葉があります。大変印象に残っております。
 今、日本は小泉さんを中心にして改革と大声で叫ばれておりますが、私は、最近までの田中外務大臣の言動を拝見いたしますと、決して大胆な改革をする人の注意深さがあるとは思えない。それが先ほど来の一連のことにつながってしまったというふうに思います。大変残念です。
 そういう意味で、ぜひ、これからの改革について本当の熱意を持っておられるとするならば、いわゆる大阪弁で言う、ええ格好しい的なパフォーマンスではなくて、まさに静かにその実を上げる具体的な努力をしてもらいたいものだと思います。
 先般来、いろいろ資料要求などトラブルが続いておりますが、これは、事の真偽は別にいたしまして、北京における各国の外務大臣との会談、また訪米された際のパウエル長官との会談等について、言った、言わないのことがいろいろ問われております。私は、今ここでその真偽を問おうとしているのではありません。
 例えば、それは、だれかが漏らしたのだ、捏造したのだ、だれかがゆがめたのだと後で幾ら言いわけをしても、会談をした相手は一番よく知っております。もし、国民を、または若い議員の皆さん、国会の皆さんを一時的にだます、または取り繕うことができたとしても、それが取り繕いであれば、会談の相手の不信を買い、それが残り、日本の外交に支障を来すことだけは間違いがありません。
 むしろ私は、大変恐縮ですけれども、外務大臣は人の非難と自分の言いわけは実に天才的にうまいと思っています。そうではなくて、私は、要領よくその場をしのぐというのではなくて、日本外交の真髄、あり方、国益ということを真剣に考えて、反省すべきは猛省をして、私は、この重大な時期に日本の外交に向かって対応してもらいたいというふうに思っているのです。
 また、今回の三権分立の問題もありますが、三権分立のもっと前の話だと思います。これは、意図はなかったと大臣はおっしゃるが、しかし、わざわざ外務委員長に電話をし、そして鈴木氏の名前を挙げ、質問時間に触れたということは、これは、意図がなかったけれどもと先ほど言われたけれども、意図がなくてどうして電話をかけるのでしょうか。そういう言葉のごまかしをすっきりとやめて、いや、そういう意図でかけたけれども、あれは間違いであったと、もっと率直にお認めになったらいかがでしょうか。
 あなたのコメントは、常にどこかに逃げがある、言いわけがあるというふうに思えてならないのです。その逃げや言いわけは、その場を取り繕うことができても、必ずその不信感は相手の心に残るのです。そのことを大臣は肝に銘じてやっていただきたいと思うのですが、どうお考えですか。

発言情報

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発言者: 中野寛成

speaker_id: 16312

日付: 2001-06-27

院: 衆議院

会議名: 外務委員会