外務委員会
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会
会議録情報#0
平成十三年六月二十七日(水曜日)
午前十時開議
出席委員
委員長 土肥 隆一君
理事 河野 太郎君 理事 下村 博文君
理事 鈴木 宗男君 理事 米田 建三君
理事 桑原 豊君 理事 上田 勇君
理事 土田 龍司君
池田 行彦君 倉田 雅年君
小島 敏男君 高村 正彦君
桜田 義孝君 下地 幹郎君
虎島 和夫君 中本 太衛君
原田 義昭君 宮澤 洋一君
望月 義夫君 山口 泰明君
伊藤 英成君 木下 厚君
首藤 信彦君 中野 寛成君
細野 豪志君 前田 雄吉君
丸谷 佳織君 赤嶺 政賢君
阿部 知子君 東門美津子君
柿澤 弘治君
…………………………………
外務大臣 田中眞紀子君
外務副大臣 杉浦 正健君
外務大臣政務官 丸谷 佳織君
外務大臣政務官 小島 敏男君
外務大臣政務官 山口 泰明君
政府参考人
(内閣府政策統括官) 襲田 正徳君
政府参考人
(内閣府沖縄振興局長) 安達 俊雄君
政府参考人
(防衛庁運用局長) 北原 巖男君
政府参考人
(防衛施設庁長官) 伊藤 康成君
政府参考人
(外務省大臣官房長) 飯村 豊君
政府参考人
(外務省大臣官房文化交流
部長) 横田 淳君
政府参考人
(外務省総合外交政策局長
) 谷内正太郎君
政府参考人
(外務省アジア大洋州局長
) 槙田 邦彦君
政府参考人
(外務省北米局長) 藤崎 一郎君
政府参考人
(外務省欧州局長) 小町 恭士君
政府参考人
(外務省欧州局ロシア課長
) 小寺 次郎君
政府参考人
(外務省経済協力局長) 西田 恒夫君
政府参考人
(外務省条約局長) 海老原 紳君
政府参考人
(特命全権大使オランダ国
駐箚) 東郷 和彦君
政府参考人
(国土交通省航空局長) 深谷 憲一君
政府参考人
(海上保安庁長官) 縄野 克彦君
外務委員会専門員 黒川 祐次君
—————————————
委員の異動
六月二十七日
辞任 補欠選任
小島 敏男君 倉田 雅年君
東門美津子君 阿部 知子君
同日
辞任 補欠選任
倉田 雅年君 小島 敏男君
阿部 知子君 東門美津子君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
国際情勢に関する件
————◇—————
この発言だけを見る →午前十時開議
出席委員
委員長 土肥 隆一君
理事 河野 太郎君 理事 下村 博文君
理事 鈴木 宗男君 理事 米田 建三君
理事 桑原 豊君 理事 上田 勇君
理事 土田 龍司君
池田 行彦君 倉田 雅年君
小島 敏男君 高村 正彦君
桜田 義孝君 下地 幹郎君
虎島 和夫君 中本 太衛君
原田 義昭君 宮澤 洋一君
望月 義夫君 山口 泰明君
伊藤 英成君 木下 厚君
首藤 信彦君 中野 寛成君
細野 豪志君 前田 雄吉君
丸谷 佳織君 赤嶺 政賢君
阿部 知子君 東門美津子君
柿澤 弘治君
…………………………………
外務大臣 田中眞紀子君
外務副大臣 杉浦 正健君
外務大臣政務官 丸谷 佳織君
外務大臣政務官 小島 敏男君
外務大臣政務官 山口 泰明君
政府参考人
(内閣府政策統括官) 襲田 正徳君
政府参考人
(内閣府沖縄振興局長) 安達 俊雄君
政府参考人
(防衛庁運用局長) 北原 巖男君
政府参考人
(防衛施設庁長官) 伊藤 康成君
政府参考人
(外務省大臣官房長) 飯村 豊君
政府参考人
(外務省大臣官房文化交流
部長) 横田 淳君
政府参考人
(外務省総合外交政策局長
) 谷内正太郎君
政府参考人
(外務省アジア大洋州局長
) 槙田 邦彦君
政府参考人
(外務省北米局長) 藤崎 一郎君
政府参考人
(外務省欧州局長) 小町 恭士君
政府参考人
(外務省欧州局ロシア課長
) 小寺 次郎君
政府参考人
(外務省経済協力局長) 西田 恒夫君
政府参考人
(外務省条約局長) 海老原 紳君
政府参考人
(特命全権大使オランダ国
駐箚) 東郷 和彦君
政府参考人
(国土交通省航空局長) 深谷 憲一君
政府参考人
(海上保安庁長官) 縄野 克彦君
外務委員会専門員 黒川 祐次君
—————————————
委員の異動
六月二十七日
辞任 補欠選任
小島 敏男君 倉田 雅年君
東門美津子君 阿部 知子君
同日
辞任 補欠選任
倉田 雅年君 小島 敏男君
阿部 知子君 東門美津子君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
国際情勢に関する件
————◇—————
土
土肥隆一#1
○土肥委員長 これより会議を開きます。
国際情勢に関する件について調査を進めます。
この際、衆議院外務委員会理事会協議による総意に基づき、委員長より田中外務大臣に対して一言申し上げます。
これまでの当委員会における大臣の答弁は、多くの質疑者の趣旨とかみ合っていない部分が多々見受けられ、会議の成果が得られていないという不満が多く出ております。したがって、委員の質問には的確に答弁されるように厳重に注意申し上げます。
この際、外務委員会を代表して田中外務大臣に対して質問します。
去る六月六日及び七日の二度にわたる当委員会からの資料提出要求に対し、大臣からいずれも提出できない旨の回答をいただきました。
そもそも今回の事態は、外務省の文書が何らかの意図から報道されるに至り、当委員会としてはそれを解明する責任を覚えたのに端を発します。この資料要求は、当委員会の質疑に不可欠なものであるという共通認識に立って、与野党全会一致で決定したものであります。
立法府の国政調査権を顧みない大臣の姿勢は到底容認できるものではありません。委員長として大臣に対し、強く遺憾の意を表するとともに、今後は、情報公開の原則に立ち、仮に資料提出や公開ができない場合でも、包括的説明による、委員各位の納得できるような態度をとるべきと考え、厳重に申し入れ、外務大臣の公式の答弁を求めるものであります。
この発言だけを見る →国際情勢に関する件について調査を進めます。
この際、衆議院外務委員会理事会協議による総意に基づき、委員長より田中外務大臣に対して一言申し上げます。
これまでの当委員会における大臣の答弁は、多くの質疑者の趣旨とかみ合っていない部分が多々見受けられ、会議の成果が得られていないという不満が多く出ております。したがって、委員の質問には的確に答弁されるように厳重に注意申し上げます。
この際、外務委員会を代表して田中外務大臣に対して質問します。
去る六月六日及び七日の二度にわたる当委員会からの資料提出要求に対し、大臣からいずれも提出できない旨の回答をいただきました。
そもそも今回の事態は、外務省の文書が何らかの意図から報道されるに至り、当委員会としてはそれを解明する責任を覚えたのに端を発します。この資料要求は、当委員会の質疑に不可欠なものであるという共通認識に立って、与野党全会一致で決定したものであります。
立法府の国政調査権を顧みない大臣の姿勢は到底容認できるものではありません。委員長として大臣に対し、強く遺憾の意を表するとともに、今後は、情報公開の原則に立ち、仮に資料提出や公開ができない場合でも、包括的説明による、委員各位の納得できるような態度をとるべきと考え、厳重に申し入れ、外務大臣の公式の答弁を求めるものであります。
田
田中眞紀子#2
○田中国務大臣 おはようございます。
今回の件で、土肥委員長を初めといたしまして委員各位に御迷惑をおかけいたしましたことを改めて心よりおわび申し上げます。御注意に関しましては、これを厳粛に受けとめております。そして、質疑者の意図を十分に踏まえて、今後、より的確な答弁を行うよう努力をいたします。
それから、資料要求の件でございますけれども、外務委員会から提出要求のあった各国との二国間会談の記録を明らかにすることは、相手国、関係国等との信頼関係を損なうおそれがありますし、適切ではないと判断をいたしております。
しかしながら、国政調査権の重要性を十二分に認識もいたしております。したがって、できる限り包括的な形で委員会等の場で御説明をし、委員各位に納得していただけるよう答弁に努めてまいる所存でおります。
この発言だけを見る →今回の件で、土肥委員長を初めといたしまして委員各位に御迷惑をおかけいたしましたことを改めて心よりおわび申し上げます。御注意に関しましては、これを厳粛に受けとめております。そして、質疑者の意図を十分に踏まえて、今後、より的確な答弁を行うよう努力をいたします。
それから、資料要求の件でございますけれども、外務委員会から提出要求のあった各国との二国間会談の記録を明らかにすることは、相手国、関係国等との信頼関係を損なうおそれがありますし、適切ではないと判断をいたしております。
しかしながら、国政調査権の重要性を十二分に認識もいたしております。したがって、できる限り包括的な形で委員会等の場で御説明をし、委員各位に納得していただけるよう答弁に努めてまいる所存でおります。
土
土肥隆一#3
○土肥委員長 そうすると、重ねて質問いたしますけれども、今後、この私たちが要求いたしました資料要求はどういう形でおこたえになるのでしょうか。包括的にとおっしゃいましたが、どういう態度をおとりになるのか、教えてください。
この発言だけを見る →田
土
田
土
土肥隆一#7
○土肥委員長 いいですね。
次に、田中外務大臣の私に対する電話発言問題についてお聞きします。
大臣は、二十二日の当委員会での私からの質問に対し、大変御迷惑、誤解を招きましたことにつきましておわび申し上げますと答弁されました。その後、昨二十六日の衆議院議院運営委員会に福田官房長官が出席し、内閣を代表してこの問題で陳謝したにもかかわらず、議運の前の閣議後の外務大臣のぶら下がり記者会見では、到底陳謝とは受け取れぬ発言をしている事実が判明いたしました。
大臣は、今もなお外務委員長への発言は立法府への介入であると思っておられないのではないですか。大臣の真意をお聞かせください。
一問一答ということになっていますから、まず一番目のパラグラフについてお答えください。
この発言だけを見る →次に、田中外務大臣の私に対する電話発言問題についてお聞きします。
大臣は、二十二日の当委員会での私からの質問に対し、大変御迷惑、誤解を招きましたことにつきましておわび申し上げますと答弁されました。その後、昨二十六日の衆議院議院運営委員会に福田官房長官が出席し、内閣を代表してこの問題で陳謝したにもかかわらず、議運の前の閣議後の外務大臣のぶら下がり記者会見では、到底陳謝とは受け取れぬ発言をしている事実が判明いたしました。
大臣は、今もなお外務委員長への発言は立法府への介入であると思っておられないのではないですか。大臣の真意をお聞かせください。
一問一答ということになっていますから、まず一番目のパラグラフについてお答えください。
田
田中眞紀子#8
○田中国務大臣 ただいま土肥委員長よりお話がありましたことでございますけれども、六月二十一日木曜日の夜、土肥委員長に私が電話をいたしました。そして二十日、すなわちその前の日になりますけれども、に行われました、この……
この発言だけを見る →土
土肥隆一#9
○土肥委員長 ちょっと大臣、済みません。それは後でまた質問いたしますので。
外務委員長への発言は立法府への介入であると思ってはおられないのではないですか、大臣の真意をお聞かせくださいということでございます。
この発言だけを見る →外務委員長への発言は立法府への介入であると思ってはおられないのではないですか、大臣の真意をお聞かせくださいということでございます。
田
土
土肥隆一#11
○土肥委員長 お座りください。
次に、大臣は、「委員は、議題について、自由に質疑し及び意見を述べることができる。」と規定した衆議院規則四十五条を御存じですか。国会での議員の質疑の内容に関し、答弁者である大臣がとやかく言うことは法規上もおかしいと考えます。
ところが、ぶら下がり会見で大臣は、トータルで外交政策全般にかかわるようなことをもう少し議論していただけないものかと思った、いろいろなグローバルな問題がたくさんこの地球上に存在していて、外務省マターもたくさんあるから、そういうことについて、いろいろな質問がある方がより建設的ではないかと発言しています。
この発言は、議員の質疑自由の原則を無視し、質疑者に対して大変無礼だと私は思いますが、大臣いかがですか。
この発言だけを見る →次に、大臣は、「委員は、議題について、自由に質疑し及び意見を述べることができる。」と規定した衆議院規則四十五条を御存じですか。国会での議員の質疑の内容に関し、答弁者である大臣がとやかく言うことは法規上もおかしいと考えます。
ところが、ぶら下がり会見で大臣は、トータルで外交政策全般にかかわるようなことをもう少し議論していただけないものかと思った、いろいろなグローバルな問題がたくさんこの地球上に存在していて、外務省マターもたくさんあるから、そういうことについて、いろいろな質問がある方がより建設的ではないかと発言しています。
この発言は、議員の質疑自由の原則を無視し、質疑者に対して大変無礼だと私は思いますが、大臣いかがですか。
田
田中眞紀子#12
○田中国務大臣 このぶら下がり発言につきましては、閣議後の本当に短時間でどの大臣もそれをやらなければいけない——その前に、衆議院規則四十五条につきまして、よく存じております。今ここにも持っておりますけれども、「委員は、議題について、自由に質疑し及び意見を述べることができる。」ということで理解はいたしております。それが最初のお答えでございます。
それから、二つ目のぶら下がり発言は、閣議後、短時間で各大臣がそうした状況でお話をしなければいけないのでございますけれども、私が申しました趣旨は、グローバルないろいろな外交マターについて討論をしたり、それから、まだ三本の外務省関係の条約も残っておりまして、これも審議をしていただきたい、そういうふうなことがございましたので、それを率直に語ったまででございますけれども、それやこれやもすべて、御迷惑をおかけいたしましたので、おわびを申し上げます。
この発言だけを見る →それから、二つ目のぶら下がり発言は、閣議後、短時間で各大臣がそうした状況でお話をしなければいけないのでございますけれども、私が申しました趣旨は、グローバルないろいろな外交マターについて討論をしたり、それから、まだ三本の外務省関係の条約も残っておりまして、これも審議をしていただきたい、そういうふうなことがございましたので、それを率直に語ったまででございますけれども、それやこれやもすべて、御迷惑をおかけいたしましたので、おわびを申し上げます。
土
土肥隆一#13
○土肥委員長 最後に、二十一日の私との電話の会話で、大臣が鈴木議員の名前を挙げて質問制限などにかかわるさまざまなことを言ったのは間違いありません。その後、この点について、記者からの質問に対し、大臣は明確な答弁をしておられません。これは私の名誉にかかわる問題なので、事実関係につき大臣の明確な答弁を求めます。
この発言だけを見る →田
田中眞紀子#14
○田中国務大臣 今土肥委員長がおっしゃったことは事実でございまして、六月二十一日木曜日の夜、私は確かに土肥委員長にお電話をおかけいたしました。それは、その前の日、すなわち二十日でございますけれども、行われた審議を念頭に置きまして、鈴木先生からあすも二時間質問があるのでしょうかという趣旨のことをお尋ね申し上げました。このことが結果として議員の質疑自由の原則に抵触しかねないというふうに受け取られまして、そして、本委員長及び委員会の皆様に多大な御迷惑をおかけいたしましたことを反省をいたしております。
そしてまた、本件につきましては官房長官からも御注意をいただいておりますので、今後十二分に注意をして職務に精励いたしますので、よろしく御指導方お願いいたしたいと思います。申しわけございませんでした。
この発言だけを見る →そしてまた、本件につきましては官房長官からも御注意をいただいておりますので、今後十二分に注意をして職務に精励いたしますので、よろしく御指導方お願いいたしたいと思います。申しわけございませんでした。
土
土肥隆一#15
○土肥委員長 ちょっと私としてはもう一問つけ足させていただきますが、鈴木議員の二時間の質問についてお話しになったのではなくて、鈴木議員のさまざまな発言についての御意見を大臣はおっしゃいまして、これは時間だけの話ではなかったというふうに思いますが、いかがでしょうか。
この発言だけを見る →田
田中眞紀子#16
○田中国務大臣 短時間のお電話でございましたし、委員長がすぐにこれは問題になるといけないと言って電話もお切りになりましたけれども、私はやはり二時間というのは異例の長さであるというふうに思いましたので、趣旨としては時間のことを申し上げました。
この発言だけを見る →土
土肥隆一#17
○土肥委員長 私としては、こういう種類の問題は外務委員長には権限がありませんということを申し上げ、もし何かの意見があるならば、自民党の役員の皆さんと相談なさってはどうですかというふうに申し上げたつもりでございます。それについて間違いございませんか。
この発言だけを見る →田
土
土
土肥隆一#20
○土肥委員長 この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、政府参考人として、委員木下厚君の質疑の際に、外務省大臣官房長飯村豊君及び防衛施設庁長官伊藤康成君の出席を、委員赤嶺政賢君の質疑に際し、外務省北米局長藤崎一郎君及び防衛施設庁長官伊藤康成君の出席を、委員阿部知子君の質疑に際し、外務省大臣官房長飯村豊君、外務省北米局長藤崎一郎君及び外務省経済協力局長西田恒夫君の出席を、委員鈴木宗男君の質疑に際し、特命全権大使オランダ国駐箚東郷和彦君、外務省大臣官房長飯村豊君、外務省大臣官房文化交流部長横田淳君、外務省総合外交政策局長谷内正太郎君、外務省欧州局長小町恭士君、外務省経済協力局長西田恒夫君、外務省条約局長海老原紳君及び外務省欧州局ロシア課長小寺次郎君の出席を、委員下地幹郎君の質疑に際し、外務省アジア大洋州局長槙田邦彦君、外務省北米局長藤崎一郎君、内閣府政策統括官襲田正徳君、内閣府沖縄振興局長安達俊雄君、防衛庁運用局長北原巖男君、防衛施設庁長官伊藤康成君、国土交通省航空局長深谷憲一君及び海上保安庁長官縄野克彦君の出席を、また、委員上田勇君の質疑に際し、外務省アジア大洋州局長槙田邦彦君、外務省北米局長藤崎一郎君及び外務省経済協力局長西田恒夫君、防衛施設庁長官伊藤康成君の出席を求め、それぞれ説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →本件調査のため、本日、政府参考人として、委員木下厚君の質疑の際に、外務省大臣官房長飯村豊君及び防衛施設庁長官伊藤康成君の出席を、委員赤嶺政賢君の質疑に際し、外務省北米局長藤崎一郎君及び防衛施設庁長官伊藤康成君の出席を、委員阿部知子君の質疑に際し、外務省大臣官房長飯村豊君、外務省北米局長藤崎一郎君及び外務省経済協力局長西田恒夫君の出席を、委員鈴木宗男君の質疑に際し、特命全権大使オランダ国駐箚東郷和彦君、外務省大臣官房長飯村豊君、外務省大臣官房文化交流部長横田淳君、外務省総合外交政策局長谷内正太郎君、外務省欧州局長小町恭士君、外務省経済協力局長西田恒夫君、外務省条約局長海老原紳君及び外務省欧州局ロシア課長小寺次郎君の出席を、委員下地幹郎君の質疑に際し、外務省アジア大洋州局長槙田邦彦君、外務省北米局長藤崎一郎君、内閣府政策統括官襲田正徳君、内閣府沖縄振興局長安達俊雄君、防衛庁運用局長北原巖男君、防衛施設庁長官伊藤康成君、国土交通省航空局長深谷憲一君及び海上保安庁長官縄野克彦君の出席を、また、委員上田勇君の質疑に際し、外務省アジア大洋州局長槙田邦彦君、外務省北米局長藤崎一郎君及び外務省経済協力局長西田恒夫君、防衛施設庁長官伊藤康成君の出席を求め、それぞれ説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
土
土
中
中野寛成#23
○中野(寛)委員 何日たちましたか、やっと質問の時間が参りました。アメリカでいうと、さあ仕事を始めよう、こう言うのかもしれませんが、若干のお尋ねをいたしたいと思います。
イギリスの、もう百年ぐらい前にもなると言われることわざに、腐った卵ではおいしいオムレツはつくれないということわざがあります。サンドイッチ地方における選挙違反や汚職事件などに端を発して、あのイギリスの有名な政治腐敗防止法ができましたが、サンドイッチに挟んだと言われるオムレツに事寄せて、腐った卵ではおいしいオムレツはつくれない、腐った政治ではいい暮らしができないということわざができたと言われております。
政治改革、行政改革、経済構造改革、外務省改革など、今、時代の変化に取り残された、または長い間の悪弊によって生まれたうみを出さなければいけないという改革の必要性というのは、これはだれしもが一致して思うことであります。外務省の改革もまた、大臣の正しい正義感に基づいて積極果敢に行われることを期待したいと思います。
しかしながら、これはドイツのカール・シュミットさんがまだ西ドイツ時代におっしゃった言葉でありますが、大胆な改革を唱える人は静かに語りなさい、改革ができない人は激しい言葉でカムフラージュしなさい、こういった言葉があります。大変印象に残っております。
今、日本は小泉さんを中心にして改革と大声で叫ばれておりますが、私は、最近までの田中外務大臣の言動を拝見いたしますと、決して大胆な改革をする人の注意深さがあるとは思えない。それが先ほど来の一連のことにつながってしまったというふうに思います。大変残念です。
そういう意味で、ぜひ、これからの改革について本当の熱意を持っておられるとするならば、いわゆる大阪弁で言う、ええ格好しい的なパフォーマンスではなくて、まさに静かにその実を上げる具体的な努力をしてもらいたいものだと思います。
先般来、いろいろ資料要求などトラブルが続いておりますが、これは、事の真偽は別にいたしまして、北京における各国の外務大臣との会談、また訪米された際のパウエル長官との会談等について、言った、言わないのことがいろいろ問われております。私は、今ここでその真偽を問おうとしているのではありません。
例えば、それは、だれかが漏らしたのだ、捏造したのだ、だれかがゆがめたのだと後で幾ら言いわけをしても、会談をした相手は一番よく知っております。もし、国民を、または若い議員の皆さん、国会の皆さんを一時的にだます、または取り繕うことができたとしても、それが取り繕いであれば、会談の相手の不信を買い、それが残り、日本の外交に支障を来すことだけは間違いがありません。
むしろ私は、大変恐縮ですけれども、外務大臣は人の非難と自分の言いわけは実に天才的にうまいと思っています。そうではなくて、私は、要領よくその場をしのぐというのではなくて、日本外交の真髄、あり方、国益ということを真剣に考えて、反省すべきは猛省をして、私は、この重大な時期に日本の外交に向かって対応してもらいたいというふうに思っているのです。
また、今回の三権分立の問題もありますが、三権分立のもっと前の話だと思います。これは、意図はなかったと大臣はおっしゃるが、しかし、わざわざ外務委員長に電話をし、そして鈴木氏の名前を挙げ、質問時間に触れたということは、これは、意図がなかったけれどもと先ほど言われたけれども、意図がなくてどうして電話をかけるのでしょうか。そういう言葉のごまかしをすっきりとやめて、いや、そういう意図でかけたけれども、あれは間違いであったと、もっと率直にお認めになったらいかがでしょうか。
あなたのコメントは、常にどこかに逃げがある、言いわけがあるというふうに思えてならないのです。その逃げや言いわけは、その場を取り繕うことができても、必ずその不信感は相手の心に残るのです。そのことを大臣は肝に銘じてやっていただきたいと思うのですが、どうお考えですか。
この発言だけを見る →イギリスの、もう百年ぐらい前にもなると言われることわざに、腐った卵ではおいしいオムレツはつくれないということわざがあります。サンドイッチ地方における選挙違反や汚職事件などに端を発して、あのイギリスの有名な政治腐敗防止法ができましたが、サンドイッチに挟んだと言われるオムレツに事寄せて、腐った卵ではおいしいオムレツはつくれない、腐った政治ではいい暮らしができないということわざができたと言われております。
政治改革、行政改革、経済構造改革、外務省改革など、今、時代の変化に取り残された、または長い間の悪弊によって生まれたうみを出さなければいけないという改革の必要性というのは、これはだれしもが一致して思うことであります。外務省の改革もまた、大臣の正しい正義感に基づいて積極果敢に行われることを期待したいと思います。
しかしながら、これはドイツのカール・シュミットさんがまだ西ドイツ時代におっしゃった言葉でありますが、大胆な改革を唱える人は静かに語りなさい、改革ができない人は激しい言葉でカムフラージュしなさい、こういった言葉があります。大変印象に残っております。
今、日本は小泉さんを中心にして改革と大声で叫ばれておりますが、私は、最近までの田中外務大臣の言動を拝見いたしますと、決して大胆な改革をする人の注意深さがあるとは思えない。それが先ほど来の一連のことにつながってしまったというふうに思います。大変残念です。
そういう意味で、ぜひ、これからの改革について本当の熱意を持っておられるとするならば、いわゆる大阪弁で言う、ええ格好しい的なパフォーマンスではなくて、まさに静かにその実を上げる具体的な努力をしてもらいたいものだと思います。
先般来、いろいろ資料要求などトラブルが続いておりますが、これは、事の真偽は別にいたしまして、北京における各国の外務大臣との会談、また訪米された際のパウエル長官との会談等について、言った、言わないのことがいろいろ問われております。私は、今ここでその真偽を問おうとしているのではありません。
例えば、それは、だれかが漏らしたのだ、捏造したのだ、だれかがゆがめたのだと後で幾ら言いわけをしても、会談をした相手は一番よく知っております。もし、国民を、または若い議員の皆さん、国会の皆さんを一時的にだます、または取り繕うことができたとしても、それが取り繕いであれば、会談の相手の不信を買い、それが残り、日本の外交に支障を来すことだけは間違いがありません。
むしろ私は、大変恐縮ですけれども、外務大臣は人の非難と自分の言いわけは実に天才的にうまいと思っています。そうではなくて、私は、要領よくその場をしのぐというのではなくて、日本外交の真髄、あり方、国益ということを真剣に考えて、反省すべきは猛省をして、私は、この重大な時期に日本の外交に向かって対応してもらいたいというふうに思っているのです。
また、今回の三権分立の問題もありますが、三権分立のもっと前の話だと思います。これは、意図はなかったと大臣はおっしゃるが、しかし、わざわざ外務委員長に電話をし、そして鈴木氏の名前を挙げ、質問時間に触れたということは、これは、意図がなかったけれどもと先ほど言われたけれども、意図がなくてどうして電話をかけるのでしょうか。そういう言葉のごまかしをすっきりとやめて、いや、そういう意図でかけたけれども、あれは間違いであったと、もっと率直にお認めになったらいかがでしょうか。
あなたのコメントは、常にどこかに逃げがある、言いわけがあるというふうに思えてならないのです。その逃げや言いわけは、その場を取り繕うことができても、必ずその不信感は相手の心に残るのです。そのことを大臣は肝に銘じてやっていただきたいと思うのですが、どうお考えですか。
田
中
中野寛成#25
○中野(寛)委員 きのうもたまたま大橋巨泉さんが言っておりましたが、私の好きな言葉で、これも、フランスのボルテールさんだと思いますが、言った言葉がありました。あなたと私の考え方は全く違う、しかし、あなたが私を批判する権利は命をかけてでも守る。こういった言葉がヨーロッパ民主主義の一つのお手本の言葉として今でも使われております。これは三権分立以前の問題です。民主主義の原点の問題なんです。
まして、先ほども委員長から言われましたように、この国会における質疑応答、そのできのよしあしや次元の高低は、大臣によって評価される、また判断されるものではなくて、国民が評価をするものであります。国会が次元が低いのか大臣の方が次元が高いのか、それは我々が述べることではなくて、国民が評価することだと思うのです。そういう意味で、私は、ぜひ大臣が民主主義の原点を考えていただきたい。
あなたが外務省の中であいさつをされたということや、また、大臣が電話をされる前に外務省の中でどういう場面があったかとか、それはいろいろな形で、捏造もあるでしょうし、うわさもあるでしょうし、想像もあるでしょう。しかし、にじみ出ております。そして、それは漏らした人が悪いのではないんです。その場面をつくり、その場面で何らかのことを大臣が言った、そしてそのことが捏造されたとすれば、その原因をつくった大臣の人徳の問題なんです。外務大臣という極めて重要なポストで仕事をされるときに、そのことをぜひ心していただきたいなというふうに思うのであります。
そこで、先般の訪米について触れたいと思いますが、例えば、大臣が、普天間の問題について頭痛の種だと繰り返しパウエルさんが言ったと。アメリカのバウチャー報道官は、うそをついてはいけない、そんなことは言ってはいないというふうに一部否定をいたしました。そして、きのうでしょうか、日本の外務省は、頭痛の種と言ったことは事実だと、改めて外務省の見解として述べられたと報道されております。
これは、どっちが本当だったかが問題ではないと私はむしろ思っています。そうではなくて、きのう外務省が外務大臣をかばうかのごとくあの発言はあったと加えたことは、まさに余計なことだったと思っています。むしろ、そのことよりも、彼が言ったか言わなかったか、そしてそのことは外務大臣も、記者会見か何かの、ぶら下がりか知りませんけれども、いや、向こうには向こうの都合があるんでしょうと言って受け流したそうでありますが、しかし、私が想像するに、その場面で恐らく頭痛の種とおっしゃったかもしれない。しかし、それは会話のはずみの中で言われることはよくあることです。しかし、本来は、それは取捨選択をして、話の本筋について述べられるのがコメントだと思います。またブリーフィングだと思います。
結局、相手は相手の都合があるのでしょうとして受け流したり、改めて外務省があの発言はあったんだと追認したり、余計なことです。むしろ、それらのことについては触れないこと、話の本質とは別と考えるならば、それを触れないこと。それが話の本質をついた的確な言葉だとするならば、それはまさに明確にお答えにならなければいけない。その判断をどうお持ちですか。
この発言だけを見る →まして、先ほども委員長から言われましたように、この国会における質疑応答、そのできのよしあしや次元の高低は、大臣によって評価される、また判断されるものではなくて、国民が評価をするものであります。国会が次元が低いのか大臣の方が次元が高いのか、それは我々が述べることではなくて、国民が評価することだと思うのです。そういう意味で、私は、ぜひ大臣が民主主義の原点を考えていただきたい。
あなたが外務省の中であいさつをされたということや、また、大臣が電話をされる前に外務省の中でどういう場面があったかとか、それはいろいろな形で、捏造もあるでしょうし、うわさもあるでしょうし、想像もあるでしょう。しかし、にじみ出ております。そして、それは漏らした人が悪いのではないんです。その場面をつくり、その場面で何らかのことを大臣が言った、そしてそのことが捏造されたとすれば、その原因をつくった大臣の人徳の問題なんです。外務大臣という極めて重要なポストで仕事をされるときに、そのことをぜひ心していただきたいなというふうに思うのであります。
そこで、先般の訪米について触れたいと思いますが、例えば、大臣が、普天間の問題について頭痛の種だと繰り返しパウエルさんが言ったと。アメリカのバウチャー報道官は、うそをついてはいけない、そんなことは言ってはいないというふうに一部否定をいたしました。そして、きのうでしょうか、日本の外務省は、頭痛の種と言ったことは事実だと、改めて外務省の見解として述べられたと報道されております。
これは、どっちが本当だったかが問題ではないと私はむしろ思っています。そうではなくて、きのう外務省が外務大臣をかばうかのごとくあの発言はあったと加えたことは、まさに余計なことだったと思っています。むしろ、そのことよりも、彼が言ったか言わなかったか、そしてそのことは外務大臣も、記者会見か何かの、ぶら下がりか知りませんけれども、いや、向こうには向こうの都合があるんでしょうと言って受け流したそうでありますが、しかし、私が想像するに、その場面で恐らく頭痛の種とおっしゃったかもしれない。しかし、それは会話のはずみの中で言われることはよくあることです。しかし、本来は、それは取捨選択をして、話の本筋について述べられるのがコメントだと思います。またブリーフィングだと思います。
結局、相手は相手の都合があるのでしょうとして受け流したり、改めて外務省があの発言はあったんだと追認したり、余計なことです。むしろ、それらのことについては触れないこと、話の本質とは別と考えるならば、それを触れないこと。それが話の本質をついた的確な言葉だとするならば、それはまさに明確にお答えにならなければいけない。その判断をどうお持ちですか。
田
田中眞紀子#26
○田中国務大臣 ラムズフェルド長官との対談、四十五分から五十分ございましたが、その中で、結果としてのバウチャー報道官のコメントについての食い違いが出てきているというお尋ねでございますけれども、これは、細かいニュアンスというものにはやはり違いがあろうと思いますけれども、この会議は、アメリカ側も数人、日本側も数人、かなりの数が、二十人近くだったでしょうか、十何人か、正確にちょっと今カウントできませんが、大勢の人が聞いている前で、ノートテーカー、記録者もおりますし、そういう中で出てきた発言でございます。
ただ、ヘディックと言っておられることが、頭痛の種とかそういうマイナスの意味ではなくて、これはやはり大事な、頭の痛い問題だけれどもとおっしゃっているのは、私が普天間というものを、今まで、過去にも、先輩もおられますし事務方もおりますけれども、普天間問題をアメリカに対して切り出すということ、それから稲嶺知事もアメリカに行っておられて、そのときの質疑応答、全部紙を取り寄せてまた再確認もしてございますけれども、この問題は非常に機微にわたる問題で、ところが、日本としてはどんなことがあっても沖縄にかけている一極集中を減らさなきゃいけない、そういう視点があります。ですから、どのような言い方をするかということを私は考えました。その結果、私が切り出した結果、こういうヘディックという言葉が出てきたわけですが、その結果、わかった、それほど大変な問題で、普天間が大変なら、このことを自分はラムズフェルド国防長官に伝えるということをおっしゃってくださいましたので、これが結果として外交交渉の中でマイナスになったということではないということを私は思いますし、複数の方が確認している場でございます。
したがって、細かいニュアンスの違い等はあるかもしれませんけれども、基本的な相違点はないということを申し上げざるを得ません。
この発言だけを見る →ただ、ヘディックと言っておられることが、頭痛の種とかそういうマイナスの意味ではなくて、これはやはり大事な、頭の痛い問題だけれどもとおっしゃっているのは、私が普天間というものを、今まで、過去にも、先輩もおられますし事務方もおりますけれども、普天間問題をアメリカに対して切り出すということ、それから稲嶺知事もアメリカに行っておられて、そのときの質疑応答、全部紙を取り寄せてまた再確認もしてございますけれども、この問題は非常に機微にわたる問題で、ところが、日本としてはどんなことがあっても沖縄にかけている一極集中を減らさなきゃいけない、そういう視点があります。ですから、どのような言い方をするかということを私は考えました。その結果、私が切り出した結果、こういうヘディックという言葉が出てきたわけですが、その結果、わかった、それほど大変な問題で、普天間が大変なら、このことを自分はラムズフェルド国防長官に伝えるということをおっしゃってくださいましたので、これが結果として外交交渉の中でマイナスになったということではないということを私は思いますし、複数の方が確認している場でございます。
したがって、細かいニュアンスの違い等はあるかもしれませんけれども、基本的な相違点はないということを申し上げざるを得ません。
中
中野寛成#27
○中野(寛)委員 外交交渉というのは言葉言葉の一つに大変重大な意味があると思いますし、私は外務大臣のように英語遣いではありませんけれども、しかしながら、例えば先般、ブッシュ大統領が北東アジア問題について触れた演説が発表されましたが、そういうことについても、人によっては、訳文だけ読んだんではだめだ、原文を読めばその原文の言葉遣いのあやの一つ一つに実に重大な意味があると私の友人は解説してくれましたけれども、そういうときにはむしろ言葉遣いの解釈の仕方によってまた日米で違う場合もあります。必ずしもそのことをそのまま伝えることが正確に相手の意図を伝えたことにならないということも十分に認識をしていただきたいと思います。大臣の言われるフェース・ツー・フェースは結構ですけれども、本当はハート・ツー・ハートでないといけないのだろうというふうに思うのです。
さてそこで、私は幾つかの問題についてお尋ねをいたしますが、訪米の際の会談の中のことについて幾つかお尋ねをしたいと思います。
ミサイル防衛構想について、理解をするという従来からの政府見解を田中外務大臣が米国に伝えたことが大々的に報道されるような状況がありました。しかし、この程度の、すなわち政府見解を改めてそのまま米国に伝えたことが大々的に報道されるということ自体が、言うならば田中外務大臣の特異性をあらわした現象であったというふうに思うんですね。
そして、しかもその実効性、でき上がるのがどのくらいかかるかという御質問をされたそうです。そして、相手はお答えにならなかった。むしろ明快にはお答えにならなかった。
私は、これこそ愚問だと思っています。ミサイル防衛構想というのは、アメリカがブッシュ政権のもとで新しい外交、防衛戦略を立てた中で、それをいろいろな国々と話をする、持ちかける、それぞれの国の反応を見る、そのことが既に抑止力を発揮し始めているわけです。どのくらいかかるかという具体的な、事務的なことではなくて、むしろ、将来にわたってアメリカが一歩踏み出そうとしているその新しい戦略について、日本が理解をするというだけではなくて、日本ならこうしたい、それを受けて日本はこう受けとめていきたい、今回中谷さんが訪米をされて幾らか踏み込んだ発言をされているようでありますが、そういうことがなければならないわけです。
しかし、残念ながら外務大臣はそこまでまいりませんでした。訪米されたこと自体が一種の首脳会談の前の地ならしだというふうにおっしゃったと思います。これは大臣が直接地ならしとおっしゃったように聞いておりますが、私も地ならしとして行くべきだと六月一日のここでの質問で申し上げました。
最初は、何だ、こんな、地ならしにもなっていないと思ったのですが、よくよく考えたら地ならしに行ったんですね、やはり。というのは、それまでいろいろな問題を起こして、疑心暗鬼、いわゆる日米関係にいろいろなものを起こしたので、それを払拭しに行ったわけですね。新しい段取りは島田晴雄さんがやるんでしょうか、それともこの前行った与党三党幹事長がやったんでしょうか、岡崎さんがやるんでしょうか。結局、この前行ったあのニュースやあなたの会見を見る限り、あなたは間違いなく、それまでのいろいろなトラブったことや誤解を招いたことの払拭、すなわち地ならしに行ったにすぎなかった。
たまたま、ライスさんと会談をされているときにブッシュ大統領とかチェイニー副大統領が顔をのぞかせた。日本の新しい外務大臣はどんな人かな、もうすぐ首脳会談をやるんだからそのときはよろしくとやはり言っておこうか。よくホワイトハウスの使う手ですよね。私たちもそういう形で時の大統領にお会いしたことがありますよ、お父さんのときでしたけれども。お父さんというのはブッシュ大統領のお父さんのときでしたけれども、そういうことはよくあります。しかし、私は、大変あなたを厚遇したとなっておりますが、アメリカらしいなと思いましたよ、アメリカというのはそういう外交戦術というのは大変たけている国だと思いますから。
しかし、例えばパウエルさんが最後に言った言葉、あなた方は日本の最良の友人は米国であるということをいつも忘れずにいるべきだ、そうあなたにくぎを刺した。また、アメリカ国務省のバウチャー報道官が、会談後の記者会見で、会談の最良の要約はこの言葉に尽きると。あなたたちは地ならしに行き、パウエルさんはあなたにくぎを刺した、実はそれだけだったのではないのかと思えてならないのです。
むしろ、私は、そういう自覚を持たれることが今後の日米関係を再構築していく上においてあなたの自覚として必要なことではないか、そこからすべてが始まるのだ、こういう認識をこそ持つべきだと思いますが、どうお考えですか。
この発言だけを見る →さてそこで、私は幾つかの問題についてお尋ねをいたしますが、訪米の際の会談の中のことについて幾つかお尋ねをしたいと思います。
ミサイル防衛構想について、理解をするという従来からの政府見解を田中外務大臣が米国に伝えたことが大々的に報道されるような状況がありました。しかし、この程度の、すなわち政府見解を改めてそのまま米国に伝えたことが大々的に報道されるということ自体が、言うならば田中外務大臣の特異性をあらわした現象であったというふうに思うんですね。
そして、しかもその実効性、でき上がるのがどのくらいかかるかという御質問をされたそうです。そして、相手はお答えにならなかった。むしろ明快にはお答えにならなかった。
私は、これこそ愚問だと思っています。ミサイル防衛構想というのは、アメリカがブッシュ政権のもとで新しい外交、防衛戦略を立てた中で、それをいろいろな国々と話をする、持ちかける、それぞれの国の反応を見る、そのことが既に抑止力を発揮し始めているわけです。どのくらいかかるかという具体的な、事務的なことではなくて、むしろ、将来にわたってアメリカが一歩踏み出そうとしているその新しい戦略について、日本が理解をするというだけではなくて、日本ならこうしたい、それを受けて日本はこう受けとめていきたい、今回中谷さんが訪米をされて幾らか踏み込んだ発言をされているようでありますが、そういうことがなければならないわけです。
しかし、残念ながら外務大臣はそこまでまいりませんでした。訪米されたこと自体が一種の首脳会談の前の地ならしだというふうにおっしゃったと思います。これは大臣が直接地ならしとおっしゃったように聞いておりますが、私も地ならしとして行くべきだと六月一日のここでの質問で申し上げました。
最初は、何だ、こんな、地ならしにもなっていないと思ったのですが、よくよく考えたら地ならしに行ったんですね、やはり。というのは、それまでいろいろな問題を起こして、疑心暗鬼、いわゆる日米関係にいろいろなものを起こしたので、それを払拭しに行ったわけですね。新しい段取りは島田晴雄さんがやるんでしょうか、それともこの前行った与党三党幹事長がやったんでしょうか、岡崎さんがやるんでしょうか。結局、この前行ったあのニュースやあなたの会見を見る限り、あなたは間違いなく、それまでのいろいろなトラブったことや誤解を招いたことの払拭、すなわち地ならしに行ったにすぎなかった。
たまたま、ライスさんと会談をされているときにブッシュ大統領とかチェイニー副大統領が顔をのぞかせた。日本の新しい外務大臣はどんな人かな、もうすぐ首脳会談をやるんだからそのときはよろしくとやはり言っておこうか。よくホワイトハウスの使う手ですよね。私たちもそういう形で時の大統領にお会いしたことがありますよ、お父さんのときでしたけれども。お父さんというのはブッシュ大統領のお父さんのときでしたけれども、そういうことはよくあります。しかし、私は、大変あなたを厚遇したとなっておりますが、アメリカらしいなと思いましたよ、アメリカというのはそういう外交戦術というのは大変たけている国だと思いますから。
しかし、例えばパウエルさんが最後に言った言葉、あなた方は日本の最良の友人は米国であるということをいつも忘れずにいるべきだ、そうあなたにくぎを刺した。また、アメリカ国務省のバウチャー報道官が、会談後の記者会見で、会談の最良の要約はこの言葉に尽きると。あなたたちは地ならしに行き、パウエルさんはあなたにくぎを刺した、実はそれだけだったのではないのかと思えてならないのです。
むしろ、私は、そういう自覚を持たれることが今後の日米関係を再構築していく上においてあなたの自覚として必要なことではないか、そこからすべてが始まるのだ、こういう認識をこそ持つべきだと思いますが、どうお考えですか。
田
田中眞紀子#28
○田中国務大臣 いろいろな御指摘をいただきまして、ありがとうございます。
会談は通訳の複数の方が入って行っておりますということを申し上げておきます。
それから、いろいろお話しいただきましたけれども、もちろん、私の目的は小泉総理大臣が近々訪米なさることの地ならしでございましたけれども、そのほか細かいことにつきましては、時間の経過とともに、相手もあることでございますし、評価をされていくであろうというふうに感じております。
この発言だけを見る →会談は通訳の複数の方が入って行っておりますということを申し上げておきます。
それから、いろいろお話しいただきましたけれども、もちろん、私の目的は小泉総理大臣が近々訪米なさることの地ならしでございましたけれども、そのほか細かいことにつきましては、時間の経過とともに、相手もあることでございますし、評価をされていくであろうというふうに感じております。
中
中野寛成#29
○中野(寛)委員 それでは、今後の問題をお聞きします。
ブッシュ政権にかわってから、外交、安全保障政策について、明らかにクリントン政権当時の政策を大きく変えようとしております。北東アジア政策もそうであります。そして、ミサイル防衛計画もそうであります。新たなブッシュ政権の外交、安全保障政策をどう読み取り、それにどう対応するかは、最も日本外交の基軸であるという日米関係、日米同盟について大きな影響を与えます。単に、今日までの外交の継続性に基づいて日米同盟は日本外交の基軸だと言葉の上で言っただけでは済まないと思います。
前回、この委員会における私の同趣旨の質問に、外務大臣は、アメリカはどういうふうに戦略を持っているのか、日本はそれに対してどう考えるか、その答えを頭で考えられる資料もしっかりもらってこようと思っていますとおっしゃっておられます。もうあれから随分たちましたし、日米首脳会談も目前であります。当然、外務大臣としては、総理に、その日米首脳会談のあり方、また日本側のスタンスについては申される義務、使命があると思います。
ちなみに、質問の趣旨を御理解いただけないと困るので、こちらの方から私なりの見解を申し上げます。
ブッシュ政権は、国家戦略を構築している。これはアメリカ民主党と共和党の違いですが、共和党というのは、まず戦略、戦術を立てて、それから各論に入っていく、これはアメリカ共和党の伝統だと私は思っています。そして、まず国家戦略を構築し、その枠内において個々の政策を進めるというアプローチをとっていきます。
今回のブッシュ政権の国家戦略には幾つかの特徴があると思います。
それは、一つはアメリカ中心主義、アメリカが中心になって世界のいろいろな問題を解決していこうとする、ある意味では覇権主義的傾向が強い。クリントン政権の場合は、どちらかというと対話が中心であったと思います。一つの目標がはっきり打ち出されたと思います。
もう一つは、ヨーロッパの問題は大体片がついた、または確立された、今後はアジア重視、しかも中国包囲政策をとっているというのが私の見方です。
次に、グローバルな視点に立ちつつも、アメリカは、特に二国間同盟を重視した同盟関係を再構築しようとしている。そういう意味では、日米関係というのは特に重視をし、そして、それはある意味では中国包囲網の一環もなし、かつ、アメリカのグローバルな戦略の中心にもなっていくであろう。そういう意味では、日本に対する期待は大きい、しかし、日本が負わされる任務は大変これまた大きなものになっていくのではないかというふうに思うのであります。
また、戦略戦力に関するものと通常戦力に関するものとがありますけれども、いよいよ、例えば北朝鮮に対しても通常兵力の削減などについて触れておりますように、通常戦力についても今度はかなり踏み込んでくるであろうと思います。
アメリカが今考えている外交戦略というのは壮大なものであり、そして、その中に日本を言うならば最も強いパートナーとして、パートナーといえば聞こえがいいですけれども、協力者として位置づけているということを考えるときに、よほどの覚悟が必要ですが、その分析と覚悟のほどをお聞かせいただきたいと思います。
この発言だけを見る →ブッシュ政権にかわってから、外交、安全保障政策について、明らかにクリントン政権当時の政策を大きく変えようとしております。北東アジア政策もそうであります。そして、ミサイル防衛計画もそうであります。新たなブッシュ政権の外交、安全保障政策をどう読み取り、それにどう対応するかは、最も日本外交の基軸であるという日米関係、日米同盟について大きな影響を与えます。単に、今日までの外交の継続性に基づいて日米同盟は日本外交の基軸だと言葉の上で言っただけでは済まないと思います。
前回、この委員会における私の同趣旨の質問に、外務大臣は、アメリカはどういうふうに戦略を持っているのか、日本はそれに対してどう考えるか、その答えを頭で考えられる資料もしっかりもらってこようと思っていますとおっしゃっておられます。もうあれから随分たちましたし、日米首脳会談も目前であります。当然、外務大臣としては、総理に、その日米首脳会談のあり方、また日本側のスタンスについては申される義務、使命があると思います。
ちなみに、質問の趣旨を御理解いただけないと困るので、こちらの方から私なりの見解を申し上げます。
ブッシュ政権は、国家戦略を構築している。これはアメリカ民主党と共和党の違いですが、共和党というのは、まず戦略、戦術を立てて、それから各論に入っていく、これはアメリカ共和党の伝統だと私は思っています。そして、まず国家戦略を構築し、その枠内において個々の政策を進めるというアプローチをとっていきます。
今回のブッシュ政権の国家戦略には幾つかの特徴があると思います。
それは、一つはアメリカ中心主義、アメリカが中心になって世界のいろいろな問題を解決していこうとする、ある意味では覇権主義的傾向が強い。クリントン政権の場合は、どちらかというと対話が中心であったと思います。一つの目標がはっきり打ち出されたと思います。
もう一つは、ヨーロッパの問題は大体片がついた、または確立された、今後はアジア重視、しかも中国包囲政策をとっているというのが私の見方です。
次に、グローバルな視点に立ちつつも、アメリカは、特に二国間同盟を重視した同盟関係を再構築しようとしている。そういう意味では、日米関係というのは特に重視をし、そして、それはある意味では中国包囲網の一環もなし、かつ、アメリカのグローバルな戦略の中心にもなっていくであろう。そういう意味では、日本に対する期待は大きい、しかし、日本が負わされる任務は大変これまた大きなものになっていくのではないかというふうに思うのであります。
また、戦略戦力に関するものと通常戦力に関するものとがありますけれども、いよいよ、例えば北朝鮮に対しても通常兵力の削減などについて触れておりますように、通常戦力についても今度はかなり踏み込んでくるであろうと思います。
アメリカが今考えている外交戦略というのは壮大なものであり、そして、その中に日本を言うならば最も強いパートナーとして、パートナーといえば聞こえがいいですけれども、協力者として位置づけているということを考えるときに、よほどの覚悟が必要ですが、その分析と覚悟のほどをお聞かせいただきたいと思います。